欲しいもの
沢山あって
財布が軽い
人に媚びる
友がいない
時間がない
体力がない
妻がいない
体重がある
ダイエット
転生したい
血液は健康
日が沈み時計の針が急速に冷えると、もう帰れと時報が鳴る。
ドアを閉める音、乱暴に踏み込まれたエンジンの音もある。
客にクレームをつけられた車屋の友人は、ガレージ脇に立てかけられた
サンドバック同 ....
拳を握り立つ女の背中の弓が跳躍する
大地のステップをくぐり抜け
夕映え瞳の奥
火燃ゆるその矢が到達すべき心臓へと導かれ
まさに射抜くのを誰もが目撃した
唇は乱れひとつなく
確信が彼女の ....
お前の母ちゃんの子宮にはアリゾナの青い空があって
乾いたハイウェイ沿いにただ1軒あるガソリンスタンドで
お前の父ちゃんが働いていたんだよ。
ただお前は地下に埋設されたガソリンタンクからではなく
....
沢山の人が戻ってくる
色々なところから戻ってくる
本当に旅立ったその人が
戻ってきたのか
わからないまま
砂漠を歩くために訓練されたから
砂漠谷(サバクタニ)
サバタクニ?
どっちか? サバタクニ・サバクタニ
遠慮の無い下司が
陽気に経歴自慢をする一方
本当に救いようの無い人間を
救うこ ....
砂でできた掌が
記憶の水に
崩れていく
そしてそれを受け止めようとする別の
掌がある
赤茶けた鉄路は
臨海の工業地帯へと続き
大きくカーブする
その付近で
群生する草の穂 ....
網戸の張り替えをしようと外しにかかると
空がところてんのように
にゅーっと切り取られました
あまりにおいしそうなので
私が黒蜜をかけて食べようとすると
だめだよ、と貴女が言いました
どうして、と聞いて ....
私の存在は
みんなが思っているほど
綺麗じゃない
毎日毎日
言いたいことも言えずに
思っても無いことを口にしてみる
すると、皆はこう言うんだ
『すごいね』って
『優しいね』 ....
わかりません
と、言った私の言うことが
わかりません、という顔を貴女がしていました。
貴女は、わかりません、を
私の胸から摘んで取り出しました。
私のわかりませんは、氷山の一角で
とりあえず、食卓に置 ....
二の腕の筋肉に
冷めた太陽が埋まって
関節の辺で
言葉が
ふつふつ粟立った
いきたいいきたくない
しにたいしにたくない
....
山奥の針葉樹林で生まれた
朝露のひとしずくは
無数のひとしずくと共に
苔や羊歯の間を縫って
ひたすら傾斜に従う流れになった
渓谷では
無邪気にはしゃいで
いたずらに透き通って
....
{引用=
この詩を読むと、やっぱり
あんまりいい気持ちにならんひとがおるかもしれん。
・・うーん、デリケートな問題というのもあるし、
考察も足りないし、やっぱヘタだから。
けど、詩として ....
ふぐぬついれれんちゅばっといかば
ふぐぬついれれんば
こいしゅうなっとまいかんば
すぬりゅうせんなら
すぬりゅうせん
なつめめにゆうぞあかん
そにまかされれんば
ゆつい ....
ほらほら
みんながえずいてる
サザエのせいで食中毒
貝にあたると悲惨だな
さーて、来週のサザエさんは
カツオです
深夜、姉さんたちの寝室を
こっそり覗いてみたら
営みの真っ最中 ....
絵の具の年譜
金の闇
渇ききった既視の風に
名を呼ばれては遠去かるもの
暗い霧をつなぐ虹
ところどころ消えながら
雨を照らし
雨を鳴らす
岐路の前の影
....
野火よ催奇よ
背たけを跨ぐ
おまえの金色
水に沈める腕の角度
夜は火です
夜は輪です
でも何も見えぬ
それが夜です
....
無口な娘
黒髪の娘
あなたはどうして
ここに居るのか
わたしはただ
あなたの睫毛と
あなたの雀斑を
数えていただけなのに
....
そのナイフを取れ
そいつで俺を突き刺せ
深く深く臓物に叩き込み
えぐりえぐり俺を世間へブチまけろ
生も超え
死も過ぎ去った
俺の躍動する腕が血をはき出す ....
ころしてほしい
たとえば私が私の人生などを喋りだしてしまう前に
ヴァギナ
杭を打たれた中心から
痺れるような喜びが弧を描き広がり 全身を包んでく
傷口は限りなく純粋な体液を滲ませな ....
だいじょうぶ
人類は
確実に
滅びへの途を辿っています
性欲を保ったままの鬱が押し寄せ
眩暈となって
この惑星を自転させている
それから長い長い雨が降った
もうすぐ訪れる不 ....
単両の錆びた電車が往き過ぎると
線路際に生えた花は 砂利の間から
頼りない花弁を揺らす
オオイヌノフグリ
セイヨウタンポポ
ヂシバリ
キジムシロ
ほうっておけば埃にまみれて
しまうだろ ....
仕事と仕事の間の
エアポケットのような
30分間
中崎町と天六の真ん中あたりの
こじんまりとしたおしゃれなカフェで
居心地の悪さを背負いながら
コーヒーを飲む
午後2時
この街 ....
わりと単純な未来
頭の隅っこでつむがれる色合い
里親に名前をもらったその日から
一定の指針は守られる
サラマンダーの威を狩れ
片方は二重で
片方は一重
要らぬ算用
せしめる孤児
....
心の砂浜に寄せる青い約束
ざらついた海の声が胸を掻き撫でる
打ち上げられた思い出はどれもしょっぱくて
あなたはその薄闇に一人佇んでいる
儚いあなたの声が海に浚われてゆく
途切れない波風が ....
CからGまでの過程をひとさしゆびで
簡単に
とらえきれないけれど
海にはじかれて
砂浜は
そうやって
キーボードをへこますのは、
◆
しめしかた ....
哲学
自分と向かい合うための時間を作るために
未来と向かい合う時は既に過去になっていて
過去と向かい合う時も既に過去になっていて
現在の自分と向かい合う時は既に過ぎ去って行く
作 ....
指からこぼれる うたをうたう。
喉からあふれる うたをうたう。
食べるように 眠るように
あたしは毎日 うたをうたう。
伸びきった髪の毛を
掻き混ぜる掌の
温もりの中に
まどろんだ
あなたの瞳を
感じていた
シクラメン揺れる
窓辺に潜む
いびつな死神が
盲目を笑っては
光に溶けている
私は ....
数となって光りがふってくる
私を包む光り
とかそうとする
私のかちかちの心
少し震える足
正しいことをうたおうとする
あなたの文章に
風の中で触れた
そうです
と言おうと ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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