薄暗い蛍光灯の下
酌み交わされる連夜
求める度に沈んでいくアルミ缶の蓋の底は
小さな深い闇

時折、
淡い春風が吹いても
そこだけが時が止まっている
空の缶と空のグラス
窓越 ....
アホの子のカーコは

ほじくった鼻クソを食いながら

「オレ、雪好きや」と言った

なぜ好きなんだと聞いたら

人を小馬鹿にするような顔をして

「お前、みんなカキ氷だら ....
先程から鳴り止まない電話と
黒のミニスカートを履いた年下の女が吐く息は同じくマルボロで寄った眉間の皺はああ怖い怖いこわい
もしかして寝てたのと心配そうな声が聞こえる
受話器越しに鼻をつまむ
 ....
朝でも 昼でも 夜でもない

永遠に続く 冬の黄ばんだ夕暮れ

狂おしい町の風景



射光の跡を追う

強いコントラストに



明らかな形の針葉樹

見覚えのない風 ....
出した
出した
堪えきれずに
出したっけ
あの娘の
高度なテクニックに
送電線のカラスも
鳴いていた
一本だしの
恥ずかしい姿のよ
路地裏で

舐めた
舐めた
狂ったように ....



渇く
飢える
水が
水が足りない

ペットボトルの水を
空中にぶちまけて
ふざけるなと一人唱える
この世には
上手くいかない事が多すぎる

渇く ....
私にとってあなたは特別な存在
その雄大さ故に私達を翻弄する
あなたの巨大さで世界を見ると
私なんて砂の一粒とも同等だろう

そういえば
火星にあなたが居た痕跡があると聞いた
本当なの?
 ....
ほら 深呼吸するみたいに

ゆっくりと吐いて
おもいきり吸いこんで

どんなに深いところにいても
どんなに重たいものを背負っていても
水底から見上げているだけじゃ
ただ苦しいだけだって ....
なつかしい激しさをおもいだす二月
ねえ、ぼくら踊ろう、手に手をとって
行ってしまうものたちをかなしむよりも
「きちんと見送っているから」とほほえみを浮かべてあげよう
のどの渇き ....
いたい

いたい いたい

もういたみの実がたわわになっています

空から空へ

いたみの種子が舞いました

みな 平等に いたむのです

いきたい と
いろんな人を
星とたとえてみれば
綺麗に生きているといえるね

そこには争うこともない
無数の星しかいないね

だれかの涙しか
空に昇らないの
終わりを夢みてる
不埒な人はだれ
 ....
「夜の牙」なら知っている、
石原裕次郎や浅丘ルリ子の出てくる
日活アクション映画なのだけれど
否。ちがう、夜と牙とは別々だ

某日。夜さんは牙さんに
桃のような柔らかなお尻をガブっと噛まれ ....
灰色の身篭った天空の核に
ぼんやりと繭を透かして
眠れる生命の淡い黄金が
そこだけ温度を伝えている
しかし雪は後から後から降っている
無心な子供のダンスのように
無数の白で地を照らしながら ....
涙が出た
涙が止らない

心の叫び
寂しくて
確証が欲しくて
もがいていた。

勉強と結婚した。
知を愛した。
足る事を知らない。
貪欲な行為

彼は疲れ果て
地に倒れた! ....
ある日僕の腕にぽこっとしこりが、出来た。 
ある日身籠った妻は産婦人科で、検査をした。 

この腕のできものは、何だろうか? 
赤ちゃんは無事、生まれるだろうか? 

人間の手はあまりに小 ....
すしを
いっしょに
たべにいく
かれしが
いるという
ことすら
あきらかになり
もはや
むりだと
わかった

100円寿司を
たべにいったり
するらしい
むり
もはや
 ....
黄昏の陽は降りそそぎ 
無数の葉群が{ルビ煌々=きらきら}踊る 
避暑地の村で 
透きとほった風は吹き抜け 

木々の囁く歌に囲まれ  
立ち尽くす彼は 
いつも、夢に視ていた 

 ....
目を閉じて
果実たちの歌をうっとりと聴いている君の午後
に あたり前の登場人物のようにとどまっていたいのに
何故だろう砂のようにこぼれてゆく僕の輪郭
すっかりこぼれてしまう前に
君に気づいて ....
神武天皇がフィクションだなんて皆が知ってるよ
けれども今日この日を迎えられてとってもハッピーさ
反日主義者が息をしてるのも天皇のおかげさ
右翼も左翼も共産主義者もみんなで歌いましょう

天皇 ....
しっかりと背筋の伸びた
背中を想い出す

負けず嫌いで前のめりな
背中を想い出す

スーツの ジャンパーの
似合わないポロシャツの
背中を想い出す

ブレない 振り向かない
 ....
 ゆうべはねむれないまま舟を漕いだ
 ねむれないまま舟を操り蘆を払って湖沼をすすんだ

 朦朧とねむれないままもとの舟着場にもどる
 と、先がみえない霧のなかを漂流していたことがわ ....
覆水盆に返らず
一度信頼を失うと
二度と元通りに
戻らない。

師匠は初めから
反対していた。
「距離をとった方が良さそう」
「やめたほうが良いでしょう」
と言われた。

今とな ....
 
 
おでんの中を艦船が航行する
デッキから若い水兵が
手を振ってくれる

大根とはんぺんが好き
牛スジは入れる習慣がない
ガンモは好んで食べないが
無ければ無いで淋しい

こ ....
            110211




逆上がり
冷たい夏の
夾竹桃
今日は雪だ!
子供たちは喜んでいる
大人達は渋い顔
老人どもは諦めて
猫の炬燵を用意する
第2国道 ....
スヌーピーは
チャーリーが手をうてば
しげみを嗅いで飛びこえる
チャーリーがものを書けば
悩ましそうに眉をよせる
チャーリーがひざまずいたら
しろめを剥いてだかれる
消毒液のにおいた ....
怒りよ
悔しさよ

あたしの中に
ぐすぐすとくすぶっている
未開なるチカラに
火を点けよ

生まれたときからそうだった

双子は片割れと
比較される
両親の愛を
奪い合う
 ....
雪を知らない彼のかわりに 雪とりをしているあいだに 彼は夢の国へ ひとりで行ってしまいました   夢の国へ 彼はでかけてしまったのだから もう髪を切ってもいいんだよ   影に言われても     髪を切 .... ちょっと期待しすぎだようだ
土足で己の心を蹴る
しっかりしろ
しっかりしろ
しっかりしろ
しっかりしろ

のしかかります重力(じゅうりょく!)
からみつきます孤独(こどく ....
一年間で十万キロもの距離を走る男の寝息はエンジンそのもの。
サウナの仮眠室で眠る上司と二人、低く唸るモーター音は、
薄っぺらなガウンや毛布では遮れない。妻は、子供はいるのか?
寝言は聞きとれない ....
せんにゅう そうさ かいし しね






女の子の地図
間延びする学校のチャイムとともに無愛想なその表情は変色し、細い腰はイスに自由落下、草臥れた制服のスカートが息 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
『早春の夕』あおい満月5*11/2/12 12:24
蒲生万寿2*11/2/12 12:00
だろうヒト科011/2/12 11:27
針葉樹非在の虹411/2/12 9:40
別れの一本だし[group]花形新次1*11/2/12 8:16
田園111/2/12 7:22
あなたが居ないことには私達は始まらない小川麻由美4*11/2/12 3:47
「息継ぎ」ベンジャミン5*11/2/12 1:37
Corcovadoホロウ・シカ...3*11/2/12 0:20
いたみwithin5*11/2/11 23:08
朧月111/2/11 22:55
夜と牙atsuch...12*11/2/11 22:20
雪の日salco5*11/2/11 21:53
蟻地獄ペポパンプ1*11/2/11 21:44
空の産声 服部 剛111/2/11 21:18
無理6211/2/11 20:58
涙の遺言 ー野村英夫への手紙ー 服部 剛511/2/11 20:12
君の午後塔野夏子7*11/2/11 20:02
建国記念の日のうた只野亜峰011/2/11 19:47
背中nonya16*11/2/11 19:11
舟を漕ぎおわって陸地にたつと石川敬大18*11/2/11 18:26
お言葉ペポパンプ2*11/2/11 16:49
帰還たもつ711/2/11 16:48
さかあがりあおば7*11/2/11 16:17
スヌーピーのおもいでsoft_m...8*11/2/11 15:47
怒りよ!森の猫5*11/2/11 14:02
軽蔑永島大輔011/2/11 14:02
アホウ田園211/2/11 13:53
狼煙プテラノドン211/2/11 13:12
翼エマージェンシーayano611/2/11 12:58

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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