携帯なんて要らないよ
何処までも届くけど
糸電話くらいの距離感で
君と居られたら
電波なんて意味ないよ
送るのは楽だけど
糸電話くらいの距離感で
君に伝えられた ....
君が綺麗に寝るもんだから
僕の降りる街は過ぎていく
こんなに綺麗な顔なんだから
幸せそうによだれを垂らすなよ
玄関を開ければ
工事中のタワーが見える
無機質にそびえ立って
うまく世界から浮いている
ピンクのアーチは
今もあるだろうか
環七通りの廃棄ガス
たまに吸いたくなって
夜風の吹く ....
チリンリン、と揺らめく風鈴
遊び場の向こう側は忙しなく
夢から覚めてしまったような淡い切なさが
心ここに在らずと渦巻いた
雲は黒く立ち往生
夕立は期待はずれ、流れ落ちた蜃気楼は
次 ....
優しさとか正しさなんて不確定さ
赤い雨が教えてくれた
ポスターのヒーローがこっちを見てる
人は何かになるんじゃなくて 自分になる為に生きてるんだ
涙の理由は痛みを知ったから
きっとあなたが優 ....
AKB48の小野恵令奈ことえれぴょんが
今夏限りでAKBを卒業する
そんな夏なんだ
買ったときは三十センチほどだったマングローブの木が
もう一メートル近くに育った
葉を触ると
つるつる ....
小学校から帰って
叔父に自転車の運転を習う
家には大人用しかない
「両足がとどかないよ」
「おれだってとどかないよ」
叔父は自転車のサドルから腰をおろして
片足しかとどかない姿をぼくに見せ ....
あと余命半年です
目の前に座る
眼鏡が似合う医者に
冷静に告げられた時ほど
冗談であってほしい
そう思ったことはなかった
その言葉に続けて
医者が何か言っていたけど
もう何も聴 ....
水晶の心臓をもつあのこの
心音は途切れずに
星雲で脈打っている。まなざしは
林の陰のように微笑んだまま
朝食をいただいている
鉄塔の影はのび
山際の空が紫にいろづく
せせらぎを
さかの ....
高い秋空と純白の雲
あの雲はなんと言ったっけ
長くなった影
巨人のシルエットのようだ
綺麗な花が咲いている
僕の隣には君がいる
雲の名前はわからない
花の名前もわからない
....
妻ともおまえとも別れられないオレだった
寝てないから仕事はキレを増した
足首からしただけがふわふわしていた
おまえのことばかり考えていた
女は幸せとは好きなひとといっしょになることだと言った
....
なにもない
ふたり同士
ひとつにはなれないで
身をかさね
日をかさね
それでいて
ひとつにはなれないで
なにもない
ふたり同士
ひとつにはなれないで
ひとりずつ
べつべつに
....
生ゴミをドブ川に流して捨てよう
ディーゼルエンジンに軽油を焚き
美しい山々に煤煙を撒き散らそう
美しい村娘たちを集落に閉じ込め
阿片漬けにして七年間強姦しよう
生まれた子供は皆殺して捨てよう ....
俺、今ちょっと手持ちが足りない
セブンスターとチェリオで420円
そんな端金も今はちょっと払えない
まあ今じゃなくても払えないけど
っていうかじゃあなんで買い物なんかすんの
っていうかじゃあ ....
孤独が少し寂しくなったのは
あたたかさの意味を知ったから
わからないままでよかったけど、
わかっちゃったから苦しいよ。
いかれた誰かさんにおじぎして
これから先の路をきく
変だな、地図にはないみたい ....
何にもない一日で
私の生活を過ごしている
片手は 私でもない本がいるようだった
体に 何を読んでいた
流れの忘れかけた
空を 季節のものの中で 読んでいる
ぼんやりと
移 ....
点滅途中の信号機
音の鳴りはじめた踏切
遮断中の横断歩道
アルコールを含んだ私の頭の中
かんかんかんかんかん
かたんかたんかたん
ことんことんことん
汚された制服を着てい ....
速度についてのメモ
搭乗口はもう地上にある
顔で埋まる大きさの窓からは
厚い空気の層に
雲が積乱しているさまが見えた
上下には幾重にも
それぞれの居場所を定めた雲が
また層を成し ....
あんまりおなかが空いたのでわたし、
針金をのみこんだのでした
モビールの鴉のお腹から
ぬきだしたいっぽんのあばら骨、
が
するすると引っ張ると
するするとどこまでも伸びてゆくので
校庭の ....
沼の中に右手を突っ込んで
中から青白い球を取りだした
それは放射能で
皮膚を奇麗に焼く
癌になって
髪の毛が抜けて
息も絶え絶え
真っ白になって
叫ぶんだ
「この世は最高さ」
説得 ....
あ、あれ嘘ですから。
って、
信じてどうする。
これは 海の跡かな?
地平線のかなたまで
青い砂ばかりで
ぼくはそこに
しずかに体育座りした
地球はどうなったろう
ぼくの星は
こんな有様だけれど
地球はどうしているだろう
....
ミネラル水を2本並べてキミを待つ
花も2輪
硝子ボウルに洋梨と
赤い実のグレープフルーツを置いて
綺麗に磨いた先割れスプーン
忘れていけないのは
洋食と言っても箸が好きなキ ....
発泡酒2缶を勢いに
エアコンかけて
アタマふわふわ
目はすわって
アイロンをかけている
主婦業60%以下の
ダメなあたしには
めずらしい行動だ
あたしは
昔 暗唱する ....
また愛を怠って
また後悔などして
わたしは、いまだ愚かです
前田屋というそば屋で
四人でそばを食べた
あれが最後だったと思う
ほんとうは
生まれたばかりの息子と
奥さんのそばに
いなければならなかったのに
遠いところから
会 ....
愛はすぐに終わった。
愛と恋は違うというけれど
具体的にその具現性に於いてどこが違うのだろう。
愛には恋が必要で
恋には愛が必要だ。
言葉のパラドックスを解いていくと
そんなに言葉はたくさ ....
奥さまの名前は
ナオミ
そして
だんな様の名前は鬼六
ごく普通の鬼六は
ごく普通のナオミに
ごく普通に亀甲縛りをし
ごく普通に三角木馬に跨らせ
ごく普通に乳首にロウをたらし
....
いつも後ろから私を睨んでいるおばさんへの当てつけで、パソコンのディスクトップはダースベーダにしました。
おばさんは、スーハーってすごい息づかいでみなさんを睨んでは、ランチで、あのコはこんなことをして ....
小さな手のひらで
ふたつ
シワシワのウズラの卵
サワサワして
少年は今までにない
感覚を知ることになる
パパがママにしてもらってたのを
偶然見てしまってから
ついつい
自分でや ....
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