放った視線はもう戻らない
青いラインとなり視野の先へと伸びていく
たったいま不可視の場所は
あなたの瞼の裏です

略するでもなく連続で地面が傾いていく
朝へ朝へ
あちこちに梯子が突き立っ ....
季節風にはためく
夫のシャツを抑え
ベランダで
腰に手を置く
幸せに色があるなら
白かもしれない
ぼんやりと
シミの落ちない白を
眺める
                  100604




ぐてんと鳴く
河の中から
立ち上がるのは
誰なのか
代表選挙が始まると
弾かれたように
元気になったのは
誰なのか
 ....
ジョギングする人とすれ違った
ネクタイをゆるめた長身の男の腕をつかみ
バランスをとりながら女が自転車をこいでいた
こんな夜中にこんなところを男女で歩いているとは
ふたりはどれだけ寂しかったのだ ....
寂しい夜には
君を思い出す

けれど君はいないから
苦しくなるよ。


いつも君と話してた
「ずっと」なんて
すぐに消えてった

僕の気持ちを
置いてけぼりにして

寂しい ....
忘れてしまった
君の声は
天使の羽根になって

触れたはずの
君の髪は
星空をすうと流れて

あの頃の時間は
ガラスの破片となって
静かに波の音だけが聞こ ....
羽虫の妖精が
肩にとまっていた

指で弾いて 
空へ帰そうとしたけど
彼の眼は
地中に埋められた種を
見ていた

生も死も変わらないとしたら どうだろう?

透き通る陽気に
犯 ....
腐敗しきったこの大地に乾杯
傾けるグラスの中身は
毒入りの白ワイン


コバルト色に大気が染まり
我々を肺病にしてしまう
酸性雨がセミパラチンスクの子供たちに
容赦のない洗礼を浴び ....
夜中にふと、会いたくなるのはあなたじゃない

あなただったけど、あなたじゃない

枯れた薔薇を絵の具で紅く塗る

かさかさという音がする


花火の音がきこえて窓を見つめた

ラ ....
暗闇ができた

花の水遣り、夕方の散歩、衣替えに夕食の準備

光で埋める

あたりまえの日常のほんの1センチに差し込んでくる闇

光で埋める

いっしょうけんめいに皿を洗う

 ....
わたしのことばをわすれたら

いつか、いっしょう、いつまでも

あなたの言葉がつかえない

せかいで、おどって、てをつなぐ


ことばをみつけるその日まで

透明になったとこばを ....
表情の希薄な感情もひとつ灯りに咲く草花
摘み取れというメメントモリ
根こそぎ掘り起こし太陽への捧げもの
怠慢に寝転びながら何も考えず
ガラスの向こうに横たわる草を眺め続けた
哀れ ....
いろいろと・・
思うようにならないこと

かえってこない 返事


わざと ではないけれど
返事の書きづらい 手紙を 出してみた

少し 余分に 考えてもらいたくて


はみだ ....
あまりにも
その骨は白すぎるから
どうしようもなく
美しいのです

バクテリアの嘆き
コンクリートの底
ナマズの合図

美しい花を咲かせましょう
水分に富んだ
麗しの花を
綺麗 ....
私はミジンコだ
言葉をなくさせられている
私の心は 何も見えない
家路にすら見つめることなく 探索する

闇で私は 何を考える
一人ぼっちの繁華街を

想像することなどないのだ
死刑 ....
 
 
都会の道ばたに
一人立ちつくす感じと
故郷の川べりに
一人立ちつくすあの感じは
とても良く似ている

人は道を泳ぎ
魚は水底で働くのだ

生きるために
どちらも正しくて ....
 
 
川であそぶ
私と私
私はどうして
二人なのか
水面に写る
ある日の私
水切りしたら
私が消えた
渡船の船尾から
私が私に手を振って
私も私に
手を振った
ある日の川 ....
今朝、彼女の感傷が洗面台に溜まっていた
それは明らかに濃く濁っていて
底が見えないどころか
何色かもわからなかった
彼女がどこにそんなものを溜め込んでいたのか
考える気も起こらなかった

 ....
やさしさならば
うけとれるけど
そうじゃないなら
くるしいだけね

おそれまぎゃくの
あなたさまから
そんなきもちは
ききたくなかった

いつもじかんを
テイクしてくれ
いつも ....
牛です私決めました出産ですお立ち会いのもと牛です私牛です出産です決めましたお立ち会いのもと出産します牛ました私です決めました私牛を出産します。


産まれました
白と黒の牛は仔牛と呼ば ....
誠実じゃない
日が沈む
誠実じゃない
一日が終わる
誠実じゃない僕の
誠実じゃない一日が
あの山の向こうに沈んでゆく

貴女を慰めるよりはむしろ
傷つける途を選択する
そうなると ....
雨が降っている
とても素敵な雨が
道路の埃をすべて洗い流して
この世の憂いを
すべて洗い流して

死にたい気持ちが
いつまでも消えない

寝るとき
もう二度と目が醒めなければい ....
岸に咲いてる、雨の花 
魂宿る、雨の花 

その透明の面影は 
何故だかいつも腐らずに 
僕の隣で、薫ってゐる。 

それは愛人のようであり 
それは女神のようであり 

いつでも ....
いくら頭を抱えても 
仕方のないことで 
うじうじしている自分の{ルビ面=つら}を 
本の頁から取り出した 
厚手の{ルビ栞=しおり}で、ひっぱたく。 
 
【憐哀SHOW】



 愛は見えない心の探り合い
 まるで駆け引きね
 お互いに都合の良いところだけを見せ合って
 そして我慢出来なくなった方が負けなのよ

 い ....
サイダーは陽射しで
わたしはまなざしに
溶けてからんと音がなる

はずかしいくらいに慾をむきだしにして
蝶々が卵をうみつける
濃い影が床を一周するあいだに
わたしたちは手をつなぐ
 ....
水を殴って飛沫を掴め
取り逃がした飛沫から水滴を掴め
と、音の遠くなりつつある声を反復し
頭には"雨に唄えば"が繰り返される
日の出前の大晦日の
(しんしん、とした)
 ....
 それが気になり出すような季節に
 彼女はあえて
 メールを送って来た
 一日一通だったけれど
 それがすでに
 一ヶ月弱続いていた

 写真つきのメールもあった
 顎がちょっとしゃく ....
仲間の為に
命を捧げよう
自分を殺して
人の為に生きよう

いくら自分は
辛い思いをしても
人が一人笑顔になれば
それでいい。

少しでも良い思いを
させて上げたい。
苦しみを ....
薔薇は
許されたかったのだろう

棘をまとって
なお、
許されたかったのだろう

それゆえ薔薇は
愛された

かつ、
おなじ分だけ
避けられた


薔薇には罪が
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
絡む根を梳くテシノ210/6/4 17:50
Yシャツ未完2*10/6/4 16:16
ぐてんあおば3*10/6/4 11:39
青山一丁目から吉岡ペペロ810/6/4 11:20
夢の中で那散(沙龍)010/6/4 9:58
忘却乱太郎10*10/6/4 9:46
行き先within3*10/6/4 7:35
Only Gonna Die寒雪010/6/4 7:00
「おわり」猫のひたい撫...010/6/4 3:08
光で埋める010/6/4 3:07
わたしのことばをわすれたら010/6/4 3:06
河の中州ベルヤ010/6/4 2:55
はじまりの うたゆびのおと210/6/4 2:02
白い子Oz110/6/4 1:54
壁の街へと番田 010/6/4 1:50
生きるために小川 葉610/6/4 1:41
ある日の川410/6/4 1:11
感傷七氏010/6/4 1:04
ありがたき、ふしあわせ邦秋0*10/6/4 0:38
寄せる上げる潰す破裂手乗川文鳥21+*10/6/4 0:20
誠実じゃないふくだわらま...110/6/3 23:53
雨が降っている010/6/3 23:52
雨の花 服部 剛510/6/3 23:18
目覚め610/6/3 23:11
憐哀SHOW綾瀬たかし010/6/3 23:11
まなざしはるな310/6/3 22:38
_ehanov010/6/3 22:06
気になる季節藪木二郎010/6/3 22:02
我が身を捧げペポパンプ5*10/6/3 21:50
同罪千波 一也3*10/6/3 21:38

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