びょうびょうと犬が鳴くのでここいらはもう一帯冬である。
山も空も野も白いので、逆さになって落ちる童が後を絶たない。
びょうびょうと犬が鳴くのでここいらはもう一帯冬である。
雪の上に落ちた南天 ....
.
胸にはきみの大きさの空
心に果てしない岩石の荒野
手に一把のドライフラワー
携{ルビ=たずさ}え埃だらけで歩いている
.
古びてカーキ色に日焼けした風景画の人物
天地玄黄そら ....
首吊りの
夢を見たとか実際に
吊らないでしょう?
嗚呼
、、 ....
.
「心から愛する人がいたらそれがぼくなんだ」
世界の果ての向こうから小さな小さな囁き
となって伝わって来るきみの声
それはあまりにも優しすぎて残酷だ
.
アイデンティティとは何だ ....
京(みやこ)の雪は
帰省の翌日
天気予報にあったとはいえ
数年来の大雪で
暮れの街が大混乱
テレビのニュースでのみ見る
京の冬らしい姿に
立ち会えなかった
呑んでは ....
おじさんのかわいがってる子犬
ふわふわパタパタ部屋の中
触れてみたいけど
触れられないと思ってた
おばさんのかわいい子犬
くるりの目できょろり
私をみないのは
当り前だと思ってた
....
{引用=
肥大化する奥歯をなだめすかしていると
父と母を三人称にしていた
名付けられないものが多すぎるので
みんな言葉を捨てる
胎内の空洞にはまるものはどうしてか
その必然 ....
なめらかにすべり落ちる鳥は社会に対して鋭角をつくる
(感情).
いま足のわるい野良犬の背を撫でながらいびつな半円をえがいている
実験的ないくつもの文章が堆くつみあげられ
日常は腐敗して耕さ ....
夜明け前の街に出ようと
ドアを開けると
遠くでクラクションが
冷え切った空気をカサカサにします
なにかに溶けていく夢を
見終わる前に目覚めたようです
夜明け前の街に出ようと思ったのは
こ ....
人を愛して
人に好かれ
心を開いて
許して貰う
良い夢を見て
よく眠り
愛に包まれる。
枕がフワフワ
頭を下げて
人に仕える
魂を神様に
ただ捧げる
何も考えない
何も見ない
何もしない。
ワルツの調べ
一人つぶやく。
吸い込まれてゆく
消えてなくなる。
癒しが欲しい。
プールに浮かび
一泳ぎ、思うは
悲しみはいずれ
....
110108
乗っていったオート三輪車は実在していた
探しに行くなら今だ
悟りの足りない賢者が叫ぶ!
ひらひらと雪が舞い散る前に
腹ごしらえ ....
もろみの香りが狭い台所をかい潜ってきて私を酔わせる。悩ましい容姿に、私は見とれてしまって動けないでいる。老いた思考の欠片を、もろみの香りの柔らかな手で探られると、昔の元気な男になって、もう少し頑張 ....
昨日
音もなく降り積もる積雪と同じくらい
静かに息を引き取った
きみの死体を前に
ぼくの口元から漏れる呼吸の音だけが
雑踏の騒々しさを伴って
ぼくの耳に聞こえてくる
死ん ....
自分の手を差し出し
握り返してきたのがタコの手である
という笑い話もあるけれど
もっと簡単に見分ける方法がある
タコに書初めをさせてみればよい
筆を持った部位が手のような気持ちに ....
吹きすさぶ風に
みがかれて
凍てつく水に
すすがれて
透き通ってしまった
哀しみは真冬の
背骨に宿った
遠ざかる空に
みはなされて
優しすぎる光は
とどかなくて
行先すら ....
今日はどしゃ降り…
大きめの傘をさして〜
うつむきかげんに歩きます。
公園の狭い歩道〜
普通なら人がすれ違うことのできる道…
向こうから 同じように歩いてくる
会社 ....
懸命に生きる
あなたの
手入れを忘れられた脛の毛に
日々の疲れを
無意識の諦めを
そして
少しの哀しみを
想う
駅のホームで
電車を待つ
毛 ....
味わう
苦味潰した味を味わう。そんな顔を持った者は知っているが、味があったとは。
例えば、食卓のテーブルの隅にこぼれ落ちて死臭がするほどに放置されていた味とか、三日も口を聞かないで酸っぱく凍り ....
私の手は大きい方なのか
指が長いのは
誰かの忠告通り
手袋で隠した方がいいのか
手相をみてもらった
50歳すぎてから開運されますね
ああ、
そのころ母親はどうしているだろう
....
半月が霜で白くくもった今夜
あんまり寒いので布団が凍ってしまった
冬は反省するべきです
わたし今夜は性欲があるのに
眠らせてくれないなんて
だって夜は長いし
(これも冬のせい)
マス ....
うずくまって眠って、起き出してきたら窓越しにもう夕日が見える
窓を開けて見てみたらきっと綺麗だろう、そう思うだろう
煙草があと半分しか残っていない 吸いかけを吸う
鼻先で燃えてい ....
私は眠る
一人で 今日も 歩いた
その 夜を 出て行こう
いつまでも 私は 眠るのだ
明日のことなど 忘れたのだ
誰もいない 暗い 墓場で
凍える 体を ひとり 横たえた
言葉を ....
君じゃなくてもよかったなんて言いたくないけど
君しかいないわけじゃない
「君だけが好き」なんて言っちゃだめだよ
君が、好きなんだってただそれだけ言ってほしい
短い人生だね
....
Oppai
Occupy
In my mind
I mine main-chan
Maicching teacher
teachers break future
Seito hat ....
しぜんを
かんさつしたいけど
このしろいたてもののなかで
はたらいてばかりいるから
しぜんをかんさつすることは
できないとおもっていた
なのに
このしろいたてものの
な ....
阪急電車に轢かれて死にたい
京阪電車に轢かれて死にたい
南海電車に轢かれて死にた ....
夜はどうやって夜になるのだろう
ひかりはなぜひかりなんだろう
ひとはなぜひとを好きになるのだろう
どうしてそれを愛などと呼ぶのだろう
こんなこともわからなくなっている
....
岩に囲まれた
岩が叫ぶ
陽は圧され
少し 撓む
塔よりわずかに高いところに
見えないものの軌跡が残り
何処よりも早く暮れてゆく
音けす音を撒きながら
....
居場所づくりの雪をかく
道路わきに寄せられた雪 黒くなってる
汚れてる
優しい小鳥は踏んでゆく
もう融けておしまいと
空に持ち帰るのは
だれの願いでもありません
タイヤの跡は
....
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