骨の中を蛇は行き来する
赤い舌を つなぎめからだして

どす黒い血を舐め
爪の間から じっと獲物を捜す

ねずみを 虫けらのように
孤独を 小鳥のように

飲み込んだまま 頭蓋骨まで ....
女にはビンタがある。
男は殺す生き物だ。
ライオンもそうだ。
雄が殺しに行く。
殺しが下手な雄は餓死する。

女には何もない。
訳がなかった。
生活をするのは女。
そして、ビンタ。
 ....
あなたが自らの正義を
拠り所に雷のとんかちを
振りかざしている時
それを目の当たりにしたぼくは
自分の心が間違っていないと
土ぼこりが舞い上がる砂漠の
泣き叫ぶ子供たちを前に
た ....
みつからないように
かくれても

みつけられると
ほっとした

つかまらないように
にげこんだのは

じぶんのなか

つかまえてもらえない
ひとりごっこ

みあげたところに ....
君が引き金を容易に引くのなら
私は平伏すだろう
「無抵抗」と言う名の最大限の抵抗で挑む

大地にこぼれた真紅のワインは
干戈好きなハイエナが武者振りつく
川面に浮かんだ白いパンは ....
朝焼けなのか夕焼けなのか分かんないような
冷たい色の空
ずっと遠く 鳥の影が頼りない
電灯のあかり、電柱をつなぐ線を視線で辿る
いま、会いたい人がいるよ
元気でやってますか

鞄 ....
一段、一段、階段を上がると
わたしはその分、地面から遠ざかる
足元にはおもちゃみたいに小さい車、ひとびとが
忙しそうに動き回っている

こんなに狭いのに、都会では
あっちで ....
空っぽな自分ばかりが… 転がっていく
一体なぜなのだろう それは
生きようとするからだろう 自分として
個性的であろうとする必要はないけれど
今日も 風が… 吹いているのかもしれない

 ....
真っ白な 
掃除機を
眺めては
何もせず
かといって
洗濯もせず
飯だって
宅配ピザを頼んで
そんな風に
君の
ぐうたらな一日が
過ぎてゆく

目の前の
紙くずを
ゴミ箱 ....
ガアベラの花束
を貰った発熱の呼吸のような色の花弁
を指で撫でつつプラスチックの彷彿めいた
香り甘さも生さもしんだよう


雪を蹴散らしながら徒歩帰り玄関
千切れるほど冷えた指で銀鍵を仕 ....
誰もいない国の
サッカー場の真ん中に
ボールがひとつ置かれている

誰もいないスタジアムから
歓声は上がることもなく
ボールは蹴られ
試合がはじまる
もちろんピッチには誰も ....
ショーウインドゥの中にはド素人の描いた
ローランサンの贋作が飾ってある
どんなに遠くから見ても錯覚すら起きない
紫と赤の花弁の中で白い少女が
脂蝋化の死体さながら微笑んでいる
車のフロントグ ....
僕の大切な可愛いヒト
お嫁にいくなら教えておくれ

僕は何を歌おうか

僕の大事なやさしいヒト
泣き止んだら教えておくれ

今日は何を歌おうか

僕の大好きな愛しいヒト
おなかが ....
ジャッキー/桟橋/レーゾンディートル





ピエタ/口縄/ユーロジブイ











摂津/岸和田/ニューハンプシャー
 ....
サバは猫ではなかった。

猫がサバだったのだ。

おもい。

わりきれない素数のように

バサッと

樹のうえから降ってきた新しい猫と屁理屈を彼女はうけとることにしたのだ。

おもてなしうらなしてだ ....
絵描きの家には絵筆が数えきれないほどあった
太さが様々な絵筆が ところ狭しと並んでいた
絵描きは嘘をついていた
彼は絵描きではなかった


どこかに球体があった
それはそれは丸かった
 ....
古い家屋に手を入れてできた料理屋さんは
まるで人をこばむように
さっさとおゆきなさいと 
言うように人の気配を消す
庭に咲いた花まで

初老の店主は言う
ひとつひとつ皿を運び
魚です  ....
鐘が鳴る鳴る
鈴が鳴る鳴る
実が成る成る
気になるなる。

カウベルかんかんかん
ギロはジーコジーコ
タンバリンぱんぱん
マラカスシャカタカ

鋭い音は好まない
温かい音が聞きた ....
     「時」が地の底へ地の底へと
      流れ墜ちてしまうのかなぁ
          いつ止むともなく
     ざらめ雪は降りつづいている
         じっと眺めていると
 ....
 
Woman gives a life,

Man is given the lives.

女は命を与える。
男は命を与えられる。
一日の疲れを
肩から下ろし
タバコに火をつける
地上の空気は旨い

私は大丈夫
十字架を背負って
生きているから。
私は大丈夫

あー頭が痛い。
皆に小さい愛を
分け与える。
 ....
どこまでも黒い、
夜空を見上げる理由を知っている
星が瞬く、その時を想像して
たおやかな時の巡りを
歴史のつよい鼓動を感じる
その真下で、
君に告げたい



生きていく上で必要 ....
白い街に灰が積り
君の姿を見失ってしまった

壊れた棚の中にある
透明な器に君が映り

追いかけても追いかけても
君には追いつけない


息を切らせて顔をあげると

鏡に映った ....
色恋しそう

上辺の倫理

君を信じる僕は共犯者

歪んだ思想

欠けた道徳性

正しい君に合わせるよ

色濃い死相

誰かの淋漓

気が狂うほどに平穏 ....
茎魚 しみています


四角い箱から低く低くを覗いていますと
狭く苦しく青く
殺されのこどもたち
泣いています
ずらり並び 爪先 しみ しみ
口開き
目潰れ
鼻潰れ
耳潰れ

 ....
 猫のようなKといると
 ぼくの言葉の文脈は乱れふあんな小波が打ちよせてきて
 とても平叙文ではいられなかった

 煎じつめれば
 煎じつめなくても
 Kは妻で
 Kは猫だっ ....
焼酎の夜



お湯割でチビリチビリ。なんてことのない夜。せめてほろほろ酔いたいな。

蚊取り線香の匂いが、なんとも風流。
このまま何もしなくていいよってなればいいのに。

 ....
罵倒してもよかったんだよ
ボディソープの淡いにおいのぬけがら
輪郭だけ纏おうとしても
乾いた夜に、まぎれて消えた



皺の寄ったシーツと
その影の濃淡
なにかに傷つきた ....
ロマンティック イレイザー
甘い夢 壊して


吐き捨てた言葉
積もって 潰れて

ほら ゴミ溜まり

埋もれた道 足引きずって
突き当たったのは 感情の壁 ....
陽射
大きな橡の緑
葉に反る光と陰
春になる
過去に捨てた春になる
輝く線路に支配される列車の様な
敷かれた道を進む美しい塊になる

窓には冬から帰った命が開いている
線路沿いに ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
赤い眼砂木3*11/2/20 10:05
ビンタ田園0+11/2/20 9:12
正義寒雪111/2/20 8:39
おにごっこベンジャミン2*11/2/20 5:03
幸せの代償subaru...0*11/2/20 3:20
会いたい人______...1*11/2/20 2:54
空中散歩3*11/2/20 2:06
テトラ番田 111/2/20 1:13
ひどい一日[group]花形新次8*11/2/20 0:51
ガアベラ一尾211/2/20 0:49
風の試合小川 葉411/2/20 0:19
歩行salco9*11/2/19 22:58
僕の〜なヒトトキハ スス...6*11/2/19 22:49
呪文を諳んじろTAT2*11/2/19 22:43
サバ阿ト理恵9*11/2/19 21:52
絵描きと球体の話相田 九龍1311/2/19 21:30
日本料理店朧月311/2/19 21:30
チャウでんねんペポパンプ3*11/2/19 20:10
トルソの青息(四)信天翁211/2/19 19:57
Man and Woman(男と女)ペポパンプ3*11/2/19 19:55
3遍周って...2*11/2/19 19:48
断片レターかんな3+*11/2/19 17:25
再生影法師311/2/19 15:40
モラルシンパ秋助011/2/19 14:26
茎魚凛々椿711/2/19 14:01
横須賀の港でぼくは猫にうんざりしていた石川敬大17*11/2/19 12:57
焼酎の夜田園011/2/19 12:25
いくつかの影ねことら411/2/19 12:14
ロマンティックイレイザー一酸化炭素011/2/19 11:10
「太陽と言うプログラム」2009-03-03 12:03:3 ...プル式711/2/19 10:26

Home 戻る 最新へ 次へ
3017 3018 3019 3020 3021 3022 3023 3024 3025 3026 3027 3028 3029 3030 3031 3032 3033 3034 3035 3036 3037 3038 3039 3040 3041 3042 3043 3044 3045 3046 3047 3048 3049 3050 3051 3052 3053 3054 3055 3056 3057 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.7sec.