歪んだ世界の圧力で
硝子の心臓は悲鳴をあげる
そんな悪夢は跳ね飛ばそう
僕と君と猫のために
空虚で満ちた風船は
遠くまで蹴飛ばしてしまえ
掛け違えたボタンは
思い切り笑い飛ば ....
語られた台詞は
ため息の泡立つ場所のものだった
笛が口から溢れて
音楽はきっと鳴らされた
大いなる歌は帰らない
記録された言葉が
私の足元を祝福が照らして
私を導いた 私が集まった
....
手探りで進む。
時間は駆け足で進み
距離は微々たるもの。
でもそこには
駆け足では残せない
着実という足跡が
残されていく。
切れるのではと、怯えるより
切れたら、繕えばいいと
わたしは、そのつもりだ
お前の熱意と信じる気持ちだ
愛が足りないんだよ
いきなりバイブなんて相手に失礼だろ
まず世間話から入れ
ダッチワイフってさ なんか悲しくなっちゃうよな ブサイクだし ....
他人が優秀なのは何らかの罰であることが分かった
自分が褒められず他人が褒められたり
他人が主導権を握ったりするのは
明らかにおかしい
自分は世界に一人しかいないが
他人はたくさんいるので ....
決して美しい訳ではない
スラッとしていて
セクシー
という訳ではない
とても健康的なのだ
筋肉質と言うわけではない
あるいは
その足は
職場と家の
往き来程度にしか
行使されな ....
修辞に位置付けられるきざはしの出現はいみじくも重なり合う因果であるが、
しかし私たちの生活を根底から揺るがすほどのナルシシズムを包含しているわけではなく、
ただ、
夕映えから派生する杞憂 ....
砂漠ならばいい
砂漠のヒキガエルのおなかにシリアルナンバーが
あったというならあったのだろう
アーティフィシャルなヒキガエル
けれども日曜日の遅い夕方
ふと目をやった河原の石に
なぜバ ....
ぼくは
暴力をふるってみよう と思う
だれにも許可を
求めないで
机の脚を
蹴ってみる
いい?
なんて聞かないで
のどのバイパスを
汗が下っていく
ときおり雲が
道を外れて光 ....
コウモリが泳いだって、
ネズミが空を飛んだって、
いつしか僕ら驚かなくなった
生きる理由は失したけれど
生きる意味なら此処にある
生きる理由は失したけれど
生きる意 ....
落ちて行く日だまりの言葉を書留ようと伸ばした指先に触れていた昔の私の頭皮
とてもさらさらとしていて、若草の香りが気高く流れていたから私は意識を手放さずに済んでいた
太陽が月にかじりつく ....
夕焼けが夕闇に変わる頃
僕のタメイキと一緒に
物憂げな三日月が昇っていく
二酸化炭素で充ちた空は
ますます息苦しくさせる
人込みから出る脂の臭い
汚水のようなまずいコーヒー
死亡 ....
ジャングルジムのぽつんとある
くらい公園
ここが最後だ
ここからこころはどこへもゆけない
ざらついた月の下で
気がすむまで
煙草を吸ったら
....
扉の向こうで
君は待っていたのだろう
扉の開け方が
分からないのだろう
それとも
開けないと決めてしまったのだろうか
そして俺は
諦めの悪い男なのだろう
扉を前に
向こう側の君に声を ....
爪の
ニオイをかぐ
わたしがまだ
わたしであることを
ひそかに確かめる
+ +
舌で
前歯の裏側を
トトトと叩く
さも大 ....
開け放たれた窓からは
初夏の高台から望む
雨上がりの小さな街が一望出来る。
マッチ箱のような小さな家には
色とりどりの屋根が
張り絵のように
斜面にへばり付いている。
空は真っ青 ....
強くないって私は惑うけど
それでいいんだよ
強いと私にあなた
依存してしまうから
弱いなってあなたは笑うけど
それでいいんだよ
強いとあなたに私
依存してしまうから
....
墨色
窓が悲鳴をあげる
どうせ また雨さ
会いたくても会えないよ
きっとこれも誰かの策略
悲しくなって泣いたら
一層 窓が声をあげた
悔しいから
マリーアントワネットに ....
ベッドの上で背中合わせに座る
言語で相手を欲情させる
触れずにイかせる
卓球のラケットを2本用意する
ベッドの上で向き合って座り
体表を叩き合う
男の尿道に万国旗を仕掛ける
女の ....
そんなに自分の躰を切り刻まないで
鮮血がほとばしる
その朱(あか)は誰を救えるの?
傷だらけの躰
息も絶え絶えで
何を生き急ぐの?
静かに語る唇は
私がそっと塞ぐから
もう ....
君の人差し指と親指には一筋の花の茎
梔の香りが一斉に私の鼻をついた
茶色く錆びた真珠色
梔では月並みだからグロリオサにしたんだよ、と
差し出された指先と
指先からひとつづきになった花 ....
よんで こたえて
コミュニケーションと
むずかしく言わなくても
ほしいものは
みんな同じでは
ありませんか
と
目の前の
花にきく 風にきく
一人の私の
つぶる目に ....
気だるさに押されて足を進めた。
雪が降った道路は
ひとに轢かれ続けたから、
淀んで色を見出せなくなっている
震えた子供は一人では帰れない
しかし一人きりでも歩かなければ家には着け ....
よるのあいだ
またたくほしを見上げて
そのひとは言う
あいつらが
ここまでくるのに
どれだけのじかん
かかったかしらないけれど
ぼくらが
ここまでにくるのに
どれだけのじかん ....
オレの言葉に意味はない
オレの思想に深みはない
何か考えている
フリしてるだけさ
一日が終わる頃には
クソして寝るだけ
それだけ
全くそれだけさ
行間からは
....
その日、檻から放たれたイングランドのすべての男たちは女房から逃げるようにスタジアムへ駆け込んだ
<1966年ワールド杯決勝戦>
わたしのきおく
うすくとけてかけてゆく
おかされてゆく
いとしいひと
かつて
わたしにねつをしずめた
ほどかれて
どろのようになる
よあけ
つめたくなったひとは
きれいにわたし ....
あたしは
しがないサラリーマン家庭の
家族
毎日の献立に数円の違いを見出し
家計を切り詰め 朗読に当てる
でも楽しい 自由だからココロは
出あったのは ひとりの人間としてのキ ....
さかみちを
くじらがおよいでいく
つきをさがしにきたのだ
きみとふたりで
みていたうみから
やくそくを
まもるために
3260 3261 3262 3263 3264 3265 3266 3267 3268 3269 3270 3271 3272 3273 3274 3275 3276 3277 3278 3279 3280 3281 3282 3283 3284 3285 3286 3287 3288 3289 3290 3291 3292 3293 3294 3295 3296 3297 3298 3299 3300
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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