ばかはいいぞ ばかはいいぞ ばかは花見でいいぞ ばかは海水浴でいいぞ ばかは紅葉でいいぞ ばかは雪見でいいぞ ばかは吉祥寺でいいぞ ばかは池袋でいいぞ ばかは西所沢でいいぞ ばかは石神井公園でいいぞ ....
木は枯れてるし
雨は降ってる
地はぬかるんで
獣の気配は無い
命は失われ
世界は失われる
そして
始まるのだ
負の地平から
混沌を導いて
そうして
君とも
仲良くなれる
私と ....
浜辺に崩れかかった民宿が一軒とりのこされていて
ひやけた壁のうえを暗灰色のツタが何十本もからみつくようにして這いまわっている
看板に書かれていた文字はとけたチョコレートのようにぼやけ
まっ ....
息子にヘルペスを伝えた物語を母は知らず
娘にアナルセックスを教えた夜を父は知らない
親ほど騙され、裏切られる人間はいない
騙し、裏切る事こそが子の成長の綱領だから
家族とはまことに不思議な ....
恢
きくところでは
りっしんべんは心をあらわす
筆づかいはひととなりをあらわす
書の道のたしなみがあれば
ときをしずめて
おもむくままに
かすれも太く
しゅうしゅうと
....
罪な奴さ Ah Pathetic
ミニの奥の闇
どうやら俺の負けだぜ
チャック下ろそう
夏の日の車内なんて
無法地帯と笑いながら
パンティに手を伸ばす
汗をかいたお股が
仕事終わり ....
証になるために
ぼくは海を飲み込んだ
そして泳ぐのは
かなしみ
あの眩しいひかり
愛してる、愛してない...
吐き気と嫌悪
左腕
あおいで薄紅をたおれこんだあなたの
その首筋の白いことよ
はらり落ちる桜がまたあの日のようにつめたければいいのに
ほおにうでにゆびさきにべっとりとついた雨をあらい流して
春の香がよんで ....
コーラ片手に
ジーパン着て
ハーレー乗り
ギター持って
弾き語りする
あの場所
あの時
あの時間
サングラスして
ウイスキー飲んで
シャワー浴びて
くだらないジョーク
....
求めていたものに
出会った時
泣くのをやめる。
気持ちでわかる。
母の乳房
一番安心できる場所
誰も傷つけず、
与えられる。
タオルに包まり
今日の命の糧を
明日の成長を
....
夜は美しい絵画だと言って
お金持ちが買い取ってしまった
そんなのはもう
100年以上前のことさ
柴山の駅で降りて
ホームから空を眺めると
雲が動いていた
夕陽に赤い帆は
見えないけ ....
陽が翳っちゃってからずっしり重くなった帽子をとってみたら、かみのけのあいだから煮詰まりすぎて変色した灰色の自意識が腐りながら落ちてきたよ肩から腕を伝ってどろどろぐちゃどろ、ひゃーっ
只、路上 ....
季節の
音が聴こえる
歌のように
風のように
光のように
雨に濡れた明朝体のような
あなたのてのひらで
さやさやと海をやどす桃の実と
どこからか
うちよせる
まひるまの
葬列
泳げないわたしのために
あなたが桃にナイフを入れるたび
....
とても長い夢を見ていた
僕はそれを夢だとは思わなかった
身も心も充実していて
何もかもが楽しく感じた
それはまるで天国にいるような気持ちで
僕は絶えず笑って過ごしていた
世界を壊す目覚まし ....
神の僕〈しもべ〉は疵付いて
暗き洞にて翼をたたむ
水と戯れ諸人を癒す
翼は未だ開かれず
北風吹けば、居心地良い洞に留まり
陽光照れば、荒々しき世界に飛び立つ
さすれば私は
束 ....
この子は生まれた時から変わっていた。
どう変わっていたかってのは
ちょっと目に分からないくらい変わっている。
何が楽しいのか、絶対に笑わない。
笑わないってのが、また、一つの何なんだが
ニッ ....
桜桃色の朝焼けに
白く凍える息
奏でられる朝の輪唱
青い空が眩しい
まだ
まだだ
世界が終わってもいいと思えるような
美しい光景に出会いたい
世界の終わりは
美しくあって ....
眼福眼福
駆け行く灰の雲のあとに青い空
濡れ葉に水滴
さえずる群雀のふくよかさ
眼福眼福
丘の上に立つ古い山桜
枯れ枝に積もる雪
佇む烏のただ黒き姿
眼福眼福
薄墨色の稜線よ ....
入り口にある絵
赤いマントの人形
妻が好む絵
人形のように
口の小さい彼女
琴の音が
響く部屋に
エステルのように
微笑んで
紅の日傘を
夫婦並んで
....
雲ひとつない
晴れやかな笑顔の
青空を
穴の開いたスニーカーで
堂々と歩く
途中
見えない遮蔽物を越え
見えない恐怖心を捨て
先々で
訪れる景色
発生する出来事
すべてが ....
風に煽られたコートの襟をたて
儚廊と千鳥足歩いてゆく/宵の街
〃霙まじり〃湿る路面を、乾いた音が鳴り響き
反射する/銀色に欠けたハイヒール
家路を急ぐ肩、肩が触れ
「酔ったみたい…」
....
ペンキの拍手する
満月を 濡らして 帰ってきました
ジュースは 方程式に破れて とまととまととまとと
と 昼の海に浮く時間です。
誘惑に負けた方、を演じるために
とかく手順が多いことに辟易するぼくは
足下のアスファルトに夜空を見る
髪が踊って唇とつながる
一足ごとにずぶりと舐めるように、明日とやら
抱きしめなくていいか ....
壁をずっと見つめていた/
今年はたくさんの人が消えて
思い出のなかに部屋までが暗くなってしまったから
あのときリャドの大きなシルクスクリーンを売り払って
僕はいま後悔している
....
僕は眠る
風の 流れを 無くし
ポツリと 眠ろう
渋谷だろうと どこにいたとしても
ごま団子になって 味を 確かめる
それくらいの いいわけだったら してもいい
日の入りから 午後へ
....
憂鬱な鼓動を
そこに響かせている
何にもない日の
夢に 落ちていく
輝いた 日没
バス停の 右のどこか
憂鬱な晴れ間をのぞかせている
くたびれたような その ....
雪形を探して田を起こし
もみ殻を焼く煙に手を合わせるように
まじめに、まじめに暦と向き合って暮らしている
それでも時として川は溢れ、山は崩れ
食べていくのに難渋する
まじめに、まじめに生 ....
森の中を進む
木の無い森
草の無い森
ただ土で満たされた森
水は砂の底を流れ
砂があちらこちらに山を作る
表面は水の波紋のように風と遊ぶ
「ここはかつて森であったのだ」
と言う人が ....
心にできた傷は
直らない
体にできた傷は
跡形もなく直る
暴言を吐かないで
下さい。
暴力も振るわないで
下さい。
人を愛してください。
人を傷つけないでください。
気持ち ....
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