もうもどれないって
感じた、一度覚えて
しまった味に愛撫さ
れなければ
私という存在は消えて
しまう。
夢、幼いときから
秘かに思っていた
海中に沈んで
息をひそめてたの
大切 ....
野原にて
青々と繁る木々は
強い陽の光を遮ってくれる
川原にて
川のせせらぎは
べたつくような暑さを忘れさせてくれる
木々は青く
川は青く…
手を繋いで花を摘む
川辺 ....
青空の下
陽射しとそよ風は私を抱き
いつもの道に紅葉を敷き詰め ふと
背中を押した
失意も微笑みも同居したわたしを
おいで と呼ぶものたち
退院日、昼下がり
....
どうしたらいいかわかんなくて
脳みそがいっぱいにふくらんで
脳みそからあふれた水が
目からでたのだ
だからあれは涙じゃないのだ
きっと傷ついていられるのはまだ甘えていられるせいだ
ぼくは日記のような詩を書いた
それは語彙のない句読点のない作文でもなく詩でもないメモだった
研ぎ澄まされてはいないから宇宙には届くわけもなくて ....
木に実っていた最後の世界が
その重さに耐え切れず
落ちる
あっ、という誰かの叫びは
空気を震わせることなく
そのまま大気中へと浸透していく
店頭に並んでいた時計の化石を
少年 ....
日蝕がなまぬるい砂糖水に侵されていく惑星のゆめを視た
色彩のはれつした音がこなごなにな/っ/て
白昼夢をかけめぐる(ざいあくかん)におおわれる
―その音はとてもキレいだった
誰 ....
私にはわからない
なぜあなたは私が好きなものを嫌うのか
あなたが思う23才の私はもうどこにもいない
四季を重ね私は私ではなくなった
あなたにはわからない
今の私がどういう私なのか
昔の ....
薄青い空を
魚のかたちの雲がとんでいる
空には魚がいる
空は生きている
海はみえないけど
生きてる波が暴れてるだろう
いきものは
どこにでもいるだろう
私の目と
脳内 ....
便秘がちな少年は いつも下剤を飲んでる
男のくせにと馬鹿にされ ストレスでまた便秘になるのさ
好きな彼女の前だって おなかの心配ばかりして
楽しく会話もできやしない 便秘がちな少年さ
食物 ....
老女体を
さらに180度回転し
こちら向きに騎上位にさせ
俺のひざの上に
手をつかせた後
彼女の両足首をつかんで
天高く上げた
俺は下から
高射砲のように
ばばあを突き上げた
....
空が青くても海が青いとは限らない夜が深くても悲しみが深いとは限らないぞんざいに出した左手をあの娘がぎゅう!っと包み込 ....
風の子怒って八つ当たり
ザアザア 木の葉が泣いている
それでも空は目を瞑り
母なる想いを抱いてる
それでも雲は声を聞き
父なる願いを抱いてる
人の子 風の子 元気な子
ど ....
死んだふりをしている
丘の家並み
生きてるまねをしている
丘の老残
ひなたには内と外とがある
ひかげには表と裏がある
姿・形にも虚と実がある
すべてが勝手にかたよっ ....
『どれでもいいよ』なんて
『どうでもいいよ』に聞こえてしまうよ
確かにどうでもいいのかもしれないけどね
私の方がどうでもいいの
コーヒーなんて飲まないもの
もっぱら紅茶ばかり飲んで
豆 ....
蜂蜜色に染まった
窓を失った私に
クリスマスの
オーナメントの一つ一つが
あかんべをしている
。。。気がしている
街で流れる
ジングルベルの
ハーモニーは
楽しげで
獰猛な捨て ....
箸に陰部(ほと)を貫かれ
哀れそのまま亡くなった
倭迹迹日百襲姫尊命※
(やまとととひももそひめのみこと)
三輪山大物主神の妻
大和の護神は
出雲の神
大国主の和魂(にぎたま)で
....
テスト1日と少し前
何もしないで
ボケーっとしている。
風邪だけは引きたくない。
あとはその時だけ
頑張ればいい。
色々したいけど
我慢我慢!
今日は有休
音楽聞いて
コー ....
冬にひとりだけ生き残った蚊のように
殺がれていった私の身体に
悲鳴は一瞬で消えてしまい
なだらかな夕日が
両の眼で揺れる
ヒステリックに哀しみをぶちまけ
涙を流さず嗚咽だけを漏らし
....
毎日毎日
大量生産される部品を真似た
日々の繰り返し
一時たりとも休まず
懸命に働き続ける
大丈夫かい
他人のために黙々と
自分の仕事を果たしている
辛くないかい
こ ....
きみのすがたのミニチュアみたい
さきぼそりの指
ちいさな肩?おおきな頭?
さきぼそりの洋梨
指もお尻もクリトリスも
世の中のひかり
すべてめぐりめぐって
きみ ....
何にもない日の風を体の内から感じさせられていた、
手にするものなど手の内からなくならさせられた、
ただ一つの体が歩き続けていく
何ですらもない日の日没、
赤茶けた鉄橋が夜に変化させられる
雨 ....
軽くもちあげたの ぐぐつ師
返事を満たせば関頭や
膜をこがすか 膜を破るか
どれでもいつぞじゃ
ながすなら ティッシュでかくせ
御前の睫は留め金でない
揺る末を知らぬなら 落ち ....
くずれていくのはまたをくぐり
的は今日を燃やす
今日は今日を燃やし
さかさまにまっすぐすいつける
耳は地面をくぐり
耳は耳からくずれていく
たくさん塩とすみと
ひとがさがしていたそらをだ ....
(た)
たがめが
たまに
たんぼにいる
たがめがいるなと
おもっている
ひとの
ごせんぞさまとも
しらないで
しんだあとの
ひとのすがたとも
しらない ....
秋の風がやってきて
酸素をたっぷり運んできたので
僕はなんとか息をもちなおしたのだった
空は高くなったので
僕の周りの空間も広がった
圧迫と窒息からまぬがれて
今またわずかに力を回 ....
公園の夕刻を鴉が告げていく。
またね。別れを告げる女の子。途切れ途切れに笑う。最後のひとりだった。
そうしてまたぼくはひとりぼっち。
完成間際の砂の城。どうしようもないよ、とりあえず完成させよう ....
会ったことがあるようなないような、この男の醸し出す雰囲気には懐かしさを感じるものの、詳しいことは何も思い出せないでいる
黄色いプールに服のまま入る
べっとりと何かがスカートに張り付いてわたしのふと ....
どこかで 「最期の賭け」を していたような感覚
そうしなければ 居られなかった 今までの わたし。
やっと 「あちき」って 言うように なったねって
本当だね 何で なんだろう
直接 ....
終わりの見えない森の
奥の奥の方に
澄んだ水を湛えた泉があって
木漏れ日が緩やかに落ちる中に
光を放つ石がひとつ沈んでいた
分け入って 分け入ってたどり着いた少年が
泉の中に精一杯手を ....
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