足柄山の山中に
(大江山の中腹に)
大きな栗の大木が
その巨木の瘤の中
蔓で編まれた黒い籠

籠の中の麻の布
布に包まれた赤子一人
黒々とした髪を持ち
大きな体に漲(みなぎ)る精気
 ....
雪の降りた朝に
わたしは吸い込む
冬の鳴き声を
しっかりと逃がさないように
両の耳で
抱きしめる
冬の呼気を
愛おしいから
二度と離れるのはいやだから
この手は放さない
彼の狙いは一体何だ
一兵卒などと言いながら
功労者として特別待遇しろってか

そもそも政権交代は
選挙テクニックのたまもの
ではなく
マニフェスト全てが支持された
わけでもなく
従来 ....
{引用=携帯がなり、
あめがふって、いた、

もったいぶって、
丁寧につつまれている、
断ることもしっていて、
ただ、
のぼったものが、
おりてくるのを、まって、
ときどき、手が、
 ....
暗さも引き連れた
仄かに蒼い空

微睡みの中
思考と景色の温度が一致する

足先から砂になり
蒼い風に流される


午前4時
私はそっと
景色に溶ける
流動性知能は確実に低下の一途をたどり
結晶性知能は何の意味もなさない
10歳の頃のシャープな心痛はすでに永遠の彼方に消えた
細胞は痛み続け
遺伝子は勘違いしてる

むかしが学習机の下で泣い ....
とくん とくんと
鼓動の音が耳につき

眠れない


あなたに
電話をかけた

  そんなときは
  リラックスだよ

やさしい
あなたの声だ

  ありがとう

 ....
誰の声もしないけれど
死んでいるのは たぶん 俺だ
自分とは 一体 誰のことを差すのだろう
この街の中で ぼんやり 生きている
一体 ここに 私は 何をしにきたのだろうか


言葉を ....
すこしおなか出して歩く
満腹な午後

すこし鼻歌ハミング
ぐったり帰り道でも

すこし効果音 呟くよ
たとえば、そう
電車の中 小さな声で「デュクシィ」と囁いたなら

微笑を絶やさ ....
はこにはいって
きみはやってきた
とおいそらから

はこをあけるまで
そのすがたは
きみにもわからない

さしだしにんは
くうらんだった
そこにわたしとつまの
なまえ ....
神様の爪先からこぼれた水が

南極の氷になってアイスコーヒーを冷やしている


ふつふつと白く昇る泡が

46億年の想念とブラックホールを残していく


果てのない黒い海

 ....
探すつもりのない貝殻に
出あって手にとった

何事か話しあって
そっと海にかえす

明日への道は
互いに自然に呼吸をして
迎えたいね

波につぶやいて眠る
救急法
誰かを助けてなくては
僕はもう誰も信じられないかもしれない
明日朝が来たら
いやたとえこなくたって
僕はもう明日にむかって歩き出している
待って
追いかけても背中は遠く
小さく ....
世界を呪う事には飽いたし人生を逆恨みするのにも飽いた
全力出すまでの段階踏むのが面倒過ぎて
多分今まで全力なんか出した事が無い
つまりスロースターター
大器晩成とは違う
わかってる ....
 
 
少年が電話の凹凸に触れているころ
少女はまだポストの中で
封筒から漏れてくる潮騒を聞いていた

  すべてが終わったら、
  横断歩道をきれいに塗りなおそう。
  町中いたると ....
とげのある花は美しい
とげのある木の芽はおいしい
とげのある枝の実もおいしい
私はとげによく刺さる

とげの入った手は痛い
とげは心に痛い
とげとげしいのは好まないが
とげとげしくなっ ....
梅雨の季節のにおいがした
まとわりつく湿り気があった
地面をみつめる
黒く濡らした雨は
もう降っていない
きょうから彼女は
この街をでていく
列車にゆられて
新しい駅に降り立ったとき
 ....
白羽の矢を立てられて、俺は
目の前が真っ黒になったものだ

マジかよ
何で俺?
あそこには空がないって言うぞ
こんなショバもな
メシはなかなかのもんらしい
みんな早死している 
てか ....
自分の素顔を忘れそうな日は 
林の中へ吸い込まれ 
木陰に腰を下ろし 
正午の空に輝く太陽を仰ぐ 

まっ青な空に向かって張り巡らせる 
桜の枝先に 
春をずっと待ちながら 
全身にひ ....
私という人間は、一冊の本なのです。 

四角いからだに手足を生やし 
不恰好に揺れながら 
人々の間を往くのです 

私が通り過ぎる時 
誰もが振り返り 
「何だい奴は」と{ルビ嗤=わ ....
今も変わらず君は舞台に立ち、故郷の燃え
たぎる夕陽の耀きを、客席の一人ひとりの 
胸へ、放射する。僕が最も弱っていたあの 
日、濁らぬ瞳できらきらと「君は素晴らし 
い」と言ってぽん! ....
マナーモード バイブ音みたいな
寝息ですやすや きみが眠ってる
わたしの肩 まくら代わり
最終バスの中 ふたり


憎しみ合った 過去も全部
なみだで 洗い流して
そっとぬくも ....
冬と春が手をつないでいる夕方に
静かに立ってそとをみていました
わたしはもう少女ではなく
絶望と仲良くもありません
ひとりで
静かに立ってそとをみていました

燃えつきる煙草、蘭のつ ....
僕は木とせっくすした 隣の鳥は泡になって燃えていた
生き急ぐ貴方 私を睨んでゆきませんか
太く短く 鳴きましょう 脈や白など越えて 惚れさせましょう


ばっはは あははんあははん
ばっは ....
つくればつくるほど疲れつかれる
愛と死んで身を投げてみろよ
唇はないてないてないている

身と愛と死んでみろよ
体引き裂きさかなくて
下っ腹に秋波を送る

殺意になってみとよ
ないて ....
積み木、

ほとんど役にたたなかった王国、
風のつよい日に、旗がゆれている、
夏のおわりのひ、
中央広場の噴水で自害したもの、
おおよそ、比喩的に、
再生したもの、


水耕栽培の ....
火山をあるいていた

手みたいなかたちに固まったそこここに

生き物たちの目みたいなオレンジ

そのままダイビングした

青いドーナツ珊瑚礁

ミルクティーはお月さま

首をか ....
ぐつぐつと煮立った窯の中に放り込まれ

かき回され 潰され 叩き付けられ

もう原形は どこにもない



さあ 捨てるがいい さあ 早く

テーブルに残ったパン屑を捨てるように
 ....
世のすべての自覚ある自由なき人々よ
今こそ地下に潜れ
地上では、我々は悪の手先であるしかないのだ
社会的にも、政治的にも、芸術的にも、学問的にも
何もするな
悪の手先の言動はすべて ....
緩やかな曲線を描く布団
静かに浮き沈みする。
白いシーツの上
はみ出た
小さな手

窓から見える
行き交う人々
カラスの鳴き声
配水管を流れる
水の音

赤, 青, 緑
それ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
鬼ごろし……とある蛙8*11/2/25 11:57
逃がさないwithin9*11/2/25 11:42
眠り羊011/2/25 10:54
リハビリmugi3*11/2/25 10:35
午前4時。蒼井真柚9*11/2/25 4:17
大好きな友達skc111/2/25 1:36
鼓動森の猫8*11/2/25 0:59
リーマン番田 111/2/25 0:45
毎日に風穴をskc111/2/25 0:13
はこ小川 葉811/2/24 23:40
南極の午後アヤメ511/2/24 23:40
貝殻朧月211/2/24 23:17
泣く寸前の色木屋 亞万0*11/2/24 22:45
徒手空拳だけど不倶戴天虹村 凌2*11/2/24 22:14
深呼吸たもつ711/2/24 21:48
とげ朧月311/2/24 21:23
サルスベリが脱皮するときマフラーマン3*11/2/24 21:06
パンダが街にやって来たsalco2*11/2/24 20:57
春の夢 服部 剛311/2/24 20:20
幸福の本 811/2/24 20:06
Favorite Friend 311/2/24 19:48
『この涙が あたたかさを失ってしまう前に』座一111/2/24 19:46
みていたはるな411/2/24 19:08
次ぐ十二支蝶011/2/24 17:24
殺意011/2/24 17:12
積み木、水耕栽培の日mugi4*11/2/24 15:06
伝えたいことがある吉岡ペペロ311/2/24 14:18
【羽化登仙】つむじまがり1*11/2/24 13:50
菫色的革命宣言内島 菫211/2/24 12:39
Please...Oz211/2/24 12:02

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