わたしは
人になりたくて
生まれたのだろうか
なりたくて
生まれたわけではないのに
慰めてくれるのか
牛よ
{引用=白と黒の間の色を
あなたは透明だと言う
僕はたぶん
灰色なんじゃないかと
だって透明は色として見えないし
白を透かせば白に見えて
黒を透かせば黒に見えるでしょ?って
言いたい ....
毎日、空に今日も殺されることを皆が受け入れている
それは少年のころに知る事実で、直に忘れるようにできている
それが哀しくて、
世のこどもはよく泣く
夜を知らない日もあった
たしかに暗くは ....
線路のうえに寝かされた妊婦をみているよう
女は都合のいい神様をすぐ孕む
狂ってるってわらう?
きみをこの浴槽で飼えたらな
愛のはらわたが薄くひらいた唇からのぞいてる
とてもきれい
....
飴玉みたいな夕陽が部屋に転がってきたので
思わず拾って口に放り込んだ。
外は真っ暗になって黒い川が佇んでいた。
静かだ。
水面は、毛羽立ちながら揺れて揺れている。
....
ま ず し さ と い う 物 質 良 な 乾 キ は こ こ ろ
し ず け さ が わ れ を 良 貨 し 物 ラ は 故 郷 と
ろ う 人 や め な る か と 問 い ....
男はたぶん たどりつけない旅の疲れなど
パキラのように忘れているが
女はいつも 負けず嫌いで
瞳に夕陽の海をきらめかせている
なつかしい鉛筆が転がりだすころ
夜は 夏草のあの場所へ走りは ....
億劫な時間に堕ちた鼻声
飲み忘れた風邪薬はじっと息を潜めていて
嫌なことばかりを思い出してしまう
咳払いをする度に捨てられてゆく羞恥心と
塵も積もれば山となりゆく倦怠
冷房の真下で居眠り ....
朝の便所の時間潰しにソフトバンクを弄びながら
今日も今日とてサラリー頂戴する為だけのナンセンスな一日を
強かな社会人の能面でやり過ごそうと
....
あなたの部屋よりも
この檻は狭いのか
広いのか
私には
あなたの首に
鎖が見える
あなたが首に巻いているのは
自由というのか
私に
自由はないのか
昔は私も
草原を彷 ....
遥かなる海 果てしなき地平
大海原から生まれ
大地に育まれ
人の世に生きる
我が愛しき人よ
ここは
人の手の振り方で
人の生き死にが決まる
死の世界
世は鉄に満ち
剣持 ....
融けてゆくチョコレート
アイスの口当たり
極上のとき
彼女は笑った
スネアドラムの音
今宵の月は三日月だ
リズムに乗って
肩を揺らす。
楽しいひと時
ずっと前から
思ってい ....
たぶん
だいじなものがないんだと思う
また
どこかのアーカイブ
探せばいいんじゃないかって
明日
逢えないとしたら
まあ
それもいいかなって
どこかとおい
南の国で
ラ ....
早起きして電車に乗ったのである
振り替え輸送で大混雑だったのである
しびれるような女性と密着したのである
イヤーピースを落としたのである
あなたと私の魂の頬ずりは
凝り固まった二人の心を解かしていく
それは氷が解けて板の上を流れていく
そんな さらっとした風ではな ....
多摩丘陵に仁王立ち
学生ズボンを脱ぎ捨てる
ついでに
パンツを膝まで下ろしゃ
風に吹かれて
プーラ、プーラ揺れる
あぁたまプラ
東たまプラーザ高校
切り開いて見つけてほしい
こんなふうにあなたの実弾は留まりつづけるから
どれほど錆びついていたって、つめたいお腹のなかで、あなたの目に似た黒色の銃弾はまだ、死なないという容赦さで、さよならをい ....
久かたぶりに訪れた渋谷センター街
取り壊し中の建物とかあったりして何となく余所よそしさを覚える
平日の昼間ってこともあるのだろうけど
チーマー、ガングロな人びと
そして神話の国の神話な ....
いえない
瞬間の幾ばくもない
はじまりの景色をみている
あなたと
あなたの埋没したいちぶ
いつかの話をすると
やさしさと平行した姿がみえる
反映した
二度目のきせつに
いえな ....
何故かと問われれば、具体的な根拠がないので答えられないのだけれど、今日は雨が降る予定。
だから僕は、お気に入りの傘を持って意気揚々と出掛けていった。
しかし、どのくらい歩いても歩いても ....
何も持ってない私
ただの人
誰からも何も言われない
ただの人
呼吸している
ただの人
みんな、そう思えばただの人になれる。
考えも発言も行きたいところも自分次第。
なのに、人は大人 ....
雨の日に
傘を差して
公園まで行った
ブランコも
滑り台も
みんな
みんな
雨に濡れてた
誰もいない
公園は
とても
静かです
雨の音だけは
聞こえます
平和を
願いながら
少女は
鶴を折った
病にも
苦しみにも
負けずに
少女は
ひとつ
ひとつ
折鶴を作った
戦争のない
二度と
同じ悲劇を起こさないように
願い ....
あなたに
抱かれて
うれしかった
淋しかったから
いつも
あなたの
そばにいたかった
あなたの
身体に触れたのは
はじめてだった
はじめてのキス
そして
あたたかい ....
僕には
何もない
僕には
出来ない
手足だけ
埋められた気分
目の前で
黒円が
ツイストを踊る
どうしたんだろ
何も出来ない
何にもない僕
言葉は正しく
ついでに思想も清廉に
身支度も整えて
こうして
うそだらけの僕が一人
出来上がりました
すすけていじきたない
普段の僕は
きれいな繭に
おしこめちまおう
特大の飴玉を飲み込んでも死ねませんでした
熱いチョコレートをバケツで被っても溶けませんでした
「この甘い気分のまま死んでしまいたい」
とは
どうすればいいのかな
....
車椅子になった息子の為に
車椅子ごと 乗り降りできる
車を買った
ほとんど 即決でマツダのデミオに
なった
それまでは ずっと中古の
普通車だった
その車は まるで
あたし ....
休日の午後
自転車を走らせたら
荷台に乗せた息子が
妹って何、と
わたしに問うのだった
わたしは答えた
おかあさんが
まゆみちゃんの妹で
おとうさんの妹が
かおりちゃ ....
{引用=
紙上に佇む
痩せ細った枯れ木
磨り減ったペン先がつけた
掻き傷の隙間に
深く根を張るインクの滲み
どこに行くとも
なにを残すとも
示さぬままに
埋まってしまった行の終わりの ....
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