引っ越しはないけれど
引っ越ししたらどんな感じだろう
地元を離れたくない
転勤のない職場
無意識に選んだのかも
実家を離れ独り暮らし
そうは言っても実家まで車で五分
友達もた ....
君のことを聴いて
彼は男哭きに哭いていたんだぜ
自分より弱い立場の人に
どのような態度をとるかで
その人の人間性って出るよな
哭いてもいいんだぜ
ひかり、ヒカリ、光、
溢れ
木々の葉群れは紅に
輝き
移り変わる世界を
見つめる眼、
碧天に溶け
帰来する透明な
この意識に、
秋、黄金となり降って来る
眠りたくない夜毎
闘うように飲み続け
目覚めたくない朝
眠らない夢を見続けて
死ねばいい
記憶も思考も
なくなればいい
幻か現実か
そんなことは問題ではない
あるのは ....
テントウムシ、いのちの星、
尽きることが、もうすでに約束された、
きまぐれな、
昼さがり、
あたたかく、けれども冬にちかい、
秋の太陽が微笑んでいる、
そのえくぼから産み落とされた、
く ....
小さなてのひらが
空にひらいた雲になる
口づさむ旋律は北からの
よせかえす波 あたたかい
文字と 文字のすき間に
浮かびあがる
何もことばを知らない
さみしい音符が鳴らされて
....
虹の魔法石は、魔力を吸収する。その内部でどんな働きが起こっているのか、
ヨランも、エインスベルも、ましてやアイソニアの騎士やリグナロスなど、
思い至るところではなかった。この魔法石は、
この世の ....
エインスベルの言う通りだった。
虹の魔法石による結界と、その台座は揺らいでいるものの、
建物自体にはその破壊効果は及んでいないようだった。
(虹の魔法石とは、かくも強力なものなのか?)
ヨ ....
エインスベルの右手が光り、雷撃の呪文が放たれた。
結界が火花を上げる。しかし、その結界は揺らがないようであった。
「なるほど、強力な結界のようだ。
すべての魔法が無効化されるというのも、頷ける ....
結局ビリヤードにはいかなかった
じゃんけんはチョキからはじまる
今朝の夢は
このあいだ川に流した軽い子猫の死体を食べる夢だった
きがついたらそのぶちの子猫をかじっており
毛の内 ....
登山は
いつでもどこでも
一歩、一歩だ
あんなに高い頂上まで登れるだろうか
と思っても
一歩、一歩あるいていけば
頂上に着くから不思議だ
登山は
どんなに苦しくても自分の足で
一歩、 ....
食パンマンみたいな
頭をした北の豚まんが
猛り狂ったように
ミサイルを撃ちまくっているが
ひょっとしたら
花火と間違えているんじゃないか
という気がしてきた
フジファブリックの歌を
バ ....
漆黒の
闇に浮き立つ
開いた聖書
燭台に燃える
蝋燭の炎、揺れ
繋がらない世界の
剥き出しの相貌、
切迫する
静けさの響き、
辿り着けない城、
界は奥まり広がり
わずかな手掛 ....
逢っても逢わなくても
どっちでもいいときに
それでも逢ってしまうのが
恋愛依存性。
心には鉄の扉が閉まっている、
だれにもみせない牢獄である。
....
世界を 祝福する
そんな 言葉を 持ってない
人生の 楽しさを 詠(うた)う
そんな 言葉を 持ってない
昨日までは 人生や世界の
悲しさや 寂しさや ....
手にて もつ たしかな ものは 何もない
「私」は 不安と 不思議さに
手を 広げ
握ったり 伸ばしたり ....
病んでる 過去に さよなら 書くには
どんな ペンが いいのだろう
どんな いろの インクが いいのだろう
わたしは 今日も 窓辺で 考える
今日は いい日に したいと ....
白髪が
人差し指に
引っ掛かり
もつれる時、
深い森は唸りをあげ
不安定な内面を抉る、
汗ばむ手のひら
崩れる砕氷
青い天空は相変わらずに
その豊かな乳房を揺らし
通り ....
ザイム真理教の信者たちが
ゾウゼイ、ゾウゼイと
亡国の為の
呪いの呪文をはく
若者たちは貧しいために
子供を成すことができない
自衛官たちは大国に囲まれて
いつ攻められるか分からないとい ....
あたりいちめん
黒曜石の闇
静寂
ひんやりとした闇を
全身で感受しながら
踊りはじめる
身体ひとつ
黒曜石の闇の中
踊っている自分の
手先足先さえ見えず
けれどその身体 ....
聴きたくて、耳をすましてみたけれど
雫の音さえ無音の
雨の日。
犬バスに
昨日乗ったと告げた日に
それはチガウと、ゆうなよ、泣くよ?
天空の島をみあげて真実 ....
初冬の寒々とした
だだっ広い体育館にシートをしいて
その上に無造作に置かれた
約1.5トンもの遺留品たち
靴が256足衣類が258着
バッグが124点電子製品が156点
その他 ....
「ヨラン。今が何時の日か、知っているか?」
「リールの月、十一日でございます」
「わたしの裁判と処刑まで、間もないな」
「おい、盗賊。何のことを言っているのだ! 早くここを脱出するのだ」
....
「そうでございましょう。エインスベル様、
しかし、お急ぎくださいませ。衛兵たちがやがて異変に気付くでしょう……」
「分かっている。しかし、この空間。
どこに何が祀られているのか?」エインスベ ....
「修道院だと? クーラス派のものか?」と、アイソニアの騎士。
「いいえ、もっと古い時代のものです。おそらくは、
魔導帝国アルスガルデが繁栄していたころに、作られたのでしょう」
「それは、大層な ....
ここにいて ぼくは
きみを待つだろう
dejavu
dejavu
きみはやってくるだろ ....
昔、アメリカ・インディアンの長老が
お天気のいい日に
「今日は死ぬのにちょうどいい日だ」
と言って、一日中、村の中を、ぶらぶら
歩き回っていたそうです。
別に、自死をしようと思ったわ ....
今日の夜中 私は 世界が
変わってしまうのではないかと おびえた
何のことはない 私は 徹夜で 書きものをし
私の 壊れかけた パソコンが
さらに 状況が ひどくなり ....
腐った野菜たちをゴミ箱に棄てるときに
ちょっと躊躇した
そしてこうも考えた
この怒りで湯を沸かし
茹でて食べてやろうかと
でも仕方がない
野菜たちは腐った
醜い自分を憎ん ....
朝の光、溢れ
青の天空、雲一つ無く
血流、脈打ち
わたしが居る
踏み切りを渡る銀輪の輝き、
若者たちの声のさざめき、
赤子はベビーカーの中に寝入り、
杖つく老人の覚束ない足取り、
....
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