怪電波発信させて正確な君の時計を狂わせる恋
もともとは一つであった魂が引き合うために絡め合う舌
あっ!とかさぁ口に出るよねどうしても。だって、でろりと覗く黄に責められる。
一呼吸目を吐く前に思い出す 私は生命の海の末裔
そらを飛んだ夢を見た
僕は足のない回転木馬
南京錠を閉め忘れたまま
春の沙漠を放浪している
木の芽の匂い持ち歩くための
ポケットのある素敵な上着
おたまじゃくしを捕まえたら
....
テーブルに こぼしたコーヒー色してる しなやかな腕 夢を見ていた
魂の抜けた身体を操れば舐めたエロスに死の味がする
電話では届かない範囲の愛が200ヘルツで蜷局巻いてる
じょりじょりじょり じょりじょりじょりと じょりじょりじょり
指先が笑う 猫の眉間に
突き刺さる 音と衝撃は 気のせいだ 下を向くな 今 下を向くな
君となら濡れてゆきたい夜だから折り畳み傘眠らせたまま
臨界に達したときに変身するニューヒーローの出現を待つ
キャンプなど野外レジャーに最適の小型原発通販で買う
失敗の過去片隅に追いやって未来待ってる今が幸せ
またやったギリギリセーフ切り抜けてほっと息つく懲りない私
ユーモアのセンスがないねあなたには ぺちゃんこ猫に怒られる朝
崩れ落ちるビルの中のあの人と目が合ったけど何も見なかった
歩いても歩いても花 電柱をそっと祝福するかのように
風見鶏、青磁のそらにはばたけば南へ向かいひたすらに飛ぶ
あいうえおあなたにどれを贈ろうか曲がりくねったひらがな愛し
過ぎてゆく明日が今日を追い越 ....
ひにひに老いて、
それから歌って、
ね、
な、
にゃんわり、ね、
な。
あららな日和ね。
「激しい」の一言だけで表せないこの夏の雨滝のようだった
今はもう夏とは違う風が吹く秋の色彩含む雰囲気
約束の一時間前に来てしまい近くの店で珈琲二杯飲む
砂浜に描いた文字はすぐ消える短 ....
炎上の言葉 丹念に裏返す さては優等生だなオマエ
教室で空気読んでたガキどもが 魔女狩り観戦に未来を支払う
明日までの宿題きいて 親切な答えを嘲笑う 勉強ごっこ
....
焼き芋の包まれている新聞紙かすかなインクの匂いも食す
くくられた新聞紙の椅子の上あごひげという名の猫がくつろぐ
ちぎられて水にひたさればらまかまれほこりにまみれて新聞紙逝く
世の中の ....
楽しいと笑み浮かべ血一滴の波紋は目の裏に散る。
ヒース生ふるセルトが荒野ほがひなす
蕃神女王ブリトン去れり
風尽きてかなしい凪の闇のなか夢を忘れてしまいたくなる
松の木に敬礼を(ぼくにちからを)灯台守にコーンスープを
気の毒なひと、といわれて気の毒なひとであったと知る十二月
もうみずに変わるまぎわの雪片をしんしんと抱く窓になりたい
掃除機 ....
うちの猫、しりませんかという看板、わたしの好きも探してほしい
その、こころ、いただきましたという予告、付箋ひとつで君からとどく
お迎えにハムスターがくる夜は、既存依存の弱さが強いものだ ....
夏海で初めて泳ぐ子供たち海は苦手と微かに呟く
山間に囲まれた町静寂な空気が流れ目立たない町
好きな場所で君と過ごした数時間黙っていても気持ち伝わる
雨粒の一つ一つは生きている協力し合 ....
ばあちゃんに買ってもらった吸盤に春の匂いが吸いついてゆく
ばあちゃんに注がれてゆけ夕立や汚い虫やその他もろもろ
ばあちゃんをへし折ってゆく夕まぐれどこまでもどこまでも独りだ
ばあちゃ ....
ロオレライ魂きはるともまがつ歌
聴かましものをライン波立つ
耳鳴りよとおい世界の渦巻よ花降りやまぬ春は まだか
吐瀉物もわたしだったということを忘れてしまいそうになる朝だ
動脈のあたりに鴫がたっていて今年最後の日曜日、はれ
ひとつずつやりたい ....
【寂寥】
ふくろうの骨格をみて少しだけ悲しくなったハイウェイと森
やせこけた我の心の貧しさよ地をはいさまよう腕の細さよ
全身を氷漬けして大砲で発射後すぐに赤く弾ける
憂鬱がおへ ....
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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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