あなたの心に潜るカメレオン
あなたの色に化けるカマキリ
あなたの身に紛れるナナフシ
あなたの身を滅ぼす愚か者
目を凝らしても凝らしても
擬態がバレぬ空け者
千六百二十の鐘が鳴り止ま ....
人と関わりを持ちたくない時
世界の全てが背を向けたと感じた時
大丈夫だよ
ボクがキミの傍に居るよ
キミの傷付いたこゝろを癒してあげる
だから
一人で俯かないで
唇を噛み締 ....
何処かで誰かが泣いている声がきこえる
“こんなはずじゃなかった”と
何処かで誰かが死んでゆく{ルビ理由=わけ}もなく
うらむ相手も分からず残される
くぼんだ瞳で子供たちは何を夢見る ....
俺が夜空に向かって声を 張り上げて歌っている頃
君は今日を明日にする風を すり抜けるようにうつむいているだろう
こんなにも不器用にしか生きられない 俺のそばでは
あざ笑うような喧騒が ....
何も起こらない何も動かない
どうしてこんなふうになっちまったんだ
何も語らない日々に語りかけようと
こんな所までやって来たはずなのに
俺はあんたに誓ったっけな
俺が俺らしく生きてゆく ....
高校は今、自由登校なのですが
今日は登校日で
三分の一くらいの女子は
友チョコではなく
男子にチョコをあげていました
チョコは
「貰う人」と「貰えない人」
の間に大きな溝が存在します ....
ぼくらはなにか鎖のようなものと戦っている
怠惰や他責、厭世のとらわれびとであっても
ひきちぎりからめとられ
からめとられひきちぎりしながら
ぼくらはなにか鎖のようなものと戦って ....
鳴らない僕の携帯電話
光らない君のディスプレイ
互いに求めたその先に
互いに奪ったその後に
伝えたい言葉も飲み込んで
吐き出せずに曇っていった
鳴らせない僕の声 ....
ゆるすひとと
ゆるさないひとを
きめるのではないよ
ほどけてしまう
糸はむすべない
あっちからふく
風はつめたいね
こごえそうだよ
もたないから
ふせぐことばを
つなぐ ....
しっかり生きていこうと思ってはいたが、
うっかり長生きしすぎてしまったものだから
がっかりするようなことを沢山見てしまった。
うっかり長生きしすぎてしまったので
しっかりすることなく生 ....
私を中止
銀行も郵便局も宅配便も
逃げたりなんかしないはず
私を中止
いくらか家事をしなくたって
後ですれば済むこと
そういえば子供の頃
一生家事をすると思うと
気が遠くなった
....
テストがおわる
テスト返し始まる
親子はおしまい
オレタチしすたーず
冬のおわり
もーすぐ春が始まる
....
全力で頑張ったかい?
あの頃の君と僕は
何も見えずに
ただひたすらに想い続けてた
夢を1つだけ持って飛び出した
それがあれば何にだってなれるんだよ
口癖だったよね
君の目指す頂上 ....
{引用=
僕が中学生だった頃
ボブ・ディランを聴いていると
笑われたことがある
ビートルズでさえも
ダサかった
でも
今は
時が流れて
ボブ・ディランはとっても
かっこいいといわれ ....
今日は予定がある 友達とでかける
久しぶりに街へいくんだ
そう言って、ドアを開ける。
低いままの血圧
声にならない声あげ揺らめく
視界が白くなり手を伸ばす
「たすけて」
掴ん ....
唇はめくれて少し開かれている
樹液のように滲みでてくる声
膨らんだ身体 去勢された歌い手が
硝子玉のような瞳で 君を連れていく
震える 震えた心臓に銃器をあてがい
解放されたはずの わたしは ....
歯が折れた
親から
もらった歯だ
わたしは
気づかれないように
ちり紙にくるんで
ごみ箱に捨てた
まだ丈夫な歯だった
なぜ折れてしまったのだろう
歯だけなら
....
今日も人間の不在である街角で、笛を吹いたら竜巻がまきおこる可能性を判断できるだろうか。
1.平和であるということは、何も起こらないということそれ自体の感覚を指す。
2.平穏ではないのは、わから ....
むかし
世界はぜんぶさわれるとこにあって
世界がぜんぶ自分のものだった
いつからそうじゃなくなったんだろう
手に負えなくて
おそろしくて
おおきくて
でも
確実にうつくしい
いつ ....
たいして可愛くもない子が
短いスカートを履いて
とても楽しそうに
グッチをぶら下げて歩く
そちらのお嬢さんは
何色のガムを食べているの
夢がある場所は池袋
杉並で子供を産んで
....
花が枯れたから
僕はここにいるね
花が枯れたから
僕はここにいるね
咲いたらよぶから
咲いたらいくから
花が枯れてるうちは
僕はここにいるね
この場所は
なんてところだ
けったいなところだ
この場所は
なんてところだ
けったくそ悪いところだ
この場所は
なんてところだ
狭いところだ
この場所は
狭くて深いところだ ....
水にとける傷
とくとくと
しるしのように
書き換わる
何ものもなく何ものもなく
気付くと在った手のなかの音
微塵につづく
こがねの拍手
鳴りひびくの ....
なんども抱き合っているはずなのに
抱き合うと
懐かしくなるのはなぜだろう
清いものはふつうつめたいものであるはずなのに
抱き合うと
清らかであたたかな気持ちになれるのはな ....
休日の昼下がり散歩道
いつも見てた筈なのに
見えてなかった景色達
空き地の小さな畑や
柱の影に隠れた古看板
見える物は 見る者の
速度で変わるのだろう
速く動けば彼方の物を
....
深い森の中に鉄路が走り
群青色の電車が
静かに進んでゆきます
鳥のさえずりを
消さないように
私は食堂車にいて
甘い紅茶をすすりながら
ゆっくりと流れてゆく
外の景色を見て
鳥た ....
ヒューストン ヒューストン 聞こえるか
君がどこかでこの声を聞いていることを信じて電波をとばしている
あと2時間で金星の長い夜があける
ただし30分後から 強い雨がふりはじめる 間違いな ....
言葉も理解できない筈の犬達
言葉を発することも出来ない彼らに
心を見透せられたかのように
ハッとしたことが幾度もある
彼らは私のことも知らないし
難しい言葉も知らない
....
青空
飛行機雲
線
直線
青空
白く伸びる
雲
飛行機雲
ねぇ、見て。
と
隣に
言える人は
無し
この気持ち
伝える人も
隣に無し
は ....
流された涙で時を洗えば
ひりひりと痛むでしょう/むねのおくが
だれひとり間違いたくない
みちのりは蒼いでしょう/どこまでも
じょうずではないから
みぎ ひだり
踏みつける地に生まれ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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