人生なんて冗談でしかないって
お偉い先生が言っていますが、
そんなことは地平線まで見える丘に立ちすくんでいる下々の者である僕らにはとんと実感がありません。
大きく言えば人生って今生きていることな ....
凍ったまま
凍ったままで
夏を待て
降りたシャッターの前に
右手をかざし
瞑目の、水晶の立像となって
冬はお前を追憶の塔にした
透明なお前の体を通して
青い青い海原が見える
光の ....
地図上の大部分はおだやかな晴れ
真ん中に私のこどもが立っている
雪が降って嬉しい、と言う
もやしを育てる
かびくさいキッチンは粘土のようにつめたい
つまり
息はしていなかったとおもう
....
聡明な魚みたいならいいけど
きちんと泳げれば綺麗だけど
くたっとした雲が
山をなめるようだと
ちょっとかっこわるい
下からならなんとでも言えるでしょ
口パクしてれば終わるでしょ
....
私は元来馬鹿だから、訥々と話すことしかできないのだ。
言葉を知らないのに、詩に惚れた。
ゲーテを現地の言葉で読むことはないのに。
恨み、を込めたり、
感謝、を込めたり、
愛、を ....
私がよく行くインポート専門のブティックがある。
ショップ名は「armoire caprice」
(アーモワール・カプリス)
もしかしたら御記憶の方もいらっしゃるかもしれないが、
以前この現代詩 ....
2人きりの映画館
ポップコーン食べて
笑いあり
涙あり
君は寝てしまった。
手をにぎり
時間を共有する
肩にもたれる
終わりは
ハッピーエンドにしてね
泣いていると
恥ず ....
おじいちゃんの
笑顔が見たいから
おばあちゃんの
お礼を聞きたいから
辛い事でも
我慢する。
権利を主張すると
やりたくなくなる。
ありがとうと言われると
また次も良くしたくなる ....
温かい確かなものが欲しい。
安心したい。
心の隙間を埋めて欲しい。
信頼したい。
こぼれた涙を集めたら
池ができた。
そこには魚がすみ、
葦が生えた。
心の傷を癒して欲しい。
....
白い庭,近くにある,すぐそこの,犬と,たべる実,無音と罵声,いつもより饒舌なきみ,少女の顔をして,次から次へと映像をみてゆく,退屈な冗談とたまにあるビビッド,こえてゆく壁と脳みそと値段,なくなった ....
ありふれた朝の七時四十五分
海色のバスに飛び込む
朝は深海のように まだ肌寒い
青天井に吸い込まれそうだ
挨拶代わりに
春のオレンジが目にしみる
ターミナルまでは十五分 ....
男の子が欲しがる
それには
モザイクがかかってます
でも女の子には
ちゃんと見えてます
それを食べる
男の子の様子も
ほろ苦くて
とても甘い
それが心臓だったとは ....
ポコ ポコ…と湧きいでる水
サラ サラ…と靡く笹の和音
ポカポカの柔らかい 日だまりで 感じたい
水を掬い 触れてみたい
笹の葉を 触れてみたい
自然の柔らかさを ....
真夜中を
僕たちは泳いだ
振り返りながら
ぼやけた光じみた
明るいほうへ泳いだ
夜露の降りたガラスに
僕たちは映らない
もう考えるのはよそう
何であってもいい
誰でなくてもい ....
楽しいことがあると
「こんなことながくは続かないんだ」と
戒めのために
開くペラペラの表紙
集合写真のわたくしは
右上の丸のなか
人並みの生き方を
望んでいるけれど
なぜだか
い ....
女
野原を焼く火が胸にチリチリと燃え広がる
期末テスト
中学校を燃やしたくなる
表彰
自分がもらうときはそんなものかとおもう
面接
なんでこんなおもいをしなければならないのか ....
自分自身のことが見えなくなりそうだった。それはいったい何故なんだろう。よくわからないけれど、確かなことなのだと思っていた、嘘ではないのは自分のことだけだった。本当に疲れていた。疲れていないのは目に ....
その小窓の外の風景に目を向けた
その小窓の外の風景は切り取られていた
その小窓の外の風景に対して額縁を認めた
その小窓の外の風景をコーヒーを飲みながら観賞した
その小窓の外の風 ....
行為がうつくしい
おんなじ感情がうつくしい
もっとあまえたい
おんなみたいに愛されたい
ちんちんが硬くなる
ちくびを見つめる
恋人のちくびにむしゃぶりつく
....
朝から競うように 文字を並べ
電波を頼りに 本日も 送信中
飲み込むように 本音は 暗号化
半端な答えは新たな問いを生むだけ
全部夢ならよかったと 嘆くだけ
時計回りの日常 反時計回 ....
きょうお通夜です
あしたの告別式では弔辞を読みます
とりが啼いています
ゆきがななめに降っています
おとがこだましています
車のなかで泣いています
ひとの前では ....
思うことが 壁になり
思われることが 圧になり
何も考えたくない 夜が増えていく
大人になれず 子供でもいられず
それでも人でいたい 闘う姿捨てたくない
誰かといたくて 僕を忘れ ....
南極 と 北極
空 と 海
月 と 太陽
男 と 女
好き と 嫌い
*
*
*
*
皆
両極のようで
いて
みえない
磁気に
引かれ
....
誰かがさみしいと
しゃべって僕が聞く
体はこんなに生きたがってる
心は笑って首を吊る
散々詰め込まれて
伸ばされた個性ってのは
ひっつかまれて
地面に叩きつけられるために
ある ....
「わたしのこころはサーモンピンク」
そのフレーズを見出したのは
確か「りぼん」誌上であった
もしかしたら「なかよし」だったかもしれないが
「少女コミック」や「プリンセス」や
「花とゆめ」 ....
ホイミをかけてくれ
....
亀のレストランに入った
亀たちが食事を楽しんでいた
メニューにあった
「亀肉のソテー○○○風」
(○○○が何であったかは失念)
を注文した
料理名の下には
不慮の事故で死んだ ....
随分とのんびりした赤ちゃんが生まれた
優しい木漏れ日の中で たったひとりだった
声が誰の耳にも届かないのを知ったら
泣くのをやめて誰にも知られずに眠った
首のない人形は歩いた
喫茶店 ....
人間を憎みました。
人間を殺しました。
人間を笑いました。
私の前世がそう叫んだ。
前世は困った顔をして、
私に「次は愛してください」と言ったから殴った。
愛していますよ。
無論 ....
自分の勘のよさにいらいらする
人と話すのがいやんなる
窓から雲を見る
布団の中に入る
このままいってしまおうか
お母さんの編んでくれたマフラーを触る
視界がにじむ
....
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