貴方が私に向けたその可愛らしい笑顔の奥に
どれだけの諦観が潜んでいるか 私は知っている
濁りの無いその瞳の 幾重にも重ねられた群青の奥に
どれだけの凶暴が潜んでいるかも
貴方の中に匿わ ....
飯も女も喰わねぇで
生きているのは何でだ?って
....
不気味な月のすまし顔が
何とも憎らしい
汚らしく黒ずんだ空は
それが闇だなんて
都合よく解釈されたがる
ハートは煮えたぎってるわ
赤くて熱いの
ねえ早くあなたが握ってよ
少しで ....
都合のイイ人間関係を繰り返して
殺してきたのはなんだったのか
誰かが嘆きに嘆き悲しんで
声も上げずに死んでった
誰も傲慢にして臆病で
自己陶酔癖に自己嫌悪
あなたを選びとらなかった ....
書こうとしてごめんね
そのときにはもう 文字がみえていた
探そうとして疲れた
そこにあるものを
手に取れないから残そうとしたんだね
連絡船のよに返事がほしかった
届いているのか不安でし ....
相も変わらず
寂しさは私の身体を硬くし
時折に溢れる愛情は
それを許さない
狭間という地点で
一呼吸つけたらいいけれど
見つからない
まだ
僕は詩人になりたいのです
春なのに溶けるほどない雪や
夏の蒸しタオルのような暑さを
東京の君に伝えるだけの
詩人になりたいのです
谷川さんや吉野さんの詩には憧れますが
僕にはそれほどの ....
何が楽しいの 何が正しいの
そんな正義が必要なのかね
かわいそうだね 君たちは
薄っぺらい汚れた小さな世界の片隅で善人面して媚をうる
現実逃避した小さな世界の片隅で ....
通り雨に濡れたふたり今同じ
痛み疲れ感じて寄り添い歩く
とめどなく流れる人波の中に
つながりを求めた君は乾いていた
“寂しいからずっと離れないでいてね”
うつむく君の肩がそっとふ ....
いいから自分を可愛がりなさい
いいからジブンで自分をカワイがりなさい
言い訳なんていいから
理由なんて要らないから
そっと ずっと もっと
じぶんを愛してあげなさい
ゆっくり ふれて ....
整形外科で溺れた
子どもの頃から登り棒は得意だった
誰よりも早く天辺に登れる自信があった
それなのに整形外科で溺れてしまった
むしろ言葉の綾、
と言った方が正確なようにも思えるけ ....
喜怒哀楽全てを共有し 将来を約束し合ったって
たった一通の「別れよう」 それだけで全部壊れた
いろんな要素が絡み合って 上手く出来てたはずなのに
たった一言の「別れよう」 それだけで全部壊れた
....
鍵盤の隙間
忍ばす剃刀
赤い雨だれ
にわかに注ぐ
私の中では
ただ一つだけ
美しいもの
赤い雨だれ
叔母の形見の
白いブラウス
パラリパラリと
野薔薇を咲かす
手首 ....
「 」
無言が心地いい
こんな雨の夜には
余計な音はいらない
閉ざされた部屋は
雨に流動されながら
箱舟のように
境を揺らぐ
だんまりと
時はつらなる
記憶が ....
もうじき40
そうか、あたしはおばさんか
誰かを
うらやましく思うのは
面倒だよな
ひがみっぽいのは
つまらんな
しけたポテトチップみたい
だから漕ぐんだ
ママチャリ ....
奇行師
彼が死後名を残すだって?
ハハ、あの奇行師が。
彼の語るのは夢物語。
浮き世にたゆたう慰み物さ。
世界に変革を?
どうやってするんだい。
この鈍色の世界 ....
郊外電車の車窓から夕暮れの開発地が見える。電車はあるときは半地下に潜り、あるときは高架線となり、田園地帯を我が物顔に走る。路線の駅に会わせて区画整理された街並みは美しいが、ほんの数百メートル移動 ....
はりがねみたいな芯だから
ぐにゃり
朝の寒さに折れ曲がる
固いけっしんは
夕べの日記に書かれてる
ぐねぐねぐねぐね
短くなりながらためてためて
えい
と起き上がる
曲がりなり ....
面白いことを言うと部長はわらっていた
目をとじたままわらっていた
腹水がベッドのしたに溜まっていた
なにかの拍子に一部が床にこぼれていた
それはあざやかな黄色だった
ダン ....
私は嘘を着て暮らしている
一刻も早く脱ぎたいのですが
これがウエットスーツのように
へばり付いて難しいのです
私は嘘を着た魚
私は嘘を背負って生きている
....
{引用=
どぶ川に棄てられた
あの子はどこへ行ったかな
しろい柔肌を
葉っぱみたいな深緑色にして
ぷかぷか浮いて流れていった
幼い兄妹がそれを指差して口づさむ
(ごらんごらんあれ ....
鬱とは
気分障害ともいう
天候 季節 人間関係
その他もろもろの
自分に 関わる事象
全て
に
鋭敏に反応する
脳
単に
脳のキャパシティの問題
キャパが少な ....
私が淹れた珈琲をあなたは「美味しいね」と云った。
珈琲なんて誰が淹れたって美味しいよ。
判っていながら「私が淹れたからね」とわざと威張ってみた。
馬鹿みたい。
私が淹れた珈琲を美味しいと思って ....
私のプライドを
傷付けて行きなさい
とるに足らないプライドを
粉々にして行きなさい
私の喉笛を
噛みちぎって行きなさい
とるに足らない私の命を
食い散らかして行きなさい
....
憂うつも何にも無いのなら
目を閉じればいい その中で
いつもその中で
白い骨の 念仏を 唱えればいい
目の中で 流れる夢を 見ればいい
人の中で 煮え立つものを 体の中に 捉えればい ....
正義とは何だ…
私は悪魔 弱者の回りを たたずむだけの
出発の時間が近づいていた。私は今日、旅立つ。この日を迎える事が出来たのも、今まで後押しえてくれた人々のおかげだ。学校の先生や友達は私がこの話をした時、私がしたいことなら必ずすべきだと言ってくれた。父 ....
机の上に置かれた
黒い本の中に
うっすらと、顔がある
自分の貧しさに震える私と
遥かな昔に交した約束を
今も語っている
蝋燭の火が
風にふっと、消えた
暗闇から ....
皮を剥いた野菜を刻み
大きな鍋で煮込んだ
できあがるころにはもう眠らなければね
まいにちの時間が決まっているので
わたしは、少しずつのことだけしかできない
もうおやすみ
次の日 ....
聴く、という姿勢で
石の上に腰かけ
微かに首を傾けながら
瞳を閉じる少女よ
冬の冷たい風に襟を立て
凍える私の前で
風に耳を澄ます
銅像の少女よ
閉じた瞳の裏に ....
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