ボルヘスが書いたのは「八岐の園」で
リンゴ・スターが歌ったのは
「オクトパス・ガーデン」
わたしは猫の手を借りながら
章魚の花壇を作ります
その手ちいさなもののけたちと
小魚の池も ....
爆ぜていく悲しみのビーズを
目は閉じたまま手探りで
探して紡いでまた取り落とし
私の四度目の恋が死にます
狂おしいのでもう何も思わない
何も考えない
誰も愛さない
ようにしようと思う ....
暗い室内
小さいフグが
水槽の中心あたりを
一匹で
小さく旋回
しているのかと
よく観ると
あ
外側の皮膚と
内側の皮膚が
ひっくり返っている
ひっきりなしに
水槽越し ....
水から生まれたのだとおまえは言い
空から来たのだと耳元でささやく声が聞こえ
爆発が終わり
強烈な加速に包まれるその
遙か以前に 長いトンネルをくぐり抜けていた
のだとしても
何故を問うここ ....
爪
プラスチック
落ちてくる
虹彩
冷やかな目
本から
文字が落ちていく
つるつるつると
床は
黒い文字で
覆い隠される
まっさらな
只の紙は
何かしらを
訴えている気 ....
禁煙を開始したからといって
急にお香を焚きだすのはやめろ
禁煙を開始したからといって
急にインドのお香を焚きだすのはやめろ
アロマテラピーを始めるのはやめろ
100円均一の店で道具をそろえる ....
パオーンパオーンと象さんがないている
パオーンパオーンと象さんがないている
パオーンパオーンと象さんがなくせいで
このマンションの資産価値も随分と下落した
なんだってあすこに動物園つくるかね
....
岩波文庫の
寺田寅彦随筆集第一巻
寺田寅彦随筆集第一巻だけを
岩波文庫の寺田寅彦随筆集第一巻だけを
岩波文庫の寺田寅彦随筆集第一巻だけを専門に
岩波文庫の寺田寅彦随筆集第一巻だけを専門に扱う ....
植木鉢が並べられていた
山もみじとかかれていた
老人はそこに山をみていた
枯れ葉が舞う小道は
細い光りが差し込んで
枝に小さな動物を遊ばせて自然は呼吸する
はせる想いで薄くなる瞳で ....
私の頭蓋骨の裏側に
バターを塗り
ピンク色の
敷物で飾る
私の頭部が、路地裏の道ばたに
そのように捨てられて
私はあの子を責めて責めてこき下ろす
3つの十字架に
祈りの言葉を
....
苦しみに満ちた貴方の歪んだ魂の形に沿って捩れながら蔦は這い進み巻きついて覆い被さり閉じ込められた貴方の魂は朽ち果てながら外郭だけを残し冬を待ち蔦が枯れて萎びた蔓の隙間に光が差し温められた貴方の朽ちた魂 ....
星くん!
大リーグボール13号が通用しない今
君はもう死んだも同然だ
潔く負けを認めて
そのマウンドを降りるがいい
ふふふ
な、何がおかしい
花形、俺は死んでも負けてもいない ....
触れた指の熱さで
溶けてしまいたい
一瞬で舞い上がる体温が
愛しいこの頃
もっと触れたい
触れて
触れて
もっと溺れたい
久しぶりの感覚
この感情は、「あれか。」
燭台に突き刺した月を育てる
見ろ
昔燃やしたものがゆっくりと蘇る
こうなる六ヶ月前
舌は正常さについてを繰り返し
そしていつの間にか燃える事なくただ焦げていった
深い森を想う
舌 ....
がらんどうなサーカステント
沈黙がひしめき合う中
黒いスポットライトの下
素顔のピエロが
裸のまま玉乗りで現れる
張り詰めたテントの裾
漂う緊張感を纏ったまま
まんじりと ....
わたしのなかを
あなたのなかを
風がいちど
吹きぬける
あつくもなく
さむくもない
温度とは
呼べそうもない風
放浪、漂流、点在、葬 ....
午後零時
敵の偵察機が空を旋回してる
ジャングルの中に
野営したのだが
見つからない可能性は零ではない
午後三時
遅い昼休みのはずが
通信兵が
微弱な音波をキャッチする ....
倒壊する柱廊
夜より深く寄り添って
呼吸を整えるわたしたち
目にしない貝殻の夢を見る
したり顔で人の世の不幸を
散種する予言の彼岸で
美しい馬の背に乗った
しなやかな筋肉のあなたをみ ....
私は殺された
ああ だけど 私は勝者を殺した
勝者の敗北した未来を殺した
私は私の過去を だから 生きた
勝利を人は手にした ああ だけど
私は敗北した ああ だから
人は敗者にさ ....
生きていられたらね
ずっとね きっとね
いつも いつまでも 願うはず
大切な君の 笑顔を
飽きることなく
見つめていたい ってね
そこには 君の笑顔 ....
{引用=
どれほどの心が割愛されているかを考えれば
事象としてのみ繋がることを選んでゆく日々
シーニュの隙間から零れ落ちてゆくものらの
見えない表情を想うほど愛を思い知ってゆく
あどけな ....
誰にも会いたくなくて震えた日
むさぼる音楽は東の、かなた
ゆれる群青が、
君の子宮にかすりもしないから
おたまじゃくしはくもがくれ
赤く染まった葉脈が
くねらせた先の木漏れ日
したた ....
伊藤くんがなにかべつの存在に入れ代わっていた
双眸にうかんだ青い月影
柔和に引きつれた微笑にそれが凄絶をあたえている
土蔵の板窓が震えているのは僕のふるえでも風で起こったものでもなか ....
部屋のベランダから
深夜の都会に集う
夜光虫のような
光の粒を追った
ぼんやりとかすむ
まばらな光が
居るべき場所を求めて
とりあえずと思って
同じ場所へと向かっていった
皆かろ ....
夜の海を見に行きませんか
ライトの燈ったコンビナートを
夜の海に潜ってみませんか
ライトを持って浅いところを
それはまるで私の原風景
それは貴女に見せたかった風景
夜の海を ....
2人でいよう真っ白いのが欲しい
そう誰の髪の毛も落ちてないような
記憶も誰もここに来なかったのがいい しらなくてもいい
誰もここを知らなくて、誰もここには辿りつけない
2人でお ....
ぽにょぽにょ
弛んだ
腹の肉
ギュギュッと
ベルトを
締める。
不思議な御伽の世界
走り出して止らない
おねえちゃん〜待ってー!
無視をして
拒否して
逃げ出して
....
探しています
君のかけら
間に合うなら
閉じたまま
鉱石の中で音符が溺れる
横のようにただ長いだけの真昼
旋律とは名ばかりの
みすぼらしい数々の記載
私たちの身体は何も語れない
具体的な生活を持たない
単なる肉の塊にすぎない ....
もうお前の人生は
終わりだ
死がふさわしい
最後の願い事はなんだ
金か女か名誉か
そんなものくだらない
人生ゲームではない
真剣勝負
一度きりの大舞台
いかに人に感動を
与えら ....
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