この肉体のさなか
誠実と不誠実が
ヒメジオンを踏みつけて
長く伸びる線路の
枕木を踏んでいく

くるぶしから流れる血を
青すぎる空にかざす
鉄とヘモグロビン
緑の上を風が渡り
枕木 ....
いつも同じ場所を捲るので
擦り切れてぼけてしまったアルバムを
暇さえあれば眺めてる
夏に妻と子供の三人で出かけた海水浴の
真夏の太陽に負けないほどまぶしい
みんなの笑顔
桜が舞い散 ....
静かな暖かい
春の夜には
背筋が寒くなるぐらい
柔らかい気持ちになる
僕は生きていて、
空気を吸っているのだと
有機物と有機物が
結合して
うまく生命が続いていると

生暖かい
 ....
詰め物をされた銃口を、鼓膜に擦りつける
密着する日常
明日起こるべき異変に、紙切れ一枚分の宣伝もない
街宣カーは叫び続ける
知りませんでした、知りませんでした!
私たちの頭上で炸裂 ....
森林をそこらじゅうに
フジテレビをつけながら
遠くのアメリカ大陸にあるのだと 木造船の中で 凝視する 
古雑誌をめくり 大いに 凝視している 


大王イカが 瞑想する
木々を 子供の部 ....
一日が終わると
浴室で安らぎの時を過ごす

さまざまな匂いがたちこめ
すべてを忘れ
バスタブに身をゆだねる

独りは淋しいけれど
一人は自由だから

疲れきった顔が
薔薇色に染ま ....
ぼくは ぼくは ぼくは ぼくは ぼくは きみ
はじめましてもさようならももう意味がない
はしっこもまんなかも距離もかたちもあいまい
ふたりは観測者 やりようによっては創造者
どこへ ....
きょう楽しくて
たくさん笑ってしまったから
きょう死ななければならないな

おもった
したしい浴槽に
清潔なおゆ
わたしのからだは黒ずんで
おおきな澱

しっている
海はも ....
なぜかはわからないけれど、世界はとおくにある。

朝顔の花でつくるいろ水や、
海辺でひろう角のとれたガラス、
いいにおいのする果物の皮

そういう、心地よくて意味のないものになりたかっ ....
足を開いて見せつける

ここがお前の帰り道なのだと


「サア、オカエリ」


お前の帰りを待っていたんだ


開ききった肉をぶら下げて


渇き切らない血を匂わせて

 ....
高い店の女だからと言って、
いつもの店の女よりも、
相対的にいい女がくる確率が高い、というだけであり、
たとえば今日の女のように、
まあ、普通だなあ、ということも、ある。
悪くはなかったけれ ....
見失った?
そらしたつもりなかったのに
突然消えた
目の前にあったんだ
今は何もない

あるのは孤独
無いのは意味
酷く歪んで
馬鹿馬鹿し

手離した?
離すつもりなかったのに ....
そらのうえのうみは

いつもさらさら

かぜのおどるうみ


くるぶしのあたりで

さふさふ ささふ

くすぐったくて

つめたい あおいろ


あめいろのひかりの ....
     あいしてる
    るてし、いあ
   ていあい、る、し、
  いる、し、て、、、あ

    こんなふうに
   散らばっていっても
    君には通じるかな ....
ゆらめいて
いくつもの色がゆらめいて
地上に暮らす僕は
少し先の陽炎に
夏を見る

そうしているうちにも
流れてゆくすべてが
今日を何処かへ運んでしまうので

僕は何か大切なものを ....
ともだちはきれいな、大きい粒の星が見たい
眼をキラキラとさせて言うのだった


ある日
あの娘が他の男と愛を確かめていることを
僕は知った
がらんどうになった胸の内が
発熱し出して ....
帰り道、あまりにも星が綺麗で、立ち止まって、見上げた夜空。

車が、横を通り過ぎて、雑音の一つとなる。

こんなにも、綺麗な夜空が見えてないのかな、なんて心配をして、もう少し見上げた。

 ....
夏の風物詩と言われる
花火を
無感動に眺めながら
りんご飴を食べる。

がりがり、がり

やっぱり小さい方にしておけばよかった、
なんて考えて後悔して
爆発音はわたしを揺すぶらないの ....
  ぼくの胸のなかには
  夕ぐれのかたまりが埋まっている


  まだ少し青い
  おさないトマトのような
  ゆううつを潰していく
  苦笑いに似た音をたてて


  きみ ....
あなたには
いつだって
会いに行くよ

うつくしさ
いらない
ここには

すべて
夢ならいいのに
虚ろな階層で
落ち窪んだ眼を見開いて
小鼻のあたりをうろつく
蜉蝣のような情熱を追いかけていた
窓には汚れがあり
隣人は頭がおかしかった
サイケデリック、を ....
そのころ
灰色の頭部をした
理知的な蛸のやうなものが地上を統べ
うつくしい名画さながらに平原を
ナナめに逃げ惑うひとびとを捕らえては
おちこちのしかかっている 
(すぐれて理性的な蛸の あ ....
高齢化進む集落で

早死にの父母の帰りの盆の中

蒸し暑い昼間を避けての掃き掃除



誰がやれとも言わないが

休みなく働いて

疲れていてもやり遂げる



遺伝に ....
彼の部屋にあるティシューは やわらかい
アレルギー性鼻炎
花粉症
年中 くしゅん くしゅんしては
豪快に鼻を噛む 彼

大王製紙エリエールのローションティシュー
他の類似商品では駄目だ
 ....
統計的に晴れることが多いという日がある
八月六日もそうなのだと思う
エノラゲイは晴れた空からしか投下しないと決めていた
その女はどんな人生を生きているのだろう
人間に思いというものがあるならば ....
ぼくが死んでから分かったことだが家族はばらばらだった
じぶんの死よりそっちの方が悲しかったぐらいだ
ぼくはママやおにいちゃんやパパといつもいま一緒だ
時空をこえるというのはこういうことを言うんだ ....
バスを降りると
そこは広場だった
時計台
ハムを売っている。

パン屋に入り
鏡をのぞくと
沢山の自分がいる。
親は2枚の鏡に気づく

またバスに乗って
夜中に走っていく
噴水 ....
スプリングのいかれたベッドで
海にいけないかわりに
ジーンズは水着に 頭にシュノーケル
ここなら溺れる心配なんていらないさ

自由気ままに 泳いで潜れる

いますぐシャツを脱ぐなんてため ....
君にどう思われようと構わない
知ったこっちゃない
私は私で、隠し様がないのだから

あなたに嫌われようと私は私をしか貫けない琴線を
紅茶越しにそんな目で視ないでくれ

だけれど ....
気合もろとも
弾ける
空に

バッタとは
よく名付けてくれたものだ
宙に跳ぶ瞬間を
実に巧く音に写しているではないか

気合もろとも
爆ぜる
空に

この細い脚だから
気合 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ヒメジオン瀬崎 虎彦110/8/9 12:23
Ground Zero寒雪210/8/9 7:26
よそおい真島正人3*10/8/9 6:56
私たちの頭上で過去破裂した事実についての未詩しゅう1+10/8/9 3:02
船の揺れる中で番田 310/8/9 2:59
バスタブれもん010/8/9 2:02
自慰鎖骨310/8/9 1:55
きょうの仕事はるな310/8/9 1:34
憧れ710/8/9 1:27
おかえりala010/8/9 0:48
いい女とははだいろ310/8/9 0:20
透明人間逆鱗社長010/8/9 0:19
てんごく410/8/9 0:14
H.美紗子010/8/8 23:54
「虹」ベンジャミン7*10/8/8 23:45
ほしとともだちうめぜき010/8/8 23:22
帰り道。狠志310/8/8 23:12
りんご飴ゆず1*10/8/8 23:11
ゆううつ草野春心4*10/8/8 23:09
箱庭010/8/8 23:06
保存しますか?ホロウ・シカ...3*10/8/8 23:05
「ま」の字210/8/8 23:03
はかれない砂時計yoyo210/8/8 22:31
ティシューアマメ庵210/8/8 22:09
八月六日はいつも晴れている吉岡ペペロ3*10/8/8 21:49
ぼくの役目310/8/8 21:25
これは○○○んだ!ペポパンプ3*10/8/8 19:39
海にいけないかわりに永島大輔210/8/8 19:09
琴を弾く女H.美紗子210/8/8 18:32
バッタ曲がり屋レオ...610/8/8 17:13

Home 戻る 最新へ 次へ
3229 3230 3231 3232 3233 3234 3235 3236 3237 3238 3239 3240 3241 3242 3243 3244 3245 3246 3247 3248 3249 3250 3251 3252 3253 3254 3255 3256 3257 3258 3259 3260 3261 3262 3263 3264 3265 3266 3267 3268 3269 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.51sec.