シルエットは 恐らく
空をみあげる 男
短い髪が 揺れている
道の上で いつも
ひとり 見つめる
通り過ぎていく 女を
ガードレールの 手に
ほんの少し 休息を知る
水際に 今日の ....
太陽のような笑顔…
私も向日葵の笑顔になる
月のような微笑み…
私も十六夜の微笑み
貴方が小船で漂うとき
私はオールを漕ぎ
岸へ向かう
....
センチメンタル、じゃあね
煎じ詰めれば ジャーニー
あのコはなみだの海に
えがおの小舟を浮かべてく
one centimeter journey
痛 sentimental journe ....
あなた
あなた
あなたに会いたいのです
こんなんじゃ何処へも行けやしないのに
窓ガラスに
幼い指紋がついていた
指紋をめくると
それは昔の日記帳だった
歩道橋で終わっていた
日記の続きを書くために
歩道橋を最後まで渡り
階段を下りた
まだ小学生で
....
静止画像をはりつけた
壁が
光を打ちおとしたあとにひろう水鉄砲
あなたがわらうにも
わたしがこの瞬間ひとであることにも
静止画像のゼンマイは必要だった
....
想い過ごし 想いすごし
想いあまり 想いつのり
想ったよりも戸惑い
想ったよりも気楽に
想ったよりも静まる胸
思いやり 想い過ぎ
木漏れ ....
すずめをひいた
会社に出勤途中
青空の下でひいた
フロントガラスからみえた
ちゃんと道の上を横切ったのに
なんですぐ私の車の下に引き返すの
くちばしから餌を落としちゃったのか
あ ....
それは優しく
ゆっくりと開く花だった
何度も地面を打つ雨に
流された花びらの
消えて
僕は
それを全部覚えてる
袖口から
千切れた会話の続き
明日が
....
若い内の苦労は買ってでもしろ。
さぁ、来世分まで苦労いたしましたわ。
幸せを支払って下さいな。
出来ぬというなら、
この総て、悪魔に売り渡してしまおうか?
神様が居るのならマシン ....
とりあえず
鈴虫が言ったんだ
「蝉なんて叫んでいるだけ。
美学なんてありゃしない」
蝉は言う
「僕のは魂の叫びだ。
全生命を賭けた
魂の叫び。
そこに綺麗さなんて無い
ただ泥臭い
....
私の日常は太陽光で始まり、星闇で終わった
くるん、くるり、まぶたの間近で季節性の夢想果実が跳ねまわる
赤くて、血のいろにそっくりに温くて、どす黒いほど赤くて、
ややじゃっかん透明なのだった
....
樹々を抜けてくる風が
額の汗を拭っていく
螺旋形のスロープを
ゆっくりと登っていく
言魂を飛ばそう
カモメよりも早く
途中で眠らないように
雲の見張りを付けて
笑ってる ....
「お前は変われない」と嘲笑する
向こう側の自分が
ひどく憎いときもあれば
ひどく愛しいときもある
次々と浮かぶ欠点と泣き顔
「とりあえず大人になってから考えるよ」
そういえばきょと ....
君の用事を手伝って古い港に僕はゆく
頭上は悲惨な曇り空、八時というのに薄闇で
足下転がる野良の子猫は適度に餌を期待する
「午後には雨が降るらしいからなるべく早いうちがいい」
....
打ち上げ花火
飛べサクラマス
二丁拳銃前に突き出しドアを蹴破る。
ナイフの風が吹く。二の腕、頬を切り刻む。
赤い光が目に刺さり、黒から白へ、警報が鳴る。
天井から落ちる滴が水溜まりを走る。
心臓は腐っていた。
雨は水平に降ることができる
そしてふたたび女たちのふとももをぬらす
(水をたたえた場所が沈黙する時が来た)
(水の波紋もなく)
水平に降る雨の中で
....
円環の
周ってた
子供駆け扉
吸い込れ
来る
記憶と
去過
これはお墓
だから
1.
・多くのりんごにとっての梨は甘い。
・みかんは酸っぱい。
・この多くの人にとっての論はしかしスイカを甘いとすると、成り立たない。
・私は人は甘くないと考えさせられる。
2.
・A ....
システムから漏れても生きていくことは可能だろうか
無化するために
考えないように
悩まないように
強く生きるように
この世界はできているけど
そうして僕 ....
午前の
柔らかな
日の光が
キラキラと
日差しを
落とす
少し
汗ばむ
中で
緑を撫でる
風の
クロス
海だ
草原を抜けて
何度も
何度も
風渡る
足跡
空を聞こう
いつまでも
こうして
遠くから
友達の声がした
そこまで辿り着けない
何が見える?
もう一度話して。
寝る前の入浴
妻は顔と手と
背中を
すっかり
洗ってこすってくれた
それから
ぐっすり寝て
朝の鏡には
若くなった
自分が
ありがとう妻よ
君のために
こうして詩を ....
自分だけが悲しいとおもう
自分が一番かわいそうとおもう
サクサクとかじるクッキー
いそいで補給しなければならないとおもう
だれかのこぶしを受ける覚悟を
ギリギリのところでする
同情 ....
夕涼み
縁側で
冷えたスイカを食べながら
きみがしゃがんで
線香花火をしてるのを見てる
薄暗い中
静かに燃える火花が
儚げで切なげで
今こうしてるぼくらは
い ....
どんな時も星空はある。
雨の夕方にも曇りの真夜中にも
青々と広がる空が頭上にあるときも。
その青空の、雨雲の、曇天の、
その上には常に闇があり星があり、
この世は闇に閉ざされた空間こそが常で ....
何をしたって私は人間でした
どこまで逝こうが私は人間でした
醜い哀れな私は
清く美しい人間で
清く美しい私は
醜い哀れな人間にございます
ですから私は
私の戦場で
人間 ....
会う約束だけして連絡なし
じぶん中心かな
オレからは出来ないからさ
電車の音とひかりの中で
はじめて見るひと数人きり
それを哀しく思うのは
音も名もない洞窟の
....
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