弱冷房車の車両では
温度調整係がつまみを回して
こまめに温度管理をしている
ヒトたちはつり革につかまったり
しがみついたりしている
ふいに調整係の動きが止まる
背中が割れる
....
精神の荒野に待つだけ
おまえはオレとはちがう
ダーティーだ
どんな手を使ってでも
おまえを荒野に連れ戻す
ただの光や影なんだ
光もないし影もない
ずっとお ....
誰でも良かった、しかし誰であっても駄目だった。特別なんて無い、ただの世界だ。
むしゃくしゃしたからといって無差別に人を殺す事は許されないし、退屈だからといって無差別に人を愛する事もまた許されない ....
赤
赤
赤
夕焼けの赤
信号の赤
消防車の赤
赤
赤
あか
赤ちゃんの赤
赤胴 鈴之助の赤
赤井 秀和の赤
あか
....
今日もまた
おなじ道を通って帰る
いつかあなたと
偶然会った
あの道だ
白いクルマに乗ると
あなたはいた
これから松島で
ゴルフなのだと言う
そんな日も
あ ....
香りの無い酒が好きだ
恐怖の無い夜が好きだ
愛の無いセックスが好きだ
プライドの無い髪型が好きだ
コンプレックスの無い化粧が好きだ
主張の無いファッションが好きだ
萌えの無いアニメ ....
みえないものは
たいせつなもの
ココロはみえない
キモチはみえない
でも それを
あたしは
言霊としてつづる
コトバだけでは
つたわらない
みえないものもある
声
....
物体である 何かを
見ない 何にもない
物体に見るのかもしれない
見ている 私のような人は
出かけていく 人だ
柱ではなく 空として
立ちつくしている
倒れずに 寝ころばされ ....
赤い色をした子供が出かけた
その場所に ごく僅かな夕日が 近くの家並みの垣根で
曇りの日の彼方に 綺麗だった
落ちて 出ていた
実にゆっくりと 手にボールを 持ち帰る
手土産を買っ ....
「水没した都市」の駅でアクアバイクを借りて
ハシケを曳きながらとろとろと岬沿いを走っていく
俺とあんちゃんは
一宿一飯の恩義で仕事をおおせつかった
沖合に座礁した小船の積荷を採ってきて ....
分からない
何も分かりたくないしニータニータいたい、たしくわらっていたい口元の傷隠して笑っていたい
頭でっかちの前向きが窮屈に耐えかね鈴生り走ってった夏
青白く誘う街灯に触れ指紋が1つ消えた ....
凍える体を暖めてくれる
そんな 一杯のコーヒーにもなれない僕は
冷え切った君の手をさする
どうにかして
暖めてあげられないかと
癒されない痛みがあることを知る
閉じては開く 傷跡がある ....
をつよ えの えの
流れる優しい河にうたはうたう
まだよくわからない 心の奥につまったのだ
割れたかわにはいってはみたものの
建物の一番うえから
両手にゆさゆさ
梨の重みかかえて
丸でもない 尖ってもない
梨はごろごろ ごろごろ重い
くるくるむいて
白い実があらわれて
私の内側までむかれていった
梨はみずみずしい私の
血 ....
時には乳のない子のように
裸で海を泳いでみたい
時には乳のない子のように
ビーチで日焼けしてみたい
だけど僕には乳がある
女性も羨むような超巨乳
しかも乳輪は妊婦並 ....
随分前に君と来たビーチ
一緒に海を眺めたっけ
今日は独りでビーチに立つ
少し波が高いかな
あの日の僕ら
無邪気な子犬のようにはしゃぎ
笑顔は太陽より眩しかった
長い髪が潮風に ....
あなたたちの行為は悪質です
政治的主張や反戦デモなどの
社会的価値を持つ行為とは違います
それが事実上罪であるという点で
セクシャルマイノリティーや
障害者を差別して興奮している輩と同じ ....
林が必要とされなくなって
その涼しい木陰も
葉摺れの音も
そこで遊んだことも
働いたことも
昔の思い出となってしまった
もう風が木の葉と戯れ
快い響きを奏でることも無くなり
林の周 ....
カーマスートラの秘宝で僕は雁字搦めになった
純白のドレスに君は緑
鉄の巻尺がステンレスよりもよわく
硬さがたりなかった
ぼうぎゃん
エッフェル塔のバイオリンが
レモンのよう ....
あんなに月といっしょだったのに
金星はひとりぼっちになっていた
でもそれは
俺の見えている世界だけのお話で
じっさいはなにも変わらないよな
流れ星だ!しばらく見つめていた ....
淫らな流し目の猫
竹を割ったような気性の蟻
みんな
仲間
らしい
一刻も惜しんで鳴く蝉
跳ぶべき瞬間を待ちかまえる飛蝗
溜息をつく鶏
みんな
繋がっている
らしい
人間を ....
星の虹が
路を馳せる
無と刹那
指と指の差
曇は飛び去り
岩は残る
暮れの雨の手
無数に押す手
夜が夜になるときの
色とにおいの減り具合
音 ....
シータは
厚手の緑色のワンピースに
毛糸のタイツ
フェルトの帽子を被り
猟銃を担ぐ
狩りに行く
シータは今年で43歳
夫は30歳の頃に他界した
昔はよく二人で
山の中に入り
鹿 ....
片手間で
爪を塗る彼
片手まで で
諦めた
根性無し
「キキナレテル」
左手だけの塗られた爪で
平気で女を
殴る
殴る
平気のヘイサで
しごく
しごく
別腹だって
ほざく ....
「死にたくない」と
悲鳴をあげてあなたが言う
そんな姿を見ている私の近くで
「死にたい」と
自ら命を絶つ人がいる
「死にたくない」と
死ぬ思いで戦っている
そんなあなたの言葉の先で
....
どうして真夏に雪が降ったらいけないのかわからないけどいけないらしいんだ。
そんなことを考えてたらぼくってそれに似ているかも、なんて思った。
いけないのはぼく。異常なのはぼく。わがままなのもぼく ....
遠く山の{ルビ頂=いただき}で
待ち焦がれた炎は消え
緑立つ少年の波は
今や金色の秋に燃え
激情は嵐を忘れ
ただ思い出を吹きすさぶ
燐光、空たかく
せいのびせども
つまさき立っても ....
わたしがわたしをいう
みどりごの茂みがでこぼこの洞穴に落ちこむ
そこで
太陽は負のみなもとを活着させてしめつける
「朝がこないよ母さん!」
ブイと灯台をひとつひとつつむぎ囲んだ海岸線で
....
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