だれも間違わずにたどりつけない
夜の道は過去への分岐点
雲に記したキゴウ頼りに
進みたかったのに闇でみえない

幹にくくったはずの覚悟たちは
夕焼けがみな焼いてしまった
地面に埋めたのは ....
 トゥクトゥクの傍らで赤い夕日を待って
 犬は
 なにもしていない真昼
 なにをしているのだろう、そこで
 みずからの首に首輪をつけ
 ひもをつないで

 犬って
 なにも ....
出雲はいずこ、雲{ルビ出=いず}る側
日の出る向きとは反対です

長月{ルビ晦=つごもり}三十日には
神さま帰省ラッシュです

神さま神さま今月は
ここの土地にはいなさらぬ

神さま ....
松の木で作られた
防風林を抜けてゆく
秋風

旅立ちの日なのですね

鞄の中を
何度見直しても
なにかをあすこに
置き忘れてきたような
十月は
指先に感じる
わづかな冷たさに
 ....
絶望的な奴って

絶望的な奴と何かを食べることは出来ない。
栄養を取る必要がないからです。

絶望的な奴と勝負事は出来ない。
失うものが何も無いからです。

絶望的な奴と酒を飲めない。 ....
空は悲しみ色に染まり
やがて激しく泣き出した

あえて僕はそれを浴びよう

僕の錆びついた鉛の心
純粋な悲しみ色で塗り替えて

きっとその方が
素直に泣けると思うから

水銀みた ....
ぼくは世界で一番暗い夜を見たかったのです
歩くこともできないほどの
真っ暗な漆黒の闇が欲しかったのです

街の灯を映した空は中途半端で
あまりも汚たなくて
たぶん星など見る人もいないのでし ....
鈍い痛みは
その日もつづいていた

昼を過ぎてから
にわかに痛みは強くなってきた

主治医に電話する
すぐ 来るように

あたしは
幼いふたりの子供と
タクシーに乗り

二駅 ....
太陽からこぼれる光りを
端から拾った/両手で
まぶしい気持ちになりたかった

車が並ぶ駐車場
主のいない胴体は
ぴかりぴかり光っていた

夏ではない
冬でもない
今の季節の憂い
 ....
かすかに聞こえる
闇の向こうの
川の音

降り始めた
雨の中を
渡る 向こう側に

もっと聞こえるはずだ
 その音

霧雨の遠くに
滲む地平と
遠退く雨の

絹のような層 ....
紺碧の空が覗けない
陽気な窓が遁走した部屋
くすんで白いしめやかなリノリウムが
乾いたのどを締め上げる
がらんどうな空気の真ん中に
位置を決められたパイプ椅子
腰掛けながら一人
 ....
背中合わせ
逆さまの世界
苦しまずに
逝けたらいい
パパはお魚釣りに行ったよ!
君はカエルのような平べったい声で言うと
真っ直ぐ僕を見て、おしっこおしっこと喚いた
汲み取り式の便器が怖くて一人で行けないから
君のママが居るのに僕を便所に連れて行 ....
天の使いに呼び出されるのを待った
今日は私の中の悪魔に 呼び止められた
昨日の 明日に向かった 未来だ
私は過去の物語を 私の人生に作り上げる
ああ 私は そして 今日も語る
 
 
一人暮らしするのだと言って
秋が家を出ていった
おかげで夏が終わると
すぐに雪が降るので困ったけれど
お盆とお正月だけは帰ってくれるので
夏は涼しく冬は少し暖かかった
一人暮ら ....
僕は躊躇い
私は希望
俺は破滅
君はいつも優しくて
貴方は時々つめたくて
全てで一つ
本当は一つ

僕は未練
私は明日
俺は衝動
君はいつも暖かくて
貴方は時々つめたくて
全 ....
   .
何度試みても詩にできないあなた
あなたには散文がふさわしい
あなたの詩のような生涯あなたの詩のすがた
それを心に描くことができない
   .
なぜならいつもあなたを探しているぼく ....
{引用=
唐突な出張でもないのに久しぶりに
夕暮れの新神戸駅に一人
立っていた
こじ開けられたまぶたのような
雲の向こうに
夕陽がぎらり
虹は見えない
天使も見えない

救命器具を ....
一昨年の冬

中学生はミニスカカーディガンで
統一される季節。  



一個下の女子たちは
やけに便所にたまりたがる。



便所にあんのは、屋根が潰れた
ゴキブリホイホイ ....
昨日の返事を損じた去年の暮れに耽る
湯、が沸かない に
籠って不逞 泥あそび

理解してる
理解してる
美しい
期限切れの缶を空けて





わたくし

透明なら ....
私は全へ帰る

それが

淘汰と呼ばれるものでも構わない

柵よ左様なら

私は全へ帰る
 
いろいろなひとがいるから
いろいろなきもちになる
ろうそくのような 虎のような かみくずのような 長靴のような かみどめのような 列車のような 自動販売機のような 鶏のような
そんなきもちに ....
めぐちゃんは
やりまんと言われてたけど
自由だった
やりまんと呼ぶわたしたちよりは
ずっとずっと自由だった

べつにうらやましくはなかったけど
おとこを抱こうと
きめるとき
こころは安らかだった
耳元で
お札がさらさら鳴るような
そんな安らかさだ
すぐに吹き飛んでしまうような
明日がずっとある
ような気がしてた

いつもおなかが空く
ように

ときどき
詩なんか綴るように



{引用=即興ゴルコンダより} 
急に君に繋がらなくなったから
ぼくは電気を点けられなかった

4月になったらダチュラを植えようと思っていることを
伝えようと思っていたんだ

ガラスケースの中にしまっていた
ぼくたちの交 ....
明日は出張営業だ


















廻り先キングジムでパタパタとリストアップして


 ....
流れ星ひとつ
流れ星ふたつ

宇宙が放った僕らの希望

流れ星みっつ
流れ星よっつ

それは儚いものだけど

流れ星いつつ
流れ星むっつ

必ず輝く時が来るって
何億光年も ....
悲しい詩が
目の淵を叩くから
悲しみたくないのに
泣いてばかり

悲しい出来事が
心をぶつから
泣きたくないのに
泣いてばかり

そうして今日も夜がふけて
お前 ....
秋は渡りの季節ですから
マンモスたちがやってきます
マンモーとともに群盲たちも渡って来ますが
像を撫でてはいけません

どうせツンデレだろうなどと言って
「見るなのヴィーナス」を見つめては ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
すすめ朧月310/10/7 21:21
国境ちかくの町かどの犬石川敬大2010/10/7 21:10
さて十月は神無月海里110/10/7 20:51
旅愁塩崎みあき3*10/10/7 18:54
絶望的な奴……とある蛙13*10/10/7 16:35
泣かせてうずら豆4*10/10/7 16:00
はなのみやこ紅糸4*10/10/7 15:55
そうは森の猫4*10/10/7 14:06
工場の昼休み朧月310/10/7 12:36
その音フクスケ210/10/7 7:38
不調和寒雪210/10/7 7:32
斜陽110/10/7 6:48
カエルちゃん山人2*10/10/7 5:56
物、語番田 210/10/7 2:54
一人暮らし小川 葉2*10/10/7 2:11
佐々木 禄徘徊メガネ210/10/7 1:32
リート風にGiton2*10/10/7 1:29
夕暮れに似合う歌真島正人4*10/10/7 1:19
反抗期女子便所サワメ210/10/7 1:11
呼子110/10/7 0:24
処分徘徊メガネ110/10/7 0:18
はるな010/10/6 23:43
めぐちゃん0+10/10/6 23:40
安らかさ110/10/6 23:39
一人暮らしAB(なかほ...210/10/6 23:28
ダチュラはな310/10/6 22:54
寿限無寿限無、五劫のすりきれTAT2*10/10/6 22:43
流れ星のメッセージうずら豆1*10/10/6 22:38
悲しみ連鎖朧月110/10/6 22:19
群盲 像を撫でる海里2*10/10/6 20:37

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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