ぼんやりと
夜を見送っている
明日は来るだろうか
明日は来るのだろうか
天秤に何をのせれば良いのだろうか
右側に傾くことを知っているから
だから悩ましい
耳を突く夜の闇が ....
音のする方へ
感覚を伝わせて
光の曲線を描きながら
死んでゆく触媒
優しさを色で現すのなら
あかみどりを推奨する訳は
血液と瞳の
色だから
空気が凍りつく夜に
童話のよう ....
手のひらの幸せを
集めて集めて
数えてみた
思ったより多かったから
コンビニで
百円を募金した
雨は止むことを忘れたようで
それが可笑しくて
笑っていた
今日は火曜日 ....
向こうの外にある空から
根を切られて絶えた花達が
小川のように 流れてくる
一本ずつだった者が
根を捜して彷徨って流れ歩く
土を忘れるように
水を与えられ
雨の届かない屋根の下
....
シンゴにとってじぶんほど不可思議な存在はなかった
ここは洞窟なんだろうか
ここは苦しいところなんだろうか
楽しくなるところなんだろうか
シンゴはじぶんがどうしてこんなところにい ....
髪に落ち葉、遠い春、陽のある君、微かにさらす肌、冬よ優しくと
あなたの手ある大丈夫、足音の数だけ木漏れ日うまれ
てのひら ....
あなたの元に
届ける言葉
心で生まれ カラダを通り
息を吐くよに 指が動いて
あのね きいて と運びます
星は静かに光っています
月は青く濡れています
黒の空はどこまでも
....
PM10:00
HOTELファイン到着
支配人によって
地下室に案内される
部屋には令嬢ガッキーが
にしおか すみこみたいな
コスチュームで待っていた
「おう、チャックマン、よう来た ....
空に浮かんだ白い雲も
涙を抱えて浮かんでいるのですが
独りぽっちの時はじっとこらえて雲のまま
みんなが泣き出すまでは っと
涙を抱えて ぽっかりと
空を飛び回る鳥たちは
空を見ながら飛 ....
それを越えると
かえって落ち着いた
もうさむくない
暗闇と静寂は愛しかったのだ
怖かったのではなく
泳げそうだ
ひとつふたつ
小さな光があらわれて
きえた
....
夕暮れを映す目に耳を寄せ
水の音を聴いている
水の音しか聴こえない
水の音を聴いている
火がこぼれ
また
火がこぼれた
到かないもののようだった
街より ....
一番になって
支配したって
そんな気になってるだけで
誰もそんな事承知してないよ
国が定めた法律でも無いのに
君らに従う理由は無い
気に入らないってだけで
人を否定するな ....
かっこつけて
歌って
声量のある声
デュエットの
申し込み殺到
英語で歌って
流行の曲も
低音も効くパンチ
澄んだ声
時間の経つのが早い
今日はオールナイト
寝ないぞ!
....
誓うとやたらに言うなと
副牧師は言う
幸せにすると
誓うよ!は良いのかな?
ずっと俺だけのものだ
そんなの嘘だ
今の社会
再婚なんてざらだ
男はいつまでたっても
盛りのついた ....
なぜだろう…
君とバイバイ…
する時間が近付き…
いつも通り…
『お互いに頑張ろうな♪笑顔だけは絶対に忘れたらアカンよ!』
と言おうとしたのに
涙がポロリ…
頑張ってる君 ....
ドーナッツはセブン
ベニエはトロワ
ケーキはイレブン
シュトーレンはドライ
年末は忙しい
宅配繁盛
商売繁盛
求めている。
町中がお祭りだ
私の財布はペッチャンコ
明日は忙 ....
先日死にましたが誰も全く気付いてくんないのは俺が元気だから。よく食うし、仕事にも行くし、バイトだけどフロア仕切らされてるし、こないだは彼氏と喧嘩したって女の子を慰めて、憂さ晴らしのエロスにも付き合っ ....
灰色の風が
冷え込んだ甘い匂いに吸われてしまう
電車の窓ガラスも
街路樹を伝う宵闇も
一本の薄いストロークにのって
色落ちしてゆく
弓のぼやけた冠を
空におくり
人びとは門を閉 ....
愛とか恋とか忘れたまま
心も置いて出会い
近づいていく
君に触れようとした僕は
身体の奥が震えている
君の熱が僕に与える痛みは綺麗な闇
零れる涙がゆっくりと侵食を始めるの
見たくない笑顔 ....
冬の断崖にたつ理由は
自殺か
他殺か
イノチを落とすためばかりではない
のこされた者が
―― その
波濤を眼下にする行為に釣りあう不条理感の
くるしみ
....
寒いから 鍋に水張り温めた
湯気が立ち登る前に 火を止めて
都合のいい熱さを手で底に注ぐ
粘着し、離れることを繰り返して
ほら、と壁に呟くようにする。
そのゲロは今ここでできる精一杯の供養だ
饐えた臭いと横暴な振る舞い
湿った体温と下卑た笑い
良く鳴るオモチャを見る目で
良く鳴るオモチャを見る目で
そのゲロは今ここでできる精一杯の供 ....
悲しみに
悲しみきっているふりをして
どこへゆこうかも考える
そんな風にずるいほうがいいのです
純粋って
生まれたばかりの赤ん坊だって
そうではないのですから
人は
初めから罪 ....
愛してると 言いまくる 鬱陶しい 笑顔の 男
過去の 危険な 口約束に 蹴躓き 転ぶが
さすがに しぶとく 素敵で セクシイに 素知らぬ風情
高飛車な 知識人は つま ....
ここにいない
私はここにいない
振り回される師走の風の中
私はどこにもいない
騒がしい高齢社会の中
私はここにいない
意思も意見も持たないから
只のエゴだと言われ蔑む
....
君とぼくはほんの半年前みたいに
笑った
壊れた関係が ななじかん だけ
少しだけ カモフラージュされた
先が変わらない
だけど
今だけは変わった
ぼくの中 ....
冬の寒さに
地肌が荒れてしまって
無精ひげだらけになった
荒涼とした大地に立って
寒空の下
何かに追い立てられ
右から左へと駆け抜けていく
凛としたつむじ風を見ている
留まるこ ....
つめたいかぜをほっぺにかんじて
みみをあかくとがらせて
ふわりと、さわやかに
たんさんすいのようにはじけた
うつくしいひのひかり
ぱりっとしたあさづゆ
しんこきゅうおいて
ぷろの ....
きみでありわたしで
あり、反復
する、終わることができた
ひとたちの夜に
朝起きてすぐの
パンツのなかに
立つ影を
ミラレタイマン!
人ごみの中を通り抜け
「今だ、もろだし、女子高生の目に焼き付けろ」
駅前バスターミナルは騒然だ
闘え、僕らのミラレタイマン
....
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