ぬぼっとあらわれる
なみうつにくの
ずっとぐっとふかみから
なまみのかんしょくぬるり
ぼんぼんぼんずんずんずん
みすべのふちからあがったばかり
いつのひかいつのときか
あなたもいった ....
鶺鴒が笛をふくと
ひかりの道がひろがる
川底には無数の足あとがあって
小鴨の娘たちに
ひとつぶのエメラルドをさす
風にきりきりさからって舞う
猛禽の凧
こんなにも
美しくあふれる世 ....
今ならわかる
あの日々がどんなに輝いていたか
最も苦しい時代こそが
最も輝いていた
あの日々が
私の人生の基礎を創ったんだ
あの日々によって
私の伸び代は大きくなった
正直あまり覚えて ....
僕のしってる泥棒
ポケットにゴムボール
さっき河原で歌ってた
と思ったらもう流されてく
向いあわせで遊ぼう!
擬態するにらめっこ
片目隠して逃げてく
僕のしってる泥棒
ビデ ....
その水に出逢うと
わたしはやわらかい小さな舟
その水面をゆく舟でもあり
その水中をゆく舟でもあり
その水の波を 凪をゆく
瀬をゆき {ルビ瀞=とろ}をゆく
ただその水を感触しながら ....
ぼんやりと
静けさにたたずみ
軒先から
雨滴、ポツリ ポッ
透明に落ち
痛む肉のわたしを包みます
遠い遠い故郷から
木霊するよな初冬の雨降り
冷気、奥まる意識を浸し
ゆるり、覚醒 ....
我々が用意したペーパーを
棒読みすればいいだけなのに
よりによって
このタイミングで
と
役人たちを驚かせたのは
死刑執行が
12月に行われることが多いからだ
ここでな ....
毎日 毎日 繰り返すことの 楽しさが
例えば 机に 座っているとき
ぼんやり ストーヴの光の赤を
見ている その時
こころが 暖かい そのとき
幸せを ....
「薔薇についた水滴、それが世界のすべて!」
それでいいじゃないか。
「人生は楽しい!」
それでいいじゃないか。
「へいわがすきで、ぼうりょく ....
うつ
く
し
かった
あにもにの
あにゅもにゅの
あにょもにょの
あにょもにの
....
君の瞳に震えてる
静かだけれどあたたかい
気持ちが私をくるむから
君の瞳の夜の色
君の瞳の夜の空
君の瞳の夜の雨
やっと気づいたその雫
....
恋愛ディスティニーて何?
デジャブー目を逸らす瞳
レバーに来るアルコール
あきらめがついた証拠
のように起き上がり歩き出す
メモリアル
すでにある
シュールな恋愛感
世界中のニュース ....
配電盤から直接繋がれた娯楽を垂れ流す脳髄の一滴まで
柄杓で溜める意味のないため息が一輪の花と揺らいでいきます
なんだそれ?今時、そんなドキュメンタリー流行らないよ。
わかっちゃいるけど、暇つ ....
きおくについて考えまくる
すりかわり
おき換えられていく
事実とかって
なんなの?
すきです
今頃なにしてるのかな
ベランダで金属の手すりがぴかぴかに光っていた
....
自称詩人に死んでもらいたい
死にそうな奴から
順に死んでもらいたい
オフ会とかで集合して
練炭自殺とかしてもらいたい
自称詩人が死んだって
分かるように自費出版した
自称詩集を懐に忍ばせ ....
沈黙に
横たわって
いる
肉体は熱を持ち
沈黙が
横たわって
いる
遠い水平線を凝視し
空と海の光彩とうねり
鉛色の地が震え揺れ動く時、
静かだ
静けさ、重層 ....
駅前で耳の遠い老人が
電話をしている
時間をスキャンしてデスクトップに
保存しています
いけませんか?
T字路をゆっくりとドビュッシーが曲がり
「およそ200メートル先、左、方向です」
....
二〇二二年六月一日 「荒木時彦くん」
講談社文庫の海外SF傑作選の1冊、『未来ショック』4作目は、アイザック・アシモフの「夢を売ります」どこかで読んだことがあると思って調べたら、ジュディス ....
無音の川の側に立っている、辺りは夜のように暗い、だが、夜なのかというとそうではない…なにか異常な理由があって、夜のような闇が演出されているという感じだ、根拠になるようなものはなにもない、ただ、そこ ....
ほほえみなさい
と
ある人に言われた
けれどもそんな気分になれないし
税金は高いし景気は悪いし
そういうことじゃなくて
ほほえみなさい
と
ある人に言われた
けれどもいろんなことが裏 ....
今日も秋晴れ、青い空
過ぎ行く時に憩いたゆたい
高く高く打ち上げて
思い、すっと持ち上げて
還っていったあなたを思う、
ぬるぬるにまみれ青いビニールシートに
産まれ落ちた瞬間のおまえを ....
wearing warm mist
sleeping on top of tree
harmonica from somewhere
an ark deep behind fores ....
大地、割れ裂ける
独り人、逃れるすべなく
とどろく雷鳴に
四囲の壁、破壊され
恩寵、落ちて来る
ただ静かさ、開け
新たな次元、与えられ
直観される貴女の内面、 ....
荒れ狂う波、
爆裂の散乱に
黄金は霞み
天空の青、落下する
傾く太陽に
輝く大洋は
次第、波を鎮め
統制する黄金の色彩、
取り戻され
荒れ狂う
は、
静まり返る
と、
....
死んでしまった
後のことにまで
責任を負おうとするのは
傲慢に他ならない
────そんな力はおまえにはないのだ
頭では分かっていても
身体の奥の方に
塊のようなものがあっ ....
人生にはたまに眠れない夜も来る
そんな日は寝るのを止めにして
いっそ外に出てしま ....
悲しいでもない
寂しいでもない
ただ漠然と 空しいのです
私は 何を してきたのでしょう
ひとりで 考えていると
世界が あまりの 空しさに 震えます ....
雨が 降ってるよ
だから 何だって 言うんだ?
よる ひとりで 起きてるよ
だから 何だって 言うんだ?
もう 何も ....
沈黙は 私と 世界を 巨大化する
また あるときは
私と 世界を 縮小する
私の沈黙と 世界の 静寂の中で
私は 私の 巨大な手に 驚く
眼前の 私の沈黙と 世界 ....
風の強く吹く未明、
時の窪みに座り身を沈め
深い深い森から射す光、
無力感と空虚を抱えながら
ひたすらに集中し待ち続けて
展開される大地の宏大なパノラマ、
遠く遥かに凝 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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