街を歩けば
ファミリーがいくつも そこに流れる
楽しい 店で
歌声を聴いている
音楽の中で
ドレミファソラシドを さまよえば
偽りの噂が
帰り道のように 聞こえてくる
灰色 ....
焦げついた喉の奥に最も暗い夜がある
野犬逹が吠える
それは肺のもっと奥の方
何処か雲で霞みがかる月
歌いだせば
全ては煙のように這いで
誰の耳に入ることもない
それは誰に ....
無頼ぶる俺の性根照らしてごらん白熱灯
どんなにまばゆく暴いてもなにひとつしゃべってやらない
何も変わらないはずの俺たちの裸眼が
夜毎違うものを見せるのだからもう視力など信じるに足らない
....
熱帯のスコールが街に降り注いでいる
落ち窪んだぼくに 傘を差してはいても溜まりゆく雨
視界は不慮への屈伏から 夜露を湛えて滲む
爪先から徐々に激しく積み上がる感傷の血潮が
僕に夢を見せるの ....
くすりってどんなあじ
才能をくれるくすり
あるはずのないものが見えて
たのしくなってくるくすり
一口ちょうだい
あなたがのんでる青いくすり
赤いのはよくて
青いのはだめなのはなんでなの
....
こいつらがロックなんて言葉口にしたらぼくは間違いなく殺意を覚える
と思った矢先
そいつらは画面の中で
オフホワイトをバックに
しけた顔して不快極まりない口調で「ロック」とはを語り出す
ソ ....
強盗団の活躍が
俺の耳に届く頃
酸化しきった鉄の
熱がうるさくて眠れない
喋るのはやめだ
ねるのも食うのも
転げたパズルで
死にかけている
晴れの日には
晴れたなりに生き ....
自分の中から
だして だして いっぱいだしつくして
終わった頃にはからっぽ
になったみたいで
太陽だってみていてくれたけど
うつむいて逃げ込んでしまった
乾いてしまって
優しさが ....
Burning your heart.
Sleepless night.
You look upon me.
The sun is shining.
You gave much to me ....
とてもとても遠く離れた
それは
距離であり時間であり
近づきも交わりもしない
見えていても決して届かない月のよう
離れ離れのふたりの思い
奇しくも重なるふたりの思い
離れ ....
試みに彼の鞄を持ってみる
革製のそれは大きさばかり目立つが相変わらず軽い
きっといつものように家族が入っているのだろう
そのことは彼から聞いている
彼は信用するに値する人物なのだ
だから中身 ....
わたしが住んでいた部屋は
人づてに
まだ、空き家だと聞いた
散歩がてら
近くを通ってみたりもするけれど
表札を外されてしまったから
もう、帰れない
わたしに似 ....
ある時
古い本を膝に開いたまま
うとうとしておりますと
天井から
大きな蜘蛛が
するすると降りて参りました
そのまま眺めておりますと
その蜘蛛めは
わたくしの
本の上に降りまして ....
今夜明けが始まり
空気がおいしい。
心も澄む
体が生き返る。
全てが始まった
何でもできる。
空を見上げ
力を体に秘める。
You are free.
Free from e ....
お年寄りの話は
へぇーといって聞かなければならない
そんなことないですよ
なんて言ってはいけない
いや 言えない
一度そう言ってしまって
とんでもなく遠回りをして
やっとうちにたどり ....
水辺のイカロスは
梅雨の数日しか舞うことはない
ただ静かに光りもせずにじっとしていれば
もう少し
例えば
今でも草陰で静かに呼吸をしている
のかもしれない
小惑星にま ....
君の鎖骨の裏側から
湧き出る清らかな水は
僕の思い上がった左手には
少し冷たかった
君の脾臓のほとりで
青白くひらめく魚は
僕の遠視ぎみの右目には
少し痛かった
お願いだか ....
屋根開けろカブリオレ
飛ばせ 飛ばせ
鼻唄ー
(チョロい チョロり チョロちょんまげ
俺様悪い男
運転席のタレ赤信号の度にどつく
車内はもうバイオンレス!
会いに行くダチゃきらびやか
....
バカ、ウンコ、バカ、ウンコ、そんな切ない花占いをやっている
ズタズタになったチンポに包帯をまいて3日間をすごした
階段を降りれないまま髪を洗えないまま3日間をすごした
包帯には血がにじ ....
ゆっくり
ゆっくり廻ってはいるが
いくつもの次元を孕んでは吐く
ぷいと吐かれたものたちは
孕んだ種子をふりかえってみるが
そのうしろでひろがる樹海にたちすくむ
透明なスプーンのようにへ ....
求めなければ、
こんなにも苦しむことはなかったのに
そっと手を握る。
冷たく、無機質な手。
もう動くことのない手。
その手で、自らの頬に触れる。
夜は終わっていた。
私は立ち上が ....
本当の声でわたしの唄は届いていますか?
届いているかなぁ
…届くと、いいな
生きることや死ぬこと
それが何を意味するのかなんて
本当はよく分からない
けれど私は生きていて私達は ....
僕の名前の近くに
誰か立っていた
漢和辞典を忙しそうにめくっていた
若い頃の父だった
僕の名前は祖父がつけてくれた
父はぼくの出産に立ち会わなかった
そういう時代ではなかっ ....
今日も僕のテレビには
あなたの姿が満ち溢れている
ワイドショーの自称コメンテーターたちは
こぞって
あなたが犯した行状を
面白おかしく読み上げる
だけど
そんなことは
僕にとっ ....
清志郎さん、なんでしんでしまったんですか
清志郎さん、いつものようにキメてぶっ飛ばしてくださいよ
とんでもないのを教えてくださいよ
あなたの細くて赤い足はロックンロールを蹴り飛ばしま ....
君に『サヨナラ』を告げられた日から
君への想いはもっと強くなった
想えば想うほど
君は遠くなる
他の男に抱かれる度に
僕のことを忘れてゆくのだろう
小舟のようにゆらゆら揺れる
....
頑丈なやつの声
壊れない生き物は喋った
眠たくても歩いている
暮れない夜をいつまでも
もう明日なんてどうでもいいよ
もう明日なんてなんでもいいよ
凍えてるのかい
蛍光灯が寒い ....
信号が全部赤だから
どこにも行けないと少年が言う
じゃあ全部青だったら
どこに連れてってくれるのと少女が言う
乗客のいないタクシーは
相模湖まで走り次々に沈んだ
地下鉄が瞬く間 ....
母さん僕はやってしまった
やってはいけないと
あなたが無言のうちに
僕にさとそうとしていたことを
母さん僕はやってしまった
あなたの愛憎をきわめて
そして僕の中ではいつも
不在と実在 ....
「今は、眠ることにしよう。」
男は鞄に紙切れ一つ持っていなかった。男が持っているものといえばニューヨークへの航空券だけだった。男が行ける場所は部屋の中の片隅だけだった。窓を流れていく雲を見ていた。白 ....
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