黒い雨にうたれて
赤い涙を流す
黒い雨にうたれながら
この夜に消えてしまいたい
ひとつだけほんとうのことを入れて
あとは架空のことを書いてみる
ほんとうのことは
架空を補強するパーツになっていたり
まったく違う意味合いになっていたりする
そんなとき詩 ....
■1
少女は握る手鏡に
映した顔を
正面から
斜めから
上目使い
下目使い
順ぐりに眺めまわしたあとで
呟きました
「こんなの あたしの顔じゃない
....
周囲の音
ベッドに横たわる
凍結
電車の何両目か
ゲーム音楽
たしかたしか
時計の音
螺子は巻けているかい
ソレ
オメガ
ディオール
アルマーニ
パーキンソン
ぶらんどみたい ....
愛しい人の
前にいると
鼓動がトトトト、ト と
ミシンのように
動き出す
愛しさへ向かう
なかに
なにかを
縫い合わせていくのね
スカートが
できるなら ぐるりと
花を
....
まっしろなノートを脳内に広げ
インクの切れたペンを端に置く
そしてそうっと目を閉じた僕は
誰かが喋ってくれるのを待つの
僕の中には何人かが住んでいて
僕はオンボロのアパー ....
運転間隔調整のため、少々停車致します。
後続電車が遅れているため。
前の電車が止まっているため。
早くおいで。待ってる間に。
早くおいで。追いつかないと。
早くおいき。待ってる間 ....
珍しい駅で降りた。
どこかくたびれた地下道を歩く。
忙しないOLとすれ違う。
看板で地理を確認する。
慣れてない階段を登る。
ネオンや街灯の少ない地上が広がった。
....
子午線を越えて先進国に出荷してやるから穏便に死ね
イオンモールのお惣菜コーナーの酢豚の主役を張らせてやるか ....
マリアナ海溝の深さに目が覚めてしまったので
朝刊を配りに出かける僕の毎日が
あちらこちらから、それは誰の所為でもないけれど
くの字や、みの字になって寝ている家族の
まぶたが開いてそ ....
片道30分10kmのチャリ通勤を毎日
いつの間にかスリムボディに戻った
そうだ、あこがれのスキニーに挑戦しよう
お店のオススメ商品はどれ?
研究会や協議会の日は皆スーツだけど
地味なのは嫌だ ....
少年はなにも背負っていなかった
浅黒い肌はつるんとして冷たかった
寝癖でととのえられた黒髪は
賢そうな額を斜めにふちどりしていた
ぷっくりした頬と唇の端の境目には
えくぼ ....
さしせまって、みかた、きみの、みかた、ひとつで、さんせい!雨。
わたしが生きているだけで濁る空気。
プチプチ。
チリ鉱山落盤事故救出作戦で活躍プチプチ、つぶされるだけじゃなかったなんてエアパ ....
猫になったらあいつんとこへいくんだ
秋晴れのデイタイム
頭上のグランブルー
ガスの炎みたい
目に沁みて
じりじりする
薄く流れてく雲達
なんか煙たくて
しょぼしょぼする
野原を埋めるコスモス
雑草にしか見えない ....
少し屈んで、水平の方向を向くと
君のえりあしがあった
こくん、とうなずいて、イエスを表現する
ことばとはちがう
君の表現なのかな
手を繋ぐことは
ことさら嫌がったので、そのまま
行き ....
言葉のなる木が微塵に砕けて
ちっちゃなミジンコ
恒河沙生まれた
単眼複眼
お花の目をして
ぴこぴこなのぴこ泳いでる
君たちの
ひとつひとつを色にして
どんな絵だったら描けるだろ ....
あなたはもう忘れたかしら
赤いトランクスするする下ろして
あなたの桃色パンティーもするする下ろして
「一緒にいこうね」って、言ったのに
いつも私が、いかされた
余った皮には歯形がついて
小 ....
最近アドバルーンを見なくなったね
そう君に言われるまで
アドバルーンと言うものの存在は
すっかり忘れていた
子供のころは百貨店や
ショッピングセンターの屋上
たまのイベントなどでしばし ....
あの娘のかわいいマシュマロ一号
カーブミラーにピンクのルージュ
こごえる北のみずうみへ走る
あの娘のかわいい妖精に会うために
きれいな羽はないけど
ハンドルにリボンをまきつけて
向かい ....
ちょっとタバコくれないかな
ライターも貸して
今日つけ麺食いにいかない?
その後カラオケに行こう!
楽しくない歌なんて
歌じゃない。
気持ちよく心を込めて
歌うんだ。
ピアスし ....
{引用=
創造妊娠 よもやま野原
病院の二階の窓は三つとも開いていて、そこへ飛び込めばはらいたは治るかもしれなかったし痛い思いをさせるたくさんの穴を塞いでくれるかもしれなかった。息をするた ....
病人の鼻糞をほじる姿がいやだ 。
憐れみの目減りで見られる涎掛けも いやだ 。
むかしどこかで母の悪口を言ってたら、隣に座っていた水商売風な中年の女性に「わたしは介護で母の面倒をみてる ....
知らない街。見たことのない風景。求めるもの。人は何を探しに旅をするのでしょうか。
手真似為ています。
刺激的な一日 。
うしろを振り返れば 文字を失い おやおや 自慰なんかしても ....
快晴とは程遠い 灰色の空
本日 あなたはついに最愛の人の隣で永遠の眠りにつく
見守りにいけなくてごめんなさい
あなたの娘とその夫が
私の分も あなたが永遠に眠りにつく姿を見ています
....
わびしさのつもる夜だった
「もの」には「み」のあるものと
「み」のないものがある が
「かげ」のない「もの」はない
「かげ」がないとすれば
それは「もの」ではな ....
闇に浮かぶ朧ろの月は
僕の心を開いてくれる。
それはどこまでも優しく。
陸一つ見えない大海原に浮かぶ船からの眺めは
僕の心を不安にさせる。
それはとてつもなく恐ろしい。
僕はどこに ....
名前もつけずに飼っている
その存在は大切すぎて
呼べないのに抱きしめている
離れるのがこわい
いつかいなくなる
短い命のあたたかさを
忘れるぐらい冷たい雨に
ずっと濡れていた
....
日出ずる国から
新しい太陽が打ち上げられる
球形状に落ちてくる
光のドームを合図に
地中から飛び出す
過去を捨てた子供たち
顔を洗って洗面台に向き直る
その間にも子供たち ....
未明からカラス達が鳴き騒ぐ
燃えるごみの日
電力を享楽する都会 まして貪欲な鳥達に
夜盲は無縁なのだろう
ゥアー ゥアー
アー アー
グオッグオッ オッオッ
アガ アガ グァー
多彩な ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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