本の索引をめくる
たくさんの指紋がついている
たどって行くと
エスカレーターがある
エスカレーターに乗って
植物の茎を昇っていく
やがて一枚の葉が終点となる
葉の先端には小さ ....
 マヨルカ島にふきよせる地中海の青い風をすくいとる
 ピアニストの手のひらは白い
 葉叢を束ねる小鳥のさえずりに頬ずりをして
 月光にきらめく細い爪をみつめていた

 風の家にあ ....
日曜の朝早く 
研修に出かける君が 
遅刻しないか心配になり 

僕も6時にセットした 
目覚まし時計の鳴る音に 
寝ぼけ{ルビ眼=まなこ}で身を起こし 

モーニングコール代わりの  ....
今日はいつになく忙しい日で 
不器用な自分にもくたびれ果て 
痩せた野良犬の姿になって 
帰りの夜道をふらついていたが 

「おはよう」と「おやすみ」の 
メールを毎日のように交わす 
 ....
アルペジオ踏んで
流れる海を見る
果てしない水平線
船が出る。

ノウゼンカズラ
蝉の声
子供の声
もう今はない

君はデイゴの花を
髪に飾り笑っていた
野良猫が笑っていた
 ....
ボールペン貸して
手ぬぐい借りて
お金返して
時間を共有する

情報を流し
情報を受け
情報を変え
情報を産む

情報を楽しみ
情報を糧にして
情報を整理する
情報を決定する ....
今日も元気に
いってみよう!
楽しく可笑しく
美しくカッコ良く

高く低く斜めに
本は高く
ベットは低く
音は斜めに

歌麿
彦麻呂
英麿
まろは幸せでごじゃる!
「あ」

貴方が最初に発した音が
悲鳴だったか
歓声だったか
知らないが

「あ」

貴方が最初に発した音は
今頃ちょうど
さそりのしんぞうに
突き刺さる



… ....
仕事帰りの道で雨に降られ 
ずぶ濡れで家に帰ると 
台所に立つ初老の母はふりかえり 

「 谷川先生のご紹介で 
  原稿依頼の電話があったわよ 」 

と、不思議そうに言った。 

 ....
ビートルズの未発表音源の中でも、
1966年のいわゆる「フーダニット・セッション」の媚惑的な輝きに、
迫るものがあるとしても、
ジミヘンドリックスがエレクトリックベースで弾き語る「君が代 ....
やがて晩秋というのに夜中のしじま
身を寄せ合う恋人達の姿もない
灰色のロミオは塀の上
ソネットをひとくさり
オウ、ムォウ、マオ、アオー
猫が、まるで狼族の遠吠えのよう


{引用=出て ....
見えないものを交わしていた

きおん20度

しつど50%

そんな粒子につつまれていた


愛の数だけ矛盾はあるけれど


見えないものを交わしていた

きおん20度
 ....
せつなくて

やらしい気持ちにならなければ



遠いこころはつかまえにゆけない


もうなにに触っても

なにを見つめていても



アイツいがいで勃つことはない
 ....
もうすぐ4時だ

バニラビーンズのようなあごになっている

営業担当エリアの空に

輪郭のない太陽がかがやいている

からだには塵芥がつまっている

こころには水滴がおちている
 ....
ストレスと
前立腺肥大のため
頻尿になっていた
一時間に5回は
トイレに行きたかった

冬に桜の咲いたある日
地下街を歩いていると
いつもの尿意を感じ
感じるとともに
すでに我慢で ....
この橋の下 工事中
柳の根もと 猫の死体
あなたの足に釘を打つ
銀鼠の雨 おちょこ傘

真っ暗がりが落ちてくる
重機の沈黙 橋の下
ねんねこねんね 濡れ鼠
たんたとたんた 雨の音

 ....
『お兄ちゃん
世界ってなあに?』

こちらを真摯に見つめる
つぶらな瞳
その瞳を見つめ返し
私は答えた

「ごめんね私は知らないよ」

『じゃあお兄ちゃんは
なにを知っているの? ....
疲れた眼を開けると

目の前の街路にわさわさと
夥しい数の奴凧が
尻尾を引き摺ったまま
蠢いている。

大きいのやら小さいの
赤いのやら黒いのや
斑模様やら縞模様の
真丸のやら楕円 ....
猫の死体につづく道は下水道
たいせつな宝物たちはぜんぶ捨てて歩いていくことにした
わたしとても自由だわ
愛するあの人も今じゃもう思い出せない星屑
人のいない水族館みたい
うろこの冷たさや動物 ....
 「泣き腫らした家」

 その家は号泣する
 時間を失った丘陵にたたずみ
 家主の帰りを待ちわびながら

 その家はときどき夢想する
 彼女が門扉を開き
 飛び石伝いにやって来るさ ....
涼しい風に乗って
赤トンボが行く

僕たちを見つめながら
スイスイと行く

何となく僕は照れて
紅い夕日を眺めてみたり

夕暮れどきの君は
ほんのり朱くて
可愛くて
心の病に泣く君の
病とはなにで
どんなことで取り除けるの

震える肩を
前にしてなす術のない
自分が小さくて

生まれる前の
私たちにならきっと
この朝は素敵だろう

それほど ....
逃げ出していった幸福は
例えるなら手の平ですくった水
いつまでもそばに
いてくれる幸福が欲しい
幸福は自らの手でつかむものだ
ありもしない幻想に
洗脳されて這い回る人たちが
とて ....
わからない。
何がわからないのかわからない。
周囲の目に困惑し、ただ震えている。
涙が出てきて笑おうとしたが上手く笑えなかった。
周囲にさらされないように被り慣れない帽子などを被ってみる。似合 ....
成田へあれも
弧を描き
うつむき加減に
落ちてって

果肉むさぼる

木々や
倉庫や

薄暗い濁りが
街路まで

漂っては灯火を運ぶ

星を食う


彼は
季節外 ....
屋根の上から
青い靴が
滑って
滑り落ちていく 青い海のなかに

なにも 見えなくなったって
いいジャないですか

シャツも
ざぶざぶ濡れて
泳いでいく

薬指は
気取って
 ....
溺れかけたのですか
ありもしない愛
などと/暗く
底のないつぶやきを
ぶくぶくと、泡と海藻だけが纏わりついて
よく見れば
そこに近づいてきたのは海蛇で
あなたは必死に藻掻 ....
浮浪者: 「俺は今日に至ってもひどく酔いつぶれている路上暮らしで、あんたにどうすればいいのかを教えてもらいたいのだけれど。」
おじさん:「そんなことお前自身の問題だと思うけれどな。」
浮浪者: 「 ....
俺は 今夜もひどく
酔いつぶれた 路上で
希望も 夢も ないのだと
  歌えや 歌えと
  時代の中を 走り回り
歌い 飛び 泣き 笑い
今日も一体私はどこに行くべきなのかと
思う そん ....
 
 
生まれた家をさがしに
旅をしていると
雨が降ってきた

私は寂れた商店街の
農業用品店に
傘を買うために立ち寄った

ごめんください
というと
見覚えのある人が
店に ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
索引たもつ510/10/26 22:30
ショパンの手石川敬大1810/10/26 22:18
君に贈るテレパシー 服部 剛210/10/26 21:31
炎のひと 110/10/26 21:24
海岸沿いの木の下でペポパンプ4*10/10/26 21:17
take&give3*10/10/26 21:17
コーヒー2*10/10/26 21:16
亜樹210/10/26 21:07
歓びの花 服部 剛110/10/26 21:00
The Beatles/Why not me?はだいろ210/10/26 20:41
Calling ❤ Julietsalco6*10/10/26 20:26
20度50%吉岡ペペロ010/10/26 19:21
Gの歌210/10/26 19:19
フェルメールの恍惚010/10/26 19:18
マーキング イエローハイドパーク4*10/10/26 19:02
橋の下、工事中テシノ010/10/26 18:03
いつか云ってみたい一 二110/10/26 17:39
襤褸凧……とある蛙8*10/10/26 17:00
道連れai310/10/26 13:20
泣き腫らした家/泣くまでの経緯豊島ケイトウ14*10/10/26 12:04
Redうずら豆6*10/10/26 11:39
もう泣かないでほしいから朧月210/10/26 10:33
幸せ貧乏寒雪010/10/26 7:49
ヒヤシンス010/10/26 6:21
無伴奏しべ110/10/26 4:42
薬指いてゆう210/10/26 4:30
君がみる死海アラガイs4*10/10/26 3:27
街角にて番田 110/10/26 3:07
浮浪者の唄110/10/26 3:04
生まれた家小川 葉210/10/26 2:50

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