落ちこぼれなわたしは
諦めることを知りすぎて
嫌味を前に
表情をつくれない
{引用=
雲烟の中
銀河座標に沿ってゆく
冷たい蠍火
真夏の巡礼
迷うこころが重なってできた
道の途中で
重力だけ頼りに立っている
同じ足で
アクセルを踏む
ラジオから流れる
地 ....
深い霧は晴れ
街やヒトを形づくる
様々な線たちが
再び姿を現す
言葉は辞書の中で
既に朽ち果てている
「幸せ」という
一語の印字のみを残して
鳴くこともなく
路上に何とな ....
テッポウユリではないのです
夏の終わり
花期をたがえて
今頃に咲く白い花
例えばアカザやブタクサ
夏草でいっぱいの四角い空き地の真ん中に
丈高く唐突にすくっと一本だけ
そんなのがタカ ....
我慢する事が多くなった。
待つことが多くなった。
感情を表現するようになった。
笑うことが多くなった。
黙っている事が多くなった。
人の気持ちを大切にする。
質問するようになった。
....
{ルビ桃李=とうり}もの言わざれども下
自ずから{ルビ蹊=けい}をなす。
人が集まってくる
人が喜ぶ
寿司を握る
デカネタ
デカシャリ
きついサビ入り
豚の紅茶煮
吸い物
....
笑顔で接し
何でも話せる
叱っても
あっさりしている
いやな事も
さらりとこなす
その人に
身を捧げる
その人を好きになる。
特別な人となる
少しでも
いい思いをさせたい ....
口の端が自然と上がり、口の周りから気泡がぐるぐる海面へ
ある想いを瞼の裏に隠したら、
このまま、さぁ、目をつぶってあるきだす
幻想のゲームをおもいつき、途中で海底の砂を手につかむ
....
ラジオノイズ
三秒先の暗闇から
明日の天気を届ければ
雲を脱ぎ捨ててしまう
その少女、青いシャドウ、巨大な蛾のような
指先に灯る重力が
心をそっと撫でてゆく
....
桜の樹の下には雪が埋まっている
焼け残った桜の樹の下には
百年前の粉雪が
いよいよ冷たく固まっている
ほのかに白光を帯びて
樹の根とたわむれ
黄泉と混じり合い
はるかな夢にまどろんでいる ....
手を掴めるまでのすごく永い時間
それは
メールして
電話で話して
会って
話して
メールして
電話して
逢って
想いのほか話しをし ....
萩原朔太郎著
ウォーソン夫人の黒猫
再読
これはポー系統の猫だから
けど
朔太郎本来の猫だって
案外
おわああ
ここの家の主人も
病気です
お ....
転校をした
おかんが皆に渡せってシャーペンをくれて
終わりの会で配った
袋をあけたら裸の男の子の絵と
ちんちんぶらぶらソーセージって書いてあって
めちゃめちゃ恥ずかしくて
ばいばいも言わん ....
どいてください
とも言わずに抜いてゆく
人の背中を見送る
かする肩先
シラナイヒトの顔
感じる体温
見上げる空は
決してまるくない
四角くもない
なぜ
部屋からみた景色はど ....
イタズラ仔猫と一緒に 紅茶を飲む
空色の空を眺めながら なんて
当たり前の ことなんで
紅茶から立ち昇る湯気を混ぜて
ミルクティー風味に 仕立て上げる
見た感じと 触る感覚 味わいは ....
からっぽな心身にはなんでも入る
八杯目の焼酎も
ヒーリングミュージックも
ノイズも
精液も
入ったはしから空になる
ただ身体を通り過ぎてゆく
栄養にならない黒いかけら
歯も
....
希望があるから絶望があるんである
絶望したくなかったら
希望なんぞ持たぬがよろし
数独を解くのに飽きたわたくしは
今日七杯目の焼酎をつぎながら
わたくしの幸運なる結婚生活について
(た ....
今目の前にあるのは
中身がからっぽな
ガラス製の
僕の肉体をコピーした像
足元には
僕の外見や内臓などを
小さく砕いたパズルのピース
今から僕は
改めて僕を完成させてみる
....
きみのせいで夏が終わらない
扇風機がかきまわす生温い空気のなかで
今日六杯目の焼酎を呑む
ツクツクホウシが鳴き出して
もうとっくに朝だということは自覚している
ついこのあいだまで
わた ....
カブトムシが止まる網戸を見ている
何を、歩いていく
道にもない、けれども
体操服の人と、
赤い何かがあるというわけではない、
バイクと、歩いた
川の向こうには、すれちがう、
山はすれ違っていく
本が私をそびえてい ....
真夜中の渓谷で
岩魚を突いた
むかし父とよく来た川だ
腹が減っただろうと
父は登山ナイフで
魚肉ソーセージを切り分けて
私にあたえた
あの日は二十尾とれた
まだ足りない ....
離陸した飛行機は
無事 着陸しなければ
大事故になってしまう
あたしという飛行機は
もう 離陸して
大空の上
目指す 大陸へ
今は 太平洋上
乱気流
乱気流
機体は ....
100831
クリスタルの庭園に
カットグラスの彫像を納める
納入予定日は1ヶ月後
手慣れた職人さんは熱中症で入院中
そのお弟子は ....
蝉が死んで
夏が終わる
君の残像
ゆらゆら消えなくて
僕は恐怖する
わたしは弱い
飛ぶことに疲れた6日目の蝉のように弱い
アスファルトで蝉は微かに息をしている
罪の無い少年たちが地面に転がる蝉の腹を踏みつける
痛い
痛いので呻く
少年たちは面白がっ ....
寸分狂わず生きていけたら
夜毎
笑顔は重なるだろうか
皮膚の下
ドクドクと脈打つ赤い液体
私のはきっと血なんかじゃない
赤かどうかすら怪しくて
別に
生きるのに支障は無い
....
向日葵の匂い
炎の匂い ....
はたして、私は何をしていたのだろう
1人で勝手に思い込んでいて、本当に彼らの気持ちはその通りだったんだろうか
他人(ひと)を分析して、そうにちがいないと断定してて、得意がって居た自分が偽善 ....
あたしが生まれた八月
星が綺麗だったかな
だれも教えてくれない
空の模様が知りたい
あたしが育った八月
いろんな太陽みてた
暑い風景のほかにあった想い
あたし余計ですか
あたし ....
3204 3205 3206 3207 3208 3209 3210 3211 3212 3213 3214 3215 3216 3217 3218 3219 3220 3221 3222 3223 3224 3225 3226 3227 3228 3229 3230 3231 3232 3233 3234 3235 3236 3237 3238 3239 3240 3241 3242 3243 3244
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.5sec.