のび太くんに会いたい
ぼくはのび太くんに会いたい
漫画の空のしたでやわらかな描線で
10才の小学生のころのじぶんに
ぼくはのび太くんに会いたい
土管の公園にゆけば会え ....
「愛」
空気のよう
つかめない
だけど大切
生きる為に
まるでとくとくと
鼓動が脈打つように
生まれ生きる その身に
宿したの
貴方を感じて
貴方を聞いて
貴方を見て ....
あなたは激しい加速をとり違えた氷のように歩いていた
わたしの喪失は人混みにもまれていよいよ遠のいていた
あなたの鈴のような耳のひらき
わたしはわたしのせいで気がふれてしまいたかった
“わた ....
待ち合わせた駅
一緒にのった電車
降りたったホーム
愛するひとのいない
降りたったホーム
一緒にのった電車
待ち合わせた駅
風景は灰いろ
くちのなか ....
近所の魚屋で
タコが売っていた
三匹くらいいたと思うけど
どこからどこまでが
ひとつひとつの体なのか
その数は定かではない
きっと海の中では
ひとつひとつだったのだ
ひ ....
今日作る予定だった
食材とアイデアは死んだ
なんて気まぐれな、人達
冷たい部屋で冷たいジュースを飲んで
好きな音楽も細々と聞こえて
ビタミン不足の目ん玉が痛い
そう告げるお腹の唇は
声を ....
闇の中の寝息
甘やかな寝息
それは全てを癒す月光の香り
腕の中の光輝
小さく強い光輝
それは純真たる魂の輝き
暖かい君を優しく抱きしめ
ゆっくりと眠りに付こう
美と愛に感謝 ....
白い水鳥が冷たい水面に一羽
力なくさす夕陽に照らされる
白い水鳥がもう一羽飛んできた
翼を休めるため
それとも
ひとりぼっちで飛ぶのに
疲れたから
冷たい水面 ....
海を渡ってやってきた鹿子さんは
真理さんのいとこだ
鹿子さんの瞳は太陽にぬれてて
それは曇りの日でさえそうだった
祈りだけそこに残った
未来はとおくむこう
扇型 ....
あのこじきのうたったうたは
どのようなうただったのだろう
ふとおもう
かなしみばかりではないだろう
だがよろこびばかりでもないだろう
わずかなこぜにをかせぐため ....
糞を拭く手
飯を喰う手
子を撫でる手
水を掬う手
土を掘り起こす手
倒れ行く者を支える手
人と人、握手をする手
何かを摑む手
....
人生って基本的に無差別級じゃないですか
ボクシング並みに階級を分けてくれとは言わないけど
せめて柔道くらいには分けて欲しいなぁと思うんです
人生の60kg超級とかそういう感じで
そうしたらきっ ....
天井もゆかもない ゆったりと耳へちかづけて
つむる 彼女はなにを伝えたいんだろう
672kmの距離を経て
彼が帰ってきた
別れてから
もう一生会えないと思っていた
わたしの心の傷は
パ ....
あの雪の日の朝
君に抱かれたかった
珍しく
この街に
雪が降る予報が流れた
あの寒い朝
氷のように凍てた
いちまいのガラス窓の外
世界のすべてを
白く しろく
覆うはずの
....
潤いを失った唇達は
肝心なことから遠ざかって
雑音を語り始める
大切なものを壊してしまうのを畏れて
何度も云いかけた言葉を空に呟く
最も伝えたいことは今も宙に浮いたまま
死んでしまったらカリスマになるのか
みんなみんな
なんて君が悔しそうな表情で言うから
わたしは胸がどきどきして
息を吐くのに精一杯になった
ある日の朝は
とても天気が良くて
太陽の光 ....
青く光った矢印が
一斉に前を示し
両腕にしがみ付く怠惰な風は
酸っぱい痛みを産み落としていった。
萎んだ夜と悴んだ指先には
遠くの方から響いてくる
赤い点滅の伝言を
読み解くことはできな ....
{引用=
君は
君を助けてくれる
寝言なんて
どこにもないと
君は思うかもしれないけれど
工事現場に不意に
ひろい闇が広がるように
鶴の毛が抜けて
猫がはみ出してくるよう ....
オレンジジュースのプライス300YEN
君の未来は∞
濃縮還元のちょっとした詐欺は
細いのどに吸い込まれた
さあ
バブルオヤジに
圧迫面接されてきな
若さを賛美する若者と
....
何でもない流れの中で飛び出していく
それは確かではないけれど 自分にとっては 確かだ
水の投げ出された噴水のように はっきりとしている
回転しているフラフープのように
自分にとって ....
誰の言葉も無い日に言葉を探すのは大変だ。それはなぜだろうと思う。理解できることが数少ない街の中でできることはもうないのかもしれない。何かを探してさまよい続ける。君は私のことすらも忘れてしまったみた ....
一人でいるには この家は
あまりに 広すぎて…
何をしようもなく
何をすることもなく
ただ 僕のまわりの空気が異様に冷たくて
ただ ぽつりと懐かしき日々を描 ....
その表情を隠したマスカラの笑顔は
猛毒の森が潤んだ瞳を痛めている
甲斐甲斐しい菜箸の手つきとネイルを鎧にして
コールなんて空しいだけだね
コンタクトを外して
化粧は流れ落ちて
ドライな ....
パラダイス イズ インサイジュー
パラダイス イズ インサイジュー
さあ、マイムマイム、舞え。
心持たぬ人の群れ
王国にいま集え
ビト ....
{引用=
? 雪はまだ
君の哀しみから湧き起こった
激しい風のような
無数の精霊のような
叫びの群れが
僕を擦り抜けていく
手を伸ばして そのひとつ ....
勇気の貯蔵庫は心の
一番奥にある
琥珀の飲み物のような深い香り
だれにもある良心もそこに眠る
欺きたくなるよな夜に
手の先から悪事をする
謝罪は果てまで遠いので
夢を先に食す
....
3連休の過ごし方というのは、
日本人はだいたい、
どのように構成しているのだろうか。
ぼくは、なんとなく、
3連休が嫌いである。
遊ぶにも中途半端だし、
かといって寝て過ごすには長い。 ....
ぜったいそこにある
どこにいたって
ぜったいそこにある
そこで話したり
通り過ぎたり
待ち合わせしたり
ひとりでいったり
四谷の木の近く
象の足のような ....
変われるんじゃないかと思って
君はいろんなことを
小さないろんなことを
試してはうつむく
できないからだめなの
君は自分のカラダを
消そうとでもするように
小さく小さくなる ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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