全うできなかった
今日一日が
人生なのではないか
あれもしたかった
これもしたかった
と思いながら
終わるのが
人生なのではないか
それでもまだ眠れずに
朝まで起 ....
いつもの光を眺めて
枕の上で縺れた四角に溺れてる
学生の声と濡れた街並み
混声と綺麗なドミノタワーの麓で
ハラワタのない虫たちと
戯れの演奏会
偽装されてはいる
欺かれても逃げな ....
超BIGなミルクプリンを
すくっては丸飲みする
輝き始めた友人たちを
プリンの中に沈めてやる
甘すぎないその味に
小さな嫉妬が奥行きを与える
明日は呪詛のように
私をコンクリ ....
狂女の独白
いつもそれは夕刻よりも暗い夜明け
一日は、東の地底で死んだ胎児のように
いつ迄も、紫色の胎盤にまみれて
暗黒の硬い産道に引っかかっている
胎児の頸には硝子のつららが刺さって ....
夜想曲
おお夜よ、おお夜よ
人は眠りを貪りながら死は恐れ
瞼を閉じて覆い被さる闇を追い出し
より暗い臓物の中へと逃げ込んで
しかし閉所恐怖をも克服する為
そこにマッチの軸で
天国の ....
明日は傷ついて生きていく
今日は知らない振りでも良かったから
手をつなげる
人はいない
公平な利発さ
すごいスピード
新しすぎて焼けついてしまう
誰かは言いたい
僕の自堕落を咎 ....
川に流れる。
水が流れる。
石ころが
魚たちが
鴨が流れる。
川に流れる。
夕焼けが流れる。
燃えるような
色の群れが
と ....
仕事柄前かがみになることが多くて
いつも腰のあたりに爆弾を抱えてる
過酷な作業 割りに合わない給料
サービスの笑顔に心は込もらない
私生活でもストレスは溜まる一方
スーパーのバイトに去り ....
労働者として 街を 歩けば
踊り子や営業マンばかりが 立ち止まっている
路地裏の方を 歩いていく
一円玉が いくつか 散乱していた
アスファルトの 全体に 淀んでいて
アメリカの 泥地から ....
浜辺へと歩けば、
島の彼方に船がいくつも浮かんでいるのが見えてきた。
そばには、サッカーをやっている黒ずんでいる子供たち。
足下へ、白いボールが飛んできた。
遠くにあるのであろう、ゴー ....
君の一歩に手を貸して
花は微笑みました
温度は上がっています
風は雲を運んで
空は太陽を迎えに行って
かえりに 真夏を誇らしげに
私はみあげて
感じています 夏の日
君は旅立っ ....
たいへんな苦痛をあたえられることになったため
たいへんなことになる
たとえば
ごめんなさいと謝る前に
よく見ろよ
といわれる
見ろよと
見ろよ
みろよ と
みろよ
みろよ ....
届かない手紙は
いつまでも
届かない
君の住所に
届かない
君のポストに
届かない
君の手に
届かない
君のこころに
届かない
届かない
手紙を
今日も
書きつづけて ....
梅雨明けの
こんな陽気の
空の下で
川原の道を
どこまでも
どこまでも君と
二人乗り
海に出るまで
二人乗り
鼓膜を叩く大音量に
頭が痛い だなんて
そんなことはない
ただただ
音に合わせて
攻撃的になる だけ
攻撃的になる
ということは
強い意思を持って
生きることかと
思う
顔に差す
まだら 漏れ日 て
{ルビ外=そむ}けなく
{ルビ声=アト} 失き まだき
悼ま ねく間の
{ルビ学校祭=まつり}おわる
木の間に
末期の目は覗き
母なる海は
母乳で満たされ
生物のゆりかごとなる
安心の中に抱かれ
太古の夢を見る
二重螺旋の形の霊は
優しく子供たちを
見守っている
太陽は温もりを与え
命の光を強く輝 ....
濡れた藪の陰には
ヤスコちゃんがもう膝を抱えている
色の変わった大きな樽の中は
トシユキの指定席だ
横木の折れた狭い入り口に
クモの巣は長くぶら下がって
すでにだれかが小さな手足の跡を
....
何も書く気にならなくなりました
無力と言うか
脱力と言うか
何なんでしょうか?
諦めたんでしょうか?
燃え尽きたんでしょうか?
どんなにこんなに考えても
どん ....
霙雪の降る夜のこと
夜の夢がそのたおやかな小さな手に接吻すると
まどろむ女の子は口をつぐんだ。
妹の手を握り続けていた兄はその額を優しく撫でて、
火照った熱気を感じて手を止める。
兄 ....
夏の朝は早く
蜩の話し声が聞こえていた
雨上がり
入道雲は悠々行進
忘れ去られて行く毎日
モチベーションは何処へしまったかな?
窓ガラスに映るのは
揺れる二本の電線だった ....
何度言えばいいのだろう
さようならを
何度私に言わせるんだろう
さようならを
これからも
何度言うんだろう
さようならを
さようならなんてたった一回で ....
ガンダムではなくて
数学のゼータは
素数の秘密とか
いろいろなこと良く知ってるらしくて
ほら
フェルマーの最終定理なんかもね
数学者や計算師たちは
はるばる訪ねて行ってでも
いろいろと ....
逃げてしまった ように感じた
いなかったと言われて ピンク色の トラの しっぽを つかむ
はじめまして あんまり遣えないもの 心に入り込まないし 大人にみえないの
男でも女でもないもの 何も ....
アウシュビッツ天文台より愛を込めて
二十八時をお知らせします
グラディエーターに
溺れた鯱の泡がわたしの前で弾けた、
アクオス二等兵はもういない
ジレを握れ!
最前線へ歩き出すのだ
明滅 ....
雨が光のように鳴り
つぼみの冠を流れおちる
隔て 隔てられ 近づく咽
咽の上の咽
震える糸
不安を呑み
さらに渇き
片目を閉じる
降るものは降る
....
強い効き目の薬を飲んで
回復しつつある風邪の喉
朝 一息つくように裏の戸を開けると
いやでも見ざるおえない
蟻が捕獲した蛇のミイラ
しっぽは食べて まだ間に合っているのか
あれから一週間に ....
こうして向日葵になって咲いてると
あんな嘘をついたことが
嘘のように思えてしまう
さっきから父親と思わしき人が
私の隣に小さな子供を立たせて
写真を撮ろうとしている
あ ....
窓の向こうの青い空
体温は無い
雲は流れる
堕落であり、墜落
残酷に
国は終わり
詩人は
それ見たことかと笑う
あなたの声が聞きたい
あなたの声 ....
3251 3252 3253 3254 3255 3256 3257 3258 3259 3260 3261 3262 3263 3264 3265 3266 3267 3268 3269 3270 3271 3272 3273 3274 3275 3276 3277 3278 3279 3280 3281 3282 3283 3284 3285 3286 3287 3288 3289 3290 3291
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.21sec.