枯渇した心に君が
ゆっくりとアイをカタムケタ
ゆらゆらと満たされ
ふらふらとたゆたう
僕は海月にでもなったようだ
柔らかく
震えてもっと
君に触れてほしい
心
皮と ....
ランチのあとヨシミを会社のビルディングまで送り子供のように素っけなく別れた
東京のよく知らない道をヨシミに教えてもらったとおりシンゴは帰った
歩きながら会社からのメールを覗いた
むかし夏の日 ....
久しぶりに酔いつぶれた
たった瓶ビール2本で
その日はなにか その人に
無意識にメールをしてしまった
新宿で待ち合わせて
1時間だけ飲む
何年ぶりだろう
いっしょに飲むな ....
線路というやつはなんだって
この直線的な箱を
ねじ曲げることなく
流していけるのだろう
緩やかに曲がってくクセして
ぼくは客車のぱさぱさとした手触りの赤い
キルトのようなベッドの上 ....
白い塔の表面を
カッターナイフで削ってみると
そこから
赤い血が滲んできたので
包帯を巻いてやった
それが正しいやりかたなのかどうかは
知らない
コンビニのゴミ箱に捨てられていた ....
君を夏の一日に喩えようか
君は更に美しくて
更に優しい
夏の日差しは全てを等しく照らすから
心地好い虫の音はあまりに早く過ぎ去る
輝くばかりの新芽や花弁は
刻に陰らす雨雲によりその ....
君の夢で飛び起きる
ベッドが俺の形に汗をかく
悪夢なのか、正夢なのか境界線は消えてしまった
どんな夜にも朝は来る
良い人が現れる
そんな理論は聞き飽きた
自分で決め ....
地獄の奥底に
煮えたぎった湯が
沸いている。
線香の匂い
人肉を食べる鬼
金棒でぶっ叩き
つるし上げて
糞尿地獄
針の山
飢餓地獄
舌を抜かれ
人権が
尊重されていない ....
とることの出来なかった
君の手を
自分の手を強く握り占めることで
誤魔化した
あんなにも求めあった筈が
こんなにも簡単にはがれていった
その事実に零れるものはな ....
100824
方違えが面倒なので
裏口から出て
裏道を通り
表門を閉めて居る振りをしていたら
ケータイが鳴ってすぐに切れる
....
何かを 君に 伝えるために
言葉ばかりで 足りなかったから
僕は 大好きな 大好きな
この音を
君に 届けたいと
そう 思ったんだ
★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:* ....
会社で毎日のルーティーンワーク
すると
ぼくの肩を叩いた同僚が
ぼくを名前で呼ぶ
生きてきてから今まで
慣れ親しんだ響きじゃなく
初めて耳に飛び込んできた名前
驚いて振り返ると
....
美しすぎる貴方を
自分の躰の一部にしてしまおうと
よこしまな私は
咀嚼して貴方を消化した。
三十六歳児
ランドセルを背負ったら
肩を脱臼した
自宅で昼間に一人でさ
三十六歳児
ランドセルを背負ったら
肩を脱臼して
人生初の119番さ
ランドセルを背負ったまま
救急搬送され ....
笑いたければ笑えばいいって
素敵な台詞をあなたが言うから
思い切り腹を抱えて笑ったんだけど
わたしってどうして殴られてるの?
どうして鼻を中心に殴られてるの?
正中線が人体の急所だってことは ....
仕事が全然ないのだよ
バイトも全然ないのだよ
なによりやる気がないのだよ
だいたい時期も悪いしね
季節は夏で無暗に暑いし
実際景気も悪いわけだし
だから今すこし私は待つよ
どうにかなるま ....
この人生を
すでに一度経験したような
気持ちになることがある
高校を出て
失われた十年が
やがて二十年となり
ある日突然
大切なものを失う
そして私は
実家の庭の ....
分かってほしい
その厚そうで薄そうなザラザラしたようなツルツルしたような時にはデコボコしたような
大きさだって色々あった方がちょうど良いじゃない
知りたくないのならそれでいい
....
酸素と染色体を使うことで蛋白質を
透明に軟骨を青に骨を赤に染め上げる透明骨格標本。
私、これに成りたい。
人間は汚いよ
臓器も醜い
だから骨に成りたいとずっと思っていた。
透明 ....
左肩が重たいよ 痛い痛い これは誰の哀しみ?
痛みは巡り巡ってやがて心の臓を突き刺すのだろう
他人の絶望なんて知ったことか
そう思うのに今泣いているこの涙はなんだ、なんなんだ
自分が自 ....
あなたを何かに見ていると
白いジュースも遠くの中で 見ないのなら
駅の 何を
飲んで 光る
夏の風景を 袋は 私の向こうに
見えないものを たぶん 柵に
そうだ わからない ....
{引用=
夜と夜を縫い合わせて
足を組み替えて
電車のシートで眠った
体中の
軟骨に混じりこんだ鈍器が
ゆっくりと再整備されるような気がした
嘘っぱちばかり
書かれた雑誌が
僕の頭の ....
あるある、いや、ないね
お前の言う事すべては きっと、嘘だらけに違いない
ならば、俺が正義なのか
いや、そうでもない、きっと、俺も嘘だらけに違いない
嘘と嘘と嘘だけだ
嘘を付いてないとい ....
最初の時を望めたのなら
最期までも望んでみたい
掴むことが無理だとしても
伸ばすこの手は止められない
暑く火照る身体も
頬を濡らす涙も
苦しさに吐く ....
あなたが増えてく胸の内
こころとからだを引き剥がす
偏光 錯覚しにいっちゃって
とりあえずの熱さまし
談合 ないもの掘り起こしまして
後先のないときめき
泥に塗れたあなたは
あた ....
月影と電信柱
かえりみちに天球の模様替え
エンドロール流れ去っていく感じに
星の浮遊をあやつって
街路灯、壁と窓、住宅街つややか
重なる吐息みたいに
暮らしと暮らしが混ざり ....
僅かな隙間から見える向こう側は病室だった ブラインドを抉じ広げる白い指は冷たい
見つめる一つの瞳は赤だけを映していて 僕は濡れながら踊る事ができた ゲリラ豪雨が硝子を歪めていたから 包帯で隠され ....
引き潮に雨音が混ざる
夏の浜辺
探せなくなったあの子の
足跡が消える
砂に残る蛇模様
かすんでゆく水平線
瞳の奥でざざんと縛 ....
朝から肉をもりもり食べる
むしゃむしゃ
むしゃむしゃ
ご飯もたくさん食べる
むしゃむしゃ
むしゃむしゃ
そのまま倒れるように眠る
ぐぅぐぅ
ぐぅぐぅ
昼過ぎ
あまりの暑 ....
それにしても、夏は暑い。この国には火葬と
いう習慣があって、それは宗教的な起源を持
つものではあるが、文字通りいまや習慣とし
て、その色彩を留めているのみだ。たとえば
他の国では土葬が一般的な ....
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