このまま 静かに眠らせて

肉体は灰になり この切なき魂は

愛しい貴方の元へ 届くから
 空の上に

 飛行機雲が走っていた

 その向こうに

 月が浮かんでいた

 月は三日月が好きだった

 どうしても 靴を脱ぐことができない 月が
 
 空を 東から西 ....
 
 
わたしは
夜のトイレの
においが好きだ

扉をあける前の
懐かしいにおいと
便座にすわるときにする
芳香剤のにおい

背後には
紅白歌合戦の
賑やかな音声と
家族の ....
 
 
ひでおさんを
プロモーションするために
ビデオがつくられた

けれども
できあがったビデオは
暗闇の映像と
水の中にいるような
音が聞こえるだけだった

誰もが失敗を確 ....
青を背景にまっすぐな道路が
斜面を登っていくのだけれど
いずれ天に触れそうなところで
消えてしまうとわかる

長い橋を渡りながら
巨大な甲殻類の内側で
対になる脚を数えていても
韻律は ....
ディスクユニオンを出る
暗い夜空に街灯が光る

ニュートラルな気分
家に帰ろうと歩を進める

風が頬を撫でる
その事実をただ受け止める

無機質な心地よさ
生きている/それだけしか ....
 
 
 
【贖罪の塔】



 罪を犯すたび足許へ穴を穿ち続け
 地獄にでも向かう様に
 地の底へと深く…深く堕ちてゆく

 されど僅かな望みを求めて

  ....
覆い尽くそうとするビルに負けず
ただ泰然と空はあった
眩しい交差点を抜けると再び
空は切り取られてしまうけれど
工場の音さえ微笑ましく
あるいは無表情に
空はそこにあるだけだっ ....
不可視の波動を遠くへ飛ばす
(波動は見えると彼は云ふ)
石に触れると暖かい
(無機物にこそ宿ると云ふ)
電車は今日も軋んでいる
(ヒトには向かぬと彼は云ふ)
頭上を無尽に飛び交 ....
今日を時給に換算して生産性を上げるために空洞だらけの脳内の
途切れ途切れのシナプスをスティックノリとホチキスで応急処置して
電源入れても乾電池がとっくに腐ってたなんてよくある話でもう笑えない

 ....
断崖から波をのぞくと
悪童のおののき
かもめの群れ
シャチにかこまれる氷上のこども


黄色いバスの後部座席で
届かぬ祈り
胸の奥の井戸に映る月
断頭台の彫刻の施されたドアー

 ....
飛び散った
ブラックベリーの
赤い点々。

咲いて咲いて咲いて
咲きっぱなしの赤い花。

飛び散った
ブラックベリーの
赤い点々。

悲鳴みたいな
スカートのシミ。
姉さんお股を開きましょう
タンポンタンポンタンポンポン

姉さん意外と毛が多い
タンポンタンポンタンポンポン

妹ドアから覗いてる
タンポンタンポンタンポンポン

真っ赤に染まる日ま ....
青空から遠い場所からあなたをみつめている
垂直に光が差すときには世界は希望に満ちる
そのわずかな時間だけ僕は人生を謳歌する
引き伸ばしても何にもならない人生かも知れない

覚悟が必要だ より ....
蛙孵る

フェニキアのある川のほとりに小さな村がありました
その村の外れの小さな森には小さな池があり
小さな蛙がわんさと棲んでおりました
ある春の日のこと
1個の卵からピンクのおたまじゃく ....
ところで自分は女性と一緒に川沿いの茶店で団子を食べたり
丘の上の風車を見に行って四つ葉のクローバーを探したり
するはずでしたが いつまでも実現しないので
最近はもう誰でもいいような気がしま ....
お前のハートの鍵をくれ
















 ....
起きるのに
ちからはいらない

仮想と現実のライラック
ひろがりさざなみあう窓辺で
けだるさふくらむカーテンとすこしの
日のひかり

笑い声が怖い
と生まれる七つのせかい
親切が痛 ....
石のなかから硝子をひろう
いつのまにか消えている
手のひらに残る かたち
ふちどり


こきざみな夢
菓子の弦
水は灯のそば
傷と波と壁


語りあいな ....
私の住む町を
夕焼けが染める
黄金色に

稲穂が熟して膨れる
ご飯の暖かさに
黄金色であった
幼子であったときの日々のように
大地よ
私はあなたに感謝する

鳥は私を呼ぶ
瑠璃 ....
手首に息を撲ち込んで
はじける銀を見つめている
筆を横に置く
いつか縦に馳せ
いつか 縦に笑む



















 ....
もしあの時
君に出会っていなかったら
もしあの日
君をこの視界に捕らえていなかったら
もしも……
君と僕が同一次元に存在しなかったら
こんなにも
思い悩む事は無かったのだろうか?
こんなにも
胸が締め ....
壊れた時計をいくつか
この部屋に飼っているので
どうやら時空にちょっとした罅が入ってしまったらしい
ふいに宙の思いがけないところから
時ならぬクロッカスの花が咲いたり
誰のものとも知れぬ指た ....
 生まれたばかり――
 あまりにもまぶしかったので
 まぶしい と
 叫んだはずなのだったが

 揺籃期――
 プロレタリア文学だと称する
 ひなびた小説を口に入れるが
 不味くて ....
風に吹かれた風船は
ゆらりゆらゆら
中空に ゆらりゆらゆら
浮かんでいる。
そのまま天に向かうのか
それとも萎んで地を這うか

風に吹かれた風船は
幼いころの夢に似て
ゆらりゆらゆら ....
あなたとなら、よなかの吉野家にだって行ける
だって、誰がいてもいなくても関係ないから
あなたとなら、地球の反対側くらい遠く離れていても

遠くで「キーン」という打球音が聞こえる
真夏のグラン ....
しずかな森から手紙がとどき


くもったはいになつかしいにおいがはいりこむ



寝ながらYouTubeケルンコンサート


キースジャレットのピアノは



せきをとめ





「いきかえって ....
地球儀回せ

見かけの宇宙
コンパスで描け

色鉛筆すり減らし
世界地図は燃やせるゴミの日に

空想科学
夢の中で輝き増した
氷水に浸かった気分
痛いのさえ平気になった

「冷たい人ね」と言うけれど
君が温か過ぎるだけだって

素っ気ない態度

いつしか冷め切った
名前を呼んだ
彼女が振り向いた
親しくもないのに
寂しくもないのに
もう会えない気になって
名前を呼んでいた
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
寂漠ポー0*10/10/22 0:41
そらいてゆう110/10/22 0:33
夜のトイレ小川 葉210/10/22 0:25
プロモーションひでお010/10/22 0:23
比喩とミルフィーユ瀬崎 虎彦310/10/22 0:04
シンプルな瞬間kauzak6*10/10/21 23:44
贖罪の塔綾瀬たかし110/10/21 23:32
一片さつき410/10/21 23:24
電波210/10/21 23:23
ある日110/10/21 23:19
吐き気はだいろ310/10/21 22:40
悲鳴みたいな亜樹210/10/21 22:15
ちょっと危ない関係[group]花形新次2*10/10/21 21:55
たぶん、悲劇的瀬崎 虎彦210/10/21 21:41
十月の童話salco2*10/10/21 21:32
ドノカリド ママナュツa210/10/21 21:28
ハートの鍵/上島竜兵/ジークフリート/鍵っ子TAT3*10/10/21 21:26
くぐる乾 加津也8+*10/10/21 21:16
夜と白木立 悟610/10/21 21:07
いつまで感じれるだろうか一 二110/10/21 21:03
ノート(47Y.10・17)[group]木立 悟210/10/21 21:03
[i]and[f]詩月0*10/10/21 20:53
出現者たち塔野夏子13*10/10/21 20:30
軽妙なるクロニクル豊島ケイトウ14*10/10/21 16:32
ゆめ風船ー風船3……とある蛙7*10/10/21 16:29
牛丼服部聖一010/10/21 16:05
センチメンタルうさぎ阿ト理恵4*10/10/21 15:03
ニューワールド秋助110/10/21 13:39
音のない部屋110/10/21 13:38
五月の空110/10/21 13:36

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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