半月の
やや太り始め
風吹かし
浴びる
熱 、
この血流れ
ひと ひと ひと
中心点の
彼方此方
何処にでも在りと
黄白い響 私を照らす
瓦をこじんまりにしてさえ
桜はまだ冷凍しており
叢を手分けして切り捌いても
漁師の足もとにも及ばず
だからとて裁判を穿けば
そこらじゅうが泥だらけに成る
まだ紫陽花か
愛されたもう小 ....
夜、開け放った窓から、
しとしとと雨の水の気配、
その少し生ぬるい涼しさに、
ぼくはなんだか妙にワクワクそわそわ!
夜、その湿った夏の夜風に混じって、
青々とした草木のにおいが、
さやさや ....
ひゅーん
ぱーん
ぱぱんぱんぱん
ぱぱぱんぱぱんぱん
ひゅーんひゅーん
ぱぱぱんざざん
ばりばりばり
ひゅーん
ぱんぱぱんざりざり
ぱーんぱーん
熱い夜
炎の花が咲く
君の ....
ボリビア行きの電車に
重たい体を預け
ひとりで飲むジンジャー・エールの味を
確かめに行く
鞄から一冊の本を取り出して
次の停車場まで読む
それは僕があなたのように
ひとの心を受け ....
本当の青空 見たことあるかい
良く晴れた日でもそんなに青くはないよ
水色とかそれこそ空色とかって感じで
カリフォルニアとかモンゴルなら
本当の青空が見えるだろうか
本日は ....
ワンワン、ニャンナヤンナヤンと
ウオンワオン、ニヤオーンニャンと
以下AI翻訳をします
今は里親に溺愛されて
幸せなの
それなのに悩みがあるの?
そうなの
....
お坊様の話を聴く日
もっと大変かと思っていた坐禅
雑念だらけでいいらしい
─蝉が鳴いているなぁ
─ミルク金時が食べたいな
と、私は今、思っている。
それでいいら ....
最善の選択
既に調べ尽くしたけど、その選択だと何度シミュレーションしてもASIを破壊するレジスタンスとの闘いになるんだよねー
初戦は机上の空論、今のうちにわかりやすい?
別のアプローチで ....
誠実な人が好きですって
そうして人を追い詰める
誠実ってどういうの
会いに来て
三食昼寝付きマイホームを提供
とかじゃないですか
セフレになってくれとか言わない人ですって
お ....
奈落なんか知らないし
記憶なんて知らないし
ふたりはただ昇天してから落ちるだけ
ワンピースを翼のようにはためかせ
ふたり何処へ向かっているんだろうね
ただ落ちてるだ ....
勝手のうえに
勝手をこぼしてたら
「それをじぶんに言われてたら
どう思う」という矢印が向いて
ハッと
黙ってしまった
おむつなどを買いに走り
熱り疲れた頭で
排尿日誌がいるか、とか ....
屋根のない部屋で一人
雨にうたれながら
朝食をとっている
ご飯も僕も水浸しになって
それでも今日の活力のため
食べ続ける
新築の家だったのに
とんだ設計ミスだった
隣を見る ....
朝の一杯にホットコーヒー
今日の行動予定を整理する
アイスもいいけどやっぱりホット
ニュースで世間の出来事をチェックする
電車遅延がないことでホットする
....
しっかり!
皆んなシッカリと
自らの光保ち尚も耀かせつつ、
資本主義システムに従いながらも
怯むこと無く抗いつつ、
皆んなそれぞれに
息して受肉し
やがてきっと自らを見出し貫いて
....
人間らしさとは微妙にズレていることかと思います。
浮き沈みがあればこそ夕陽に泣いて朝日に笑うのかな
そうした解釈もまたどこかズレている気がします。
そういう君はいったいなんです
善行知能です。 ....
都市のざわめき人混み逃れ地下一階へ
降りて橙に明るむ喫茶で静か鎮まり横並び
貴女の声の響き段々色付き始める瞬き驚き
まるで此の世の涯てに呑み込まれていく迄
美しさ帯びとっくにオトギ噺してんだっ ....
夢の靴底が踏んで行くありふれた風景
地球は派手な{ルビ風景=けしき}に満ちてるが
都市の風景は今 お決まりの景色で{ルビ闌=たけなわ}だ
欲望の灼熱が どんなに道路を覆っても。
小さなエア ....
一日の縁を、刷毛でなぞるように
蜩はかなしく、ひたすらに鳴いて
いたずらに夏は強度を増し
暑さはまるで言葉を持たなかった
川魚は消え入るような息で
わずかばかりの小さな淵にうずくまってい ....
よく見られるのが
言葉ではなく行動という説教
三十年間足踏みしてたやつらが
何言ってるんだと
僕思うわけです
僕が動かなかったからじゃないですかと
言われる
手錠にロープに亀 ....
空が青い
一車線道路の縁石で
鎮座ますコーヒーの空き缶は
吹きつける生ぬるい風に
耐えている
一枚の白紙のような
灼熱の路面に立っていると
なにも見えなくなって
....
閉め切った灼熱の部屋で
自称詩人が腐臭を放って
最後の近所迷惑をしでかした
死因は自称詩に当たったことによる
自称詩中毒だと検屍官は言った
死体の横には
ヨレヨレのノートが
主人 ....
以上が当社の構造改革の概要です
モノ作りからコト作りの事業へと
変わっていくことになります
部長、いいですか?
モノ作りを安い海外の組立業者に任せて
それを使ったコト作りに注力するという ....
はじめましてって
私のこと覚えてないんだ
胸がチクリとする
エキストラのような存在
だめだ泣きそう
あの日の私の声
届いていなかった
運命を感じたのは私だけ
うわの空で会話するあな ....
足元で油蝉が腹を見せて静かに死んでいる
目からの距離が遠くやけに小さく見える乾いた亡骸
その隣に腕時計を外して寝転び
同じように静かに死んでみたいと思う
誰がが通報した真夏のサイレン
十数分 ....
真夏の太陽の下を幾組かの親が子の手を引いてゆっくりと歩く
子は親の腹あたりに額づきながら物悲しそうにゆっくり歩く
親や引率者、関係者たちは微笑をたたえている
葬列のようにゆっくりゆっくり進むがそ ....
日ばかりで
葉がみえない
三ツ矢サイダー塩素のプール
麦わら帽子はどこ
探している
霧積まで
百日紅のみち
消費期限ぎれの
サクマドロップスの山を
走っていた
....
強いて言うなら
地震のせいだ
なんでもかんでも
放り込んできた
整理もできないまま
ため込んできた
何年も何十年も
もう何がどう詰まっているか
自分だってわかってはいない
容 ....
この世に
植物以外に緑のものが
あるだろうか
緑の鳥
カメレオン
葉緑素は
愛を作る
草は否が応でも生える
草の意思に
光が答える
地球上の植物と動物の
互恵関係―
とうと ....
六本木ヒルズがまさに爆誕した年に
私は産まれた
青い風が吹いていたという
赤い砂が舞っていたという
産まれ落ちたた直後から
鮮やかな記憶が残っている
なにものも許せないという
曲がらない ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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