天気の良い日だった。空はあくまで青かった。
限りない空間が存在していた、それはわたし
に手を差し伸べようと努力していた。一歩踏
み出す、その毎に、つま先から花が生まれる。
生まれた花は風に飛ば ....
私は寝ころび空を見上げる
病床の窓を通して
流れゆく雲は次第に形を変え
何かに似せては崩れてゆく
また、青は
濃淡で季節を告げ
気がつけば鮮やかになり
気がつけば冷めてゆく
雨 ....
晴れた日はどこか居心地が悪いから
少しうす曇りくらいがちょうどいい
平日はどこかよそよそしい雰囲気だから
週末の土曜日くらいがちょうどいい
昼時はそれでもどこかあわただしさを隠せな ....
キリンと戯れたい
軽く叩いてみたり
あだ名をつけて呼んでみたり
紋様をなぞってみたり
同じ目線に立ってみたり
たまにリンゴを与えてみたり
鼻と鼻を合わせてみたり
背中に乗っかって ....
バラの花が落ちてきて
キラキラきらめいて
スネアドラムの音
ハープの音
チェンバロの声
ブランデー入りの紅茶
メルヘンの世界
ハモンドオルガンの清らかさ
今日も外は雨
テレビ ....
おまえは馬鹿だ
本物の馬鹿だ
この世に何をしに来たのかも忘れて
くだらない時間つぶし
人生とは
自分で自分の首を絞める
その力を少しずつ少しずつ
強めてゆく
やがてじりじりと
....
金網、
地軸と同じ傾きで立つ僕ら
毎日、相談するような、探るような、臆病な、笑い声
いとも簡単に共倒れる覚悟だけが
信頼、のような
美空
君の腕が、僕を抱きしめるように柔らかく覆い、
....
あと何年したら自由になれるだろう
この部屋の三角の天井に
ひらかない天窓
こんなはずじゃなかった
あたしが欲しかったのは
青い天にとどく窓
猫の息子が鳴くから
もうすぐ部屋に行 ....
孤独は貴方にとって
最良の友だ
なぜならば貴方は
詩人なのだから
郵便局に行った時
ムカつくオヤジと 急接近したので ご報告
( ̄へ ̄♯)
みゅうを入れた封筒には 切手も貼ってあったし
郵便局に入らなくっても
目の前に有るポストに 投函するだけで良い ....
この想いを永久氷土に閉じ込めて
大事に大事に封印しよう
隠し続けていた君への想い
隠しきれなくなったとき
あの夜二人はサヨナラした
きっと最高の笑顔で
駅で逢うたびドキドキしてた
そ ....
目前には
静かに横たわる
あなたの骸
物言わぬあなたを前に
私はあなたの
か細くてたおやかな右手の
手首から一気に切り落とす
出来上がった肉塊を
躊躇わずに口に含む
....
騙されても構わない
そう思ったのは自分だった
でも口にしたのはアナタで
私はまるで愛情のない人形のよう
アナタは私からの愛を望まず
自分だけが注ぐばかり
....
きみにはもういくつ寝ても売れない芸人でいてほしい
売れないで売れないで売れ残って最後にわたしが買ってあげるから
しっかりしないでダメでいて
働かないでそばにいて
お母さんの遺伝子
お ....
小さい頃
マンションの庭で
四つ葉のクローバーを探した
何であんなに幸せを見つけたがったんだろう
あの頃と、大して変わってないのだ
もう20年近く経つけれど
昨日のことのように、昔の情 ....
人恋しいな
みんな…何処へ行ったのだろう
必要なんだ…
心を包み込んでくれる
些細な温もりが
疲れ切った戦士に夢を下さい…
場所がない
何も思うことの無い絵に
色々な 何か 絵を
窓の色々な 毎日が 立てかけてある
描いている絵は そこに 開け放たれている
鳥が 犬に 飛んでいる
遠くを歩いていく そば ....
何もない 夜の岸を出て行く
倉庫の中で ここから 僕を見ている
遠い国の無数の金網が
ガスの貨物船を巡回する
向こうには 運んでいく
中古になって輸入車は いくつも並ぶ
遠い ....
ばいばいの国 家でたあとの昼砂漠
体重で落ちる 闘い
をとめ 触れぬことで千切れる うたの汁
いま やるべきだ
散らばる てんじょうのなか
頭蓋で落ちる 金森
をとめ 触れることで 山 ....
十六夜に抱かれ
結ばずの糸を 手繰れば…
また訪れる漆黒の闇に
運命(さだめ)の時空(とき)に
身を投じ
漂う果てに 何が待つ…
我が天命に従 ....
裏切られても罵られても
僕はたった一人でこの荒野を歩いてく
他の道と交わることもあるけど
人は一人
同じ道は誰も歩かない
同じ景色を見てるのは一瞬
そしてまた自分の荒野に走り出す
捩れた ....
動くことも知らず
声を出すことも忘れた木偶の坊
星が降りそうな夜なのに
心は満たされない
あぁ、どうやったらこんな人間が出来るんだろう
空は綺麗過ぎて 僕の汚いところまで ....
つっくりと沈黙する
午前二時
さっき私の刻印は
あの人の部屋に残されただろうか
釣り人の手から
魚はからだをアコーディオンのようにくねらせ
逃げた
そんなふうに
手放したかつての
....
かりんとうをかじる
甘い甘いこれをひたすら
かりんとうをかじる
お茶は熱いから 入れない
日々に四本あればいい
明日あさって少しずつ
かじって減らしていけばいい
なくなることは知らな ....
夏空を仰いでラムネを飲もう
泡とともに気分も弾ける
南風が運ぶ夏の匂い
むせかえるような命の匂い
走りだそう
この夏こそ
あの憂いの夏の分まで
禍々しくて凶暴な
熱 ....
デザートイーグルの銃身のイーグルの顔で明日も勝利を引き寄せろ
極上の一行目をひねり出せた夜はすぐさ ....
君は語る「先も今もないのだろう」と
君の見る僕の本心に僕のほうこそ呑まれてた
追いついた知覚を嘲笑う貪欲
心構えというものに今更ながら垂れこうべ
血迷ってから待ってみても無駄なこと
....
人類みな兄弟
なのではなかった
祭壇の
花の中で鳴く虫も
兄弟なのだった
私の父なのだった
うっ、と僕は言った
どうしたの、とは誰も言わなかった
当たり前さ僕は今波打ち際でひとりだもの
だからうっ、と言う
最近は便利な機械がたくさん開発されたから
勇気さえあればいつでもうっ、と言う ....
昨日貴方と見た月よりも
今日一人で見た月の方が
皮肉にもずっとずっと綺麗だった。
口実のデートは無になった気がして寂しくなった
『月が綺麗だよ‼一緒に海に見に行こう ....
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