感想屋さん、始めました。
感想屋さん、始めましょうか。
冷やし中華じゃなくて
ほんの少しの感想でいいなら。
ほんの少しの愛でなくてもいいなら。
ごめんなさい、
よくわかりませんでし ....
踏切の向こう側
アイツが立っている
銃の形に手を作り
人差し指をコメカミにあて
ぐりぐりと
押し付けている
笑いながら
アイツは
高校の頃の同級生で
卒業して以来
会っていない ....
自分だけがまちがっていることを
信じてはいても
わたしには疑念などなかった
ただ父は
大抵開けぐちが分からなかったので
最後にはいつも口をつかっていた
色のぬけ落ちた昇降口で
晴れた ....
なんでだろう
僕が一人きりになると
雨が降るんだ
誰かといる時は
すごくいい天気だったのに
別れて一人になった途端
空が暗くなって
ポツリポツリと雨が降ってくるんだ
だ ....
くちばしの長く伸びた蚊に足の指を吸われながら
恋人の首をころりと乗せた二の腕の潰れ具合を計っていた。
前髪の先に留まるシャワーの残り水が
目尻を伝ってシーツにつくと、
空は落ち、
圧縮袋のな ....
カワバタとこんなにながく歩いた
ふたりともなにもしゃべらなかった
最愛ってなんだと思った
仕事がらカワバタはホテルに顔がきくようだった
いつも車に乗り込んでから食事かホテルでゆっくりした
....
カワバタだ
歩道に乗り上げた車から音楽の低音がきこえている
のぞくと腕をくんで寝ていた
自転車のベルをひとつふたつ鳴らした
目をつむったままカワバタがほほえんだ
ヨシミはスヌーピーのような顔 ....
あたしがやるから、きょうはゆっくりしてね、お母さん、アイロンでなにしてるの、お母さん、ヒカリモナイカゲモナイ、あたしたち影でしょ、あの頃しあわせだったよ、だってひかり、吸ってるだけでしょ、だから、なに ....
はやくやさしくしろ
というメールを
一日三回送ったら
関係が断絶したので
相手がやさしくなかったことがわかった
こんどはもっとやさしい相手をさがす
一日に10回くらい
やさしくするこ ....
{引用=
またいつもの
自転車にのって
ぼくがむかっていた
先とは
どこだろう
でも
いまは
どこだろうがかまわないおもいでいっぱいなのは
はたして
ど ....
ニュースは勝たせてくれないように出来ている
たぶん遅くなります
と声に出して読んでみた君のメール
生煮えの気持ちごと飲み干した缶ビール
酔いたい気持ちと睡眠時間 ....
PART ONE
馬鹿に屁理屈は効かない………………………………… 9
セメントの唄を歌いましょう…………………………… 20
汚いのはだれ……………………………………………… 35
気体 ....
粘土と唾液で造られた都市から
悪臭が漂ってくる
鼻のつまった男達が希望を語り合っている
むごく発達した上腕筋
愛撫はハンマーの一殴りだ
雷鳴の方角をさぐれ ひびわれた夜空の
耳垢だらけ ....
わたしは男の帰りを待つ
待つ時間こそわたしを
存在させる
つまり待つことによってわたしは
男への愛情を確認している
しかしそのことを誰にも悟られたくない
そのため日常の動作は速く
人の ....
ポニーテールの少女が今日も
長い髪を揺らしながら、シンナーを吸っている
照りつける太陽と雲ひとつない青空
その上を雲が流れてゆく
どこかで誰かがテニスをする音が聞こえる
水玉のシュシ ....
夜になると
忘れていたものが僕の
心を重くする
夜になると
僕たちはせっせと産みを始める
明日はどうせやって来て
握り潰してしまうのに
....
私はもとから煤けていて
精々清書の下書程度
落書きされるくらいが精一杯で
誰が燃やせど棄てないことがあるんだろう
あんたの言うこと何一つ噛めやしない
たかがザラ紙には無理な話だったんだ
直 ....
昔々(むかしむか〜し)は無関心
徐々徐々にに親しくなって
今は友と呼べる奴
昔々いつも傍らに蹲(うずくま)り
たまには気になるときがあるが
それはいつでも憂鬱さとともに
昔々は青と ....
あの
つらかった
あの頃
唯一つ二つの
悦びとして
隠れるように
買いあさった雑誌よ
今やそれらが
違う形の
脚光を浴び
私は寂しく
阻害された
遠く隔てられた
あの純粋な悦 ....
.
夜のオープンカフェ
通り過ぎる足音に目を上げる…
高い梢で鳴くのは夜の鳥
なつかしい幻のような やさしい暗やみ
幻聴のような鼓動
.
灯りの消えたオープンカフェ
きょうも一 ....
僕が持っている定規は
真っすぐな線が描けない
真っすぐな線を描くには
その定規の真っすぐな部分
それはほんの小さな部分しかないのだけれど
そこをずらしながらでないと無理だった
....
ひとは胸に
一枚の白い紙をもって
生まれてくる
やがてそこには
おとなになったらなりたい
夢が書かれ、
送辞や答辞の書かれる
春もあるだろう
結局出せなかった
ラブレター ....
蜂蜜の瓶で溺れ死んだ
ミツバチのことを想ったら泣けてきた。
べつに私の涙なんて
彼の家族の足しにもならないのだけれど。
汐が濃く匂ってくる。
目にも暗雲が立ち籠めてくる。
簡単に言えばすむものを
見破られまいとして
一刻の猶予を走り抜ける。
恩を知らない癇癪持ちを
愛するなんて慈善運動は
所詮御伽噺であるのだろう
己に絶望 隣に諦め
高みが花なら 下は泥
傷んで往く末があろうとも
積み重ねた小さな石は
この夜が来るまでに ....
朝の訪れるたび
切り離されたからだを思う
昨日との交信が途絶えて
寄る辺ない
なまぬるい風に
輪郭を確かめる
季節がしみこんでくるのと
季節に染み出していくのが似ている ....
何読んでんの?本?何の本?マネジメント?
あ、そう。
なんでクラブで本読んでんの?
いや、疲れて、みんな上で踊ってるし、眠くて、あと退屈で
あ、そう。ちょっとそこの女の子に話したいから、またね ....
お月様が食べられた
うさぎの餅がおいしそうだったからに違いない
お月様が食べられた
でもお日様は満腹だったに違いない
庭に咲いた風車
水を得て
風を運ぶ
霞む雲をさらって
旅を ....
リノリウムの壁
見えない満天の星を眺め
手の届かない彼女のことを考えた
最後に会った日
彼女は家に帰る途中で
ひどく暑かったことを覚えている
笑わない彼女
瞳の奥 ....
六月の風
どこかにする
子どもの遊び声
落ちてくる手にあまる垂直な陽射しは、
すべての影を限りなく縮小し 見放し
あるがままの姿を投影してくれない
公園の木陰に一人ぽつねん
ベンチの女が ....
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