終電間際の乗り物が、並走する瞬間を待っている
これからの私は人質なのだと ぼんやりと思ったそれです
ナナイロの心身と募る、雪が、いつまでたっても滲み
正解を崩す楽園を片隅に あとすこしばかりの背 ....
思考せよ、と
言えば
空は思考する
空は私の鏡だ
私は空の鏡だ
心は平穏、
肉は硬直、
今宵、空は濃く青く
木星、揺れかがやき
わたしの思考を紡ぐ なにものか
....
転んで妖精になったので七日間の愛のない逃
飛行へとしけこんだ。電話口の看護師さんの
声には多少なりとも愛があったし上司からの
メッセージにだって愛はあったと思う。でも
どれも 一人で逃げてよ ....
かっぱかっぱらった
ふたりかっぱらった
ふたりであいあった
ふたりろまんちっく
夜空、
見上げ
河童
ふたり、
止まった時に
言葉散らし
響き合い
通じ合い
交わり合い
....
そこらの
ファッションじゃ
物足りなくてさ
わたしだけの
オンリーワンな
衣装を
オーダーメイド?
いや
そんな費用は
持ち合わせてないわ
服屋はしごして
わたし流ファッ ....
好かれたいなら
好きになりなさい
愛されたいなら
愛しなさい
そんな理屈
わかっているわ
返す言葉もない!
ない!
最初から
譲れる男と
付きあっている
わけじゃない ....
うっとーしーほど
愛されてぇ
マジな話
私は本気
ウソつかない
何が何でも
私に残りの人生を
注いで欲しい
私への愛に
高鳴って
私を この上なく
愛しつくしてほ ....
あわく 枯れた 冬にあって
膨らみはじめる 谷間よ
人をあらう 瞳
透りすぎて 朱い
馬を抱える
少年たちが はだかの背中
食め、春を跳ね
耳と耳とが 内緒する
冬は 響きあえ ....
降り積もる雪が
脂肪のように
纏わりついて
うまく歩けない
傷だらけの体は
その痛みを
忘れたいのに
思い出してしまう
幸せだった日の事も
闇の中に消えて
帰れなくなる
....
すなおに
すなおに
いきていこうと
おもった
ぐるぐるまわるちきゅうみたいに
ただここにぼくはいきているよ
これだけはいっておく
まだきみがすきだ
あほだって
わらってくれよ
....
見上げれば
月がある
無数の星たちがある
足元を見れば
たくさんの蟻たちが
せっせと働いている
僕はこの地球に
なんのために生まれて来たんだろう
何を残すのだろう
今だに答えを出せな ....
きみたちは、なにか、分かりましたか?
真空パックの魚のきもち
ぼくはずっとみてました。
モノクロ世界をただ青く染めた夢。
(クロかと思った) 笑っていた。
(炭水化物不足のせいだよ) ....
月が壊れる日
地には数えられる狂気が降り注ぎ
人々はただ逃げ惑う
自らの正気を最後まで信じて
世界と自らのなかにある狂気から
目をそらそうとする
月が壊れる日
女の血は平穏となり
....
●桃●って呼んだら●仔犬のように走ってきて●手を開いて受けとめたら●皮がジュルンッて剥けて●カパッて口をあけたら●桃の実が口いっぱいに入ってきて●めっちゃ●おいしかったわ●テーブルのうえの桃が ....
新しい年になったというのに
今もまた鋭いカギ爪で
あなたの無粋な投げかけを
引き裂かずにはいられない
ずっと割れたガラスの上で
銃の弾倉を描いている
6Bで真っ黒に塗ったところが
....
久しぶり
お元気?
私は、元気だよ。
山の上に引っ越したの。
木がザワザワして、
夜には獣が庭を荒らしにやってくる。
人を喜ばせる仕事をして、
疲れすぎちゃって、眠れなくて。
....
響き、
光球となり
流れ込む、
わたしに
わたしの内部
なにかナニカ
に、
なつかしく
するどく
あこがれ
覚醒させ、
ソレは最初から鳴り響いていた
気付かなか ....
「だれか、」――前置きして。
残したスタート地点だったのかもしれないけれど。と、
オモチャのピストルは万国旗と情死し、ワームホールを創りました
幕引きにつまづいたその栞の住処は
恋文で ....
前に進めば後ろに道が広がり
右に進めば左に
上に進めば下に
自分の進んだ道が増えるほど
反対の道も同じ様に広がり
歳を重ねるごとに
だんだんと違う道が気になり
少しだけ道をそれようとした ....
イヤなコトは
しないタチなの
私の辞書に
ないコトには
手をつけない
そういう主義
それで成功したコトもあるし
失敗したコトもある
フィフティーフィフティー
それでもいい ....
足を組み
背筋を伸ばし
息を意識すると
いるべきところにいるような気持ちになる
座っていると妄想が次々と浮かんでくる
無心とは
程遠い
線香の灰の落ちる音まで
聴こえてきそうな気がする ....
売れ残りの
クリスマスケーキに
ならなくて良かったねって
イラっときて
スマホを閉じた
とっても勢いよく、、、
だから少し
まわりがこっちに
注目した
なんてヘビーな ....
言葉が置かれる
そこから意味がたちのぼる
また言葉が置かれる
そこからまた意味がたちのぼる
たちのぼった意味たちは
なかぞらでつながりあい
時にはまじりあいとけあい
そうして
....
新年、
天空、一段と青く
街、まばらな人影
しずまりおちついた心に
じんじん苦痛の肉、滲む
わたしはやっぱり相変わらず、
絶望もなく希望もなく
ただ心の志し、貫き
この ....
胸の中にあるから
光る言葉を
信じている
どんなに長い指でも
拾うことは出来ない
私だけの秘密を
書き初めした部屋は
誰にも見せないから
掃除をしないで
鍵を掛けて置く
....
窓から射し込む西日を浴びて黄色に染まった部屋の角に座っていた
頭の中を列車が走っていく
窓のない黒い列車だ
もう戻ることは出来ないだろう
列車に揺られながら少年はそう思った
時は流れ、い ....
とてもしずかな夜です
そう感じ取る、
波立たない平静な意識があります
疼痛もしすがに続き
布団のなか、氷を噛み砕き
疼く肉に少しばかり耐えながら
真っ直ぐ進む時間という存在、
今はそ ....
ほんとうに、
たいせつなものは、
かたちを、
とらない、
いつも、
うしなって、から、
はじめて、
たとえば、
じぶんの健康のかけがえのなさ、
のように、
まるで病室の白いカーテン ....
くちびる 傷つけた
悲劇 風リクエスト
胸の花袋 甘く
眠りに掻きよせ
フィルム焼く
針の短さ 反転し
綴じた無限
欲しさを 感じ
渡した筈 粗い筆
子午線
透明なかざぐる ....
大晦日の夜に
優しく柔らかく
時、過ぎゆく
時の響きに耳澄まし
包み込む心の平安に
遠い街の灯を想う
雪降る、雨降る、晴れ渡る
北の国、南の国、西の国、東の国
この夜、等しく深 ....
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