骨のコツコツ鳴ります
糸の編むように眠ります
サバ缶とサケ缶の区別はつきます
お尻から椅子に座ります
迷路の続きにまた迷います
....
プロポーズは
提案なのだ
コンフェス
告白でも
意を決した
まなざしでもない
明日
映画は何にする?
って
当たり前の
昨日と今日の
あわいに
そこに咲いている
....
安っぽいパフェのような
ありふれたクリームの
ことばなら
いらない
たとえば
リンゴ
歯ごたえと
その甘さ
いずれをも味わえる
絶妙のスライスを
私は
常に意識する
....
温もりの届かぬお尻の先 刺の形をした影
あいつはきっと元気を洗ってる
瞬きをしらぬまま濃いるを待っている
握りしめたものは人工のなか
いなくなったときのことなど感じてはいない
握りし ....
運び出された棺は小さかったので
担ぎ手は四人で足りた
会長は、喜寿を過ぎても出勤していた
迎えの車がリムジンだったのは
会社の沽券に関わるだけの事で
カーヴに技術を要するサイズだったのは
....
音もなく湧き上がる
心の機微
見えずとも確かな証は
間違いなく刻印された
過去に犯した過ち
見失った想いたち
今日に繋がるためだったか
と
胸に染み入り
心に刺さる
....
ジャズのあう空
スネアの音
体が思わず踊る。
ハイハットの音
手をつなぎ
家に帰った
腹が減った
カレーを食べる。
ウキウキする時
植木鉢に水をやる。
真っ赤な大きな
太 ....
壁際に寝返り打って
左手を動かしている
やっぱりお前は
出すつもりだな
悪いことは言わないから
部屋の鍵はかけておけ
何故だか
そんなときほど
不意にオカンが
やってくるものさ
....
そして私は歩くのだ
そこに 誰もいない 街を
レンガのように ああ
壁の 中を 黒っぽくなった
そうして 新聞を持って
ひとり 私は歩いていこう
言葉にされたそのあたりに
....
渋谷を歩いた
小綺麗なスラム出の子がそこには歩いてた
私には 風景の 目の一部ではないので
渋谷なんぞは見えない
都会であっても
新宿は 眠くなる街だ 素敵ではない
現実なん ....
暗闇
走る車
浮かぶコンクリート
一直線
ひたすらに
漂う
ユウレイイカ
光を明滅させながら
ゆらゆらと
回りを
アクセル
合わない周波数
割れるBGM
覗く悪魔
....
愚痴を聞いてくれる「誰か」
グロッケンを演奏する「誰か」
一緒に登校する「誰か」
会ったら手を振り合う「誰か」
優しくしてくれる「誰か」
思いきり罵れる「誰か」
愛している「誰か」
....
咲いてる花に
命感じて
触れない手でだきしめる
薄い色の
その命に
なにかを託して歩き出す
認めてほしい
心のありか
だれかがいれば救われるの?
想いを重ねない
川の流 ....
弟と拾ってきた仔犬
団地では飼えないからと母にきつく言われ
泣く泣く拾った場所へ戻してきた次の日
くんくんと悲しそうな鳴き声忘れられなくて
自転車に乗り夢見ヶ崎まで
小高い丘の上には ....
べつに
どうということはない
どうということはない
どうということはない
どうということはない
どうということはないものが
日暮し座敷で首を伸ばして
どうということはないものを
ど ....
目線の果て オレンジ色の波
その間で揺れるあたしの日に焼けた肩
これがあなたに語りたい 全て
手にしている本を置いて
少しだけ近づいてきてください
太陽と一 ....
愛は祈り
俺は祈る
俺の好きな人たちが
皆そろって幸せになってほしいし
皆が幸せになってくれることが
俺の幸せだ
それぞれの願いを叶えてほしい
賑やかな場所で
静かな場所で
....
雨が降ってきた
しとしと降ってきた
クダラのラクダ
何処に行く
食事は北京ダック
メンフィスのタバコを吹かし
マチュピチュをミラバキッソ
ホテルはオークラ
ミネラル水を飲む
....
川辺で
黒い指が
内臓を洗っている
夜が
温かな口をひらいて
言葉を吸っている
女たちが
此処に横たわり
草のように ....
眩いばかりの夜景
愛を語らう恋人の横で
血を流してる男がいる
腐った内臓から異臭を放ち
神経の切れた手首は紅く染まっている
誰も気にかけない
苦しみは男だけのもの
夏の蝉のよ ....
舌を出す君は子供みたいに言葉にならない声を吐く。
触れ合う皮膚の温さが心地好くて握る指にも力がこもるよ。
波立つシーツに包まれ懐かしい場所に還るように。
二人このまま朝が来るまで沈もうか。
大 ....
麦わら帽子の片思いは
たんぽぽの種になって飛んで行った
新調仕立て背広の恋愛は
勿忘草となって枯れていき
覚悟を決めた愛情は
ブーケの花となって咲いていった
白髪交じりの ....
{引用=
夏がころがりおちてゆくのを
陸橋のうえから
ぼくは
ずっとみていたんだ
いつかかならずくる
嵐が
ニンジン畑のどこに潜んでいるのか
だれも知らないことが残念でなら ....
海に沈んでいた。深くて、暗くてただただまっすぐに、とうめいな海だった。彼女はいく年も海の中で生活をしていた。貝殻と人魚のシズクでできたふしぎな家に住み着いて、自分のすきなものだけを集めて暮らしていた。 ....
TV画面から
無造作に飛び交う
紛争地域の凄惨な映像
脳内に映りこむ
絨毯爆撃を目の当たりにして
数ヶ月前
彼の地を訪れたことを思い起こしていた
そこにはまだ
戦車も戦 ....
モロッコでの晩餐。
肌の色の違う人々は、羊の頭を食べながら、唄い、踊る。
狂ったように唄い、踊る。
奴もそろそろヤバそうだ。
まじないのように延々と続く狂騒。
奴は完全にトリップしてる。
....
私にバケツは揺れる
あなたのものは何も無い 流れていこう
きっと魚など無い未来なのだ そこにはどこかで
無いものとして ここへとあることもなく
今日は河原を歩いてきた
昨日の魚は ....
あたしは 猫
ココのママに7年前
野良でいたところを
拾われたの
それから
ずっと お腹の空くこと
ないわね
たっぷりのミルクで
ママが育てて
くれたの
にんげんの ....
誰かを殴る代わりに
傘を折ってしまった
ガードレールに思いきり叩きつけたら
傘は死んでしまった
俺はこの傘の亡骸を写メに撮った
この傘の亡骸を一生忘れてはいけないと思った
俺は誰を殴り ....
政治の茶番劇場だの上映するテレビ局
どうでもいい世間の井戸端会議参加する犬養婦人
無用の回覧板になぜ印鑑が必要か
ステーキにしいただく
そうしたものが肝機能をダメにして
....
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