弱き我ひとり行く道振り返り救われぬ心いつの日か晴れん

 
 人はみな別れの訪れ知りつつも刹那の出会いに心惹かれて


 限りない君の言葉に踊らされ つらき一人の道歩きださん

 ....
原型を留めずなおも崩れ行く四季の巡りてまた一巡する


六歳の少女の頃の思い出の中に転がる私の靴下


ビー玉の裏の光りに舌をあて花火が上がったことにも気づかず


鳥を追う指先 ....
つきはかけらか
こころから
つかず離れず回りては
照らさぬひかりで
きみをまもらん
すみません。喫煙席はありますか?まず確かめる毒と知りつつ

システムがよくわからないカフェテリア愛想いい人演じて突破

空いた皿下げることのみ命かけ笑いもせずに皿を気にして

沈黙す女同士 ....
{ルビ蒼水面=あをみなも}浮かび流るる赤き葉も沈みたゆたう淡き葉も秋 


紅葉を閉じ込めている秋の川浮かぶ{ルビ椛=もみじ}も沈む椛も
                
ヘッドフォンから流れでる星を聴く白む空に祈る午前5時



昼過ぎの日ざし出窓の水槽でスプリングして七色プリズム




空の手前でカーヴしてはくりかえす「はなれたくない」ロケット旋 ....
ひとは死んで星になるなら死んだひとにわたし死んでも触れ合えないね


あたたかい窓に涙をはりつけて幾つもの千途絶えてく音


一度融け凍ったアイスの響きですガリレオ・ガリレイ歯にしみて ....
 眠れぬ夜すがりつきたくてうたを詠む取り残されし寂しさ身にしむ

 静けさに想いが頭にのしかかり忘れていく日々迫る来る明日

 安らかに眠るあの子の見る夢を静かに見守る深夜のひととき

  ....
元彼の今の恋愛聞かされて過去を確信思い出となり

同僚に聞かされているしがらみをクリックひとつで消し去れたなら

聞くと聴く聞くこと断然多いけど聴くこと多くしたいと思う

最近は言葉の感じ ....
 瞼裏、無数に散らばる星のくず此処にも体内宇宙が在った



 行きますと勇んで飛び立つ君の性ロケット一台操縦者の君



 破かれた宇宙の入り口塞ぐ君リモコン押せ ....
吾はなにいいたきこととてさらになし
 ただ世の中にもの申したし

桜色 に染まゆる来いを 
 まちたれば 吾に人生の戸惑いはなし。

虎十の公園林などおもゆれば
 さきゆけラッパとなえよ ....
雨よ吹け雨よどんどんふいていけ
 むかしのことなどわすれてしまえ 


医師がいいしやさしきことのかずかずも
わたしはおぼえていますよドクター


けっきょくはめぐまれている ....
わがままなあめにふかれてわがはるの
すこし散りにしさくらをおもう。


わが心のじゆうを奪いし医者ナレド
わたしせんせいになにもできなかった


わがままなはるをおもえどそのさきに ....
赤い実の目立つ季節になりましたはじめまして私はミゼット


菊の香は虫を防ぐと人の言うそれが苦手な私は虫か


土の下虫によるのは冬虫夏草今はきのこになりしみどりご


柘榴の実人肉 ....
  ガリレオよ、宇宙をソラと呼ぶ人の名前を君は覚えているか 


  天地の神話が始まるまではあなたもわたしも素粒子だった  


  くるくると回る土星の輪っかから天体オペラが流れて ....
チューリップの茎切り落とすきみひとり満たしきれない刑罰として

明日から黄色い花のカップにはお日様だけをそそぐと決めた

春の日と呼んでみたけど私の影はきみの影よりずっと寂しい

長す ....
{ルビ吾=あ}の胸を刺した蜜蜂命絶え痛み残してポトリと落つる

もしかして君は誰かの化身かといぶかしんでる薬塗りつつ

あの刹那君は死んでもよかったと思えたのかと傷跡に問う

もう一度刺さ ....
もうすぐと押し迫る年の瀬になんだかよきことあるよなゆうぐれ 


うたを詠むあこがれていたしょうじょきにすこし近づいたような今宵つきみゆ


なにほどもなかりせどせいしんの自由獲得し今の吾 ....
下駄の音に合わせて手玉そらに舞う犬と私の居ない季節に


詰襟が食い込む首で油揚げ拾う原っぱ葬列の順


右耳に綺麗なものだけ詰め込んで昨日覚えた公式で解く


張り付いた理 ....
君は言う疲れてないの大丈夫?甘えられずに笑顔を返す

木曜の夜が来るたび思うのは君置き去りし今夜のメニュー

さみしいと口が裂けてもこぼさない意地を演じる役負う男

飽きるほどともに過ごせ ....
白い尾を差し伸べ遥か遠くへともう届かない紙の飛行機

いつだって変わらないままあるものと変わっても尚あるものがある

あのころはよかったなどと言えるのはもうあのころを過ぎたからゆえ

パソ ....
髪手足もえるもえるわあたしたち 赤やオレンジや黄色になって




べにをさす ゆびでまぶたをとじてやる 花にかこまれて きれいよあなた




Я ворона Я же,  ....
あ行

足音が遠ざかってゆく朝8時、きみは出かける わたしを置いて

今までと変わらぬようにこれからが続いてゆくか冬空に訊く

「うん、うん。あぁ」電話の先にいるひとと、なに話してる?その ....
満天の振り子時計の催眠術 そしてあなたも地球を忘れ


寝る前に目覚まし時計を仕掛けなさい 冬眠なら苗床でしなさい


哲学者と詩人と恋人達のため囀り止まぬプラネタリウム


窓際の ....
{引用=ことばを生気づける、死でもって。
                          こもん}


隻眼の雲雀ただよふおおぞらのもとより暗き世界を孕み


やさしさは午後のひかり ....
認知症 笑われつづけ 希望した その内はてる 真っ白な顔


鬼の顔 美容整形   やつれ顔 出来る腫れ物 口にしつつも


浜辺でね 帽子を脱いで 浮かべれば どこか異国へ 落ち沈み行く ....
{引用=
短歌こそ宇宙なんだ}


ともすれば犯罪行為になりかねぬ お家で星のもとを煮る午後


さようなら感情ロケット 欠乏を噛みしめたなら戻っておいで


生きているひ ....
ああこれはコンビナートで見た猫の瞳のような悲しみだろう

この星のすべての路地に街灯が灯る速度で夜は満ちゆく

鉄塔を敵に見立てて逃げる子の背後に迫る夕映えの色

さそり座は塵ばっかりでつ ....
スーパーノヴァ(超新星)最後に放った素粒子を虫取り網で捕まえる子ら


土星の輪じゃなかった天使の輪を映す少女における黒髪の黒


スプリング、サマー、オータム、ウィンター・・・・ジュピタ ....
怒声から僕の名前が出てきたら親が来るより、
早く逃げるの
短歌
タイトル 投稿者 Point 日付
宿命の冬炭本 樹宏205/11/16 21:58
ゆく捨て彦105/11/16 20:41
shu005/11/16 1:29
Cafe de irony一代 歩3*05/11/16 1:28
流秋2*05/11/15 11:10
【短歌祭参加作品】 追伸 : さがさないでください望月 ゆき1405/11/14 21:30
【短歌祭参加作品】おそらのほしになる汐見ハル705/11/14 0:48
わずかな一歩炭本 樹宏305/11/13 1:51
むかしばなし一代 歩2*05/11/12 3:55
【短歌祭参加作品】体内宇宙(遊泳)容子205/11/12 3:19
アカリ 。   すぬかんなが...105/11/12 0:39
雨よ 吹け  205/11/11 23:50
母 雨 医師 。      105/11/11 23:33
冬書簡[group]ミゼット0*05/11/11 21:32
千夜一夜に星の話を(こっそり短歌祭)嘉野千尋10*05/11/11 17:18
チューリップ刑罰黒田康之8*05/11/11 13:47
蜂の一刺し一代 歩3*05/11/11 6:30
年の瀬 。おんなのしごと 。すぬかんなが...305/11/11 0:57
少女って地獄捨て彦405/11/10 22:54
水商売一代 歩2*05/11/10 18:57
ALWAYS0*05/11/10 4:12
ある断片[group]ミゼット1*05/11/10 0:09
カルタ遊び一代 歩6*05/11/9 1:34
ピアニカジオラマソマリ15*05/11/8 23:07
儀式模倣本木はじめ10*05/11/8 13:27
初めて挑んだ四句奥津強1+*05/11/7 21:25
【短歌祭参加作品】パーミル[group]ピッピ705/11/7 21:09
フェアリーライト・スノーフレイクシアン605/11/6 21:39
ジュヴナイルローファイ0*05/11/5 21:09
円滑な親子関係完食4*05/11/5 8:47

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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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