美しいもののために
わたしの泥がたちあがる
言葉は手段になり
舌も歯も唇もメディアになる
ぜんぶ私のもの
だったのに
どうしてだろうわたしは
どうしてだか
人間になって ....
ヘンリー・リー・ルーカス
ソニー・ビーン
ヨアヒム・クロル
俺の心臓は一個
お前ら犬の糞と同じく一個
....
ベランダで
入道雲に向かって
指揮棒を振るおかあさん
白いシャツはヴァイオリン
大きいシーツはティンパニー
弟のズボンがフルートで
私のワンピはトランペット
晴れた日の
洗濯物 ....
ひもとくこと
ひもとくことを おぼえよう
ねこのみみ鳴り
蜘蛛の巣のひかり
淡くて せつない
綿菓子のような
こはるびよりの
あさひを浴びて
わたしのしっぽは
大きくふれる
幹をい ....
上司にこころを許してはならない
仕事ができる部下たちのそれが鉄則だ
仕事とは愛人のようなものだ
最愛を具現化した愛人のようなものだ
愛人の白い肉を
部下にたわめられて ....
石を投げつけたんだね。もう一度、同じ石を投げたんだ。目標となる的なんてありふれたものだから、何も作りだしたりはしてないんだ。僕の身体の一部がもげてそこから足が生えて、その足で歩いていくんだ、僕は上下逆 ....
億ヘクタールの 芳醇なる農地と引き換えに
案山子はカラスたちの力を借りて、革命を成功させた。
おかげでメリーゴーランドの木馬は次々に死んだ。
生き残りもいたが、
そいつらはクビになった。あ ....
うるさい指、が箸の刺し合い
口達者な音を立てながら
沸き出してはかんせいを呼び
食器と名付けました
放り込まれる点点点を待ち構える毎日
今日も仲良く胃の中で過ごす
互いの目、は潰れ ....
ジリリリリ
繋いだ手を
放して
サヨナラ
ジリリリリ
電話先の
呼吸
ジリリリリ
漂う煙
ジリリリリ
浮かび上がる体
ジリリリリ
目が段々と ....
ちりめんじゃことピーマンの炒めものなんか
べつに好きじゃなかった
ただ
次が欲しかったから
幸せの形に
なんとなく
近づけるような気がしてた ....
ながいあいだ、そう、ずいぶん、ナガイアイダ
あなたのために
いろんな生き方を
体の中に入れて
冷たく暖めてきたわ
ただ、あなたのためだけにね
今年の夏は
死にそうな暑さが続いて
あ ....
いつか 振り向いたまま 落ちたまま
くぼんだとこができたら
人を眺めていると聞こえてくる
星でかくれて閉じてしまっていても
体重弁当透明な場所でみた化け物の脈
振り向いたまま 落ちた ....
世界をはじめて見つめた日に
小さい私は 天井を見ていた
空は青く
日差しは美しく
途方もなく 広い
窓の外
けれども私は
膝を抱えて
壁を睨んで ....
死んだ少女の手を取って
「タリサ、クミ」とイエスは言われた
少女よ、起きなさい
へべれけにされマワされて
中学生の少女は自殺した
夏の未明、背伸びの季節には
恋に恋する期待もあっただろう
....
三連休には困った。
やることがない。
というよりも、したいことを、するだけの、
金がない。
(体力も気力もないが)
欲望はストレスに比例する。
死ぬ間際に、ひとは勃起するらしいが、それ ....
革命的な言葉を口にしながら
麦わら帽子の海賊たちが船出する
追い風 あふれる秋色の陽光
夏をふりかえらない はしゃぎ声に
バルーンの剣を空に 掲げ、
略奪のためでも
自己の利益の ....
愛してるとか
愛してないとかじゃなく
君のことを想っていたいんだ
僕の幸せのために
君の幸せを願う
勝手過ぎる夢見人さ
君が知ったら笑うかな
それとも軽蔑するかな
君はさざ ....
もともと世界は一連の階段だった
一段一段に彼がいてあなたがいて僕がいる
その下には彼とあなたと僕のご先祖様がいて
「あ」が「あ」になるように「さ」が「さ」になるように
首をひねって
....
君の言葉を もっと感じたくて
くだらないような会話でも
夜空が綺麗だったことを
思い起こさせてくれるような
楽しい会話 悲しい涙
全て 受け止めてくれた 君だから
僕は 魅かれた
....
捜してきます と書いたメモを
台所に置いて 家を出た 午前三時
まだ 真っ暗な道をひたすら運転する
公園 飲み屋のある所 よくわからない道
夫が 電話のひとつもよこさないで
友達と飲んで ....
さりげない贈り物のような
白い箱に真っ赤なリボンをあしらった
その箱の中のような牢獄で
私たちは 少しだけ息づいている
美しい花々 草原
....
親愛なる○○ちゃん
テレビのジョンって凄いネーミングだとおもったことってある?
犬キャラなんだぜ
しかも(語尾上げ)
テレビの犬
ってことかっておもわないかい?
これが民間 ....
僕が手にしていないのは
君が僕のことを
必要としていないから?
それとも僕が
僕が泣いているのは
悲しいからかな
君が泣いているのが
不思議だからかな
空が明るいけれども
僕 ....
公園の緑に
ふたり
ねころがって
ぼーっと
空をみている
風が髪をゆらしてく
小指と小指をからめて
お互いの体温を
すこしだけ
感じている
あたしは
コットン ....
ねころがって
窓からの緑を見つめている
緑を見つめている
緑に見つめられている
緑のふちどりと空のコントラスト
ふちどりが風を見つけて揺れている
微笑んでいる
....
パイナップルみたいに
固い皮に囲まれてさ
とげとげなんかも出したりしてさ
中身はとっても甘かったりしてさ
でも 舌を刺激したりしてさ
ぎゅっとつまってるなんて言うなよ
尖った葉っぱで傷 ....
赤色
青色
黄色
緑色
漆黒の闇に
浮かんでは消える
光の徒花
一緒に見上げていたきみが
光の洪水の中に
消え入りそうで
思わず
きみの手を握り締めた
飲み屋を流れた
飲み屋の片隅で いつも 話しかけられなかった
BOSEがある部屋で
話しかけられなかったのは スピーカーだった
そして そこにたぶん 君には 誰もいなかった
誰もいない その ....
濡れた亜麻色の髪
*オフィーリア*
小川のせせらぎ
ぼくが死ねないのは
まだ夢をみたいから
羽に眠る白い肌
足もとには小さな星屑 ....
{引用=
またここに来てしまった
と
まだここにいない
が
接続される
胸が急に
うずくように
切なくなる
痛くなる、
とは区別された
切なくなる
それが
....
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