ぐしゃぐしゃになったり、
家には確かに在るんだけれど見当たらなくなってしまった、
好きな音楽人が表紙や特集の雑誌。
夢は見づらくなっていく。
僕は誰にも必要じゃない。
僕は誰にも必要 ....
いつからだろう
世界を導きたくて
三歩さがってみたりするようになったのは
世界を巻き込まなくちゃならないから
きのうのテンションに
きょうあわせてきたひとがいる
ど ....
乾いた表情 無色の空
20.8%の酸素に 宇宙船が浮かんでいる
あとどれくらいしたら 見えなくなるのだろう
止まっているのに 居なくなるんだ
さようなら 僕は地球人
風が ....
そこに
ないものを見つけてしまう
あるものを探してしまう
街が闇に溺れる頃
ベルベットの水晶は全てを映した
油絵の波のタッチが心地いい
生物会議の議題は ....
待合室のソファーで
男の人が傘を差していた
空が見えないから
屋根に気づかなかったのかもしれない
名前を呼ばれ
男の人が立ち上がった
傘を丁寧に閉じて
今日はひどい雨ですね、 ....
うすあかるい
海風が流す真昼
爪のように剥がれ落ちた
湿った雪がすべてを埋め尽くそうと
降りしきっています
昨夜の暗い雪雲の切れ目に凍えた
遠い闇に抱かれた青白い星が寂しすぎて ....
今日も
一筋の煙が空に立ち上る
さち子さん
崖の上から張り出した
痩せた木の枝に腰掛けて
いくつものブーツやハンカチや
涙やさよならなんかを
見ている
窓の裏の田んぼの中で
....
サボテンの棘に刺さって
蝶が死んでいる
蜜もないあなたに
求められるだけで満足している
わたしのように 滑稽
言葉は凍る
きみに投げかけた ぼくの言葉が
きみの瞳の、
冷ややかな光に
きみの心にとどくまえに
きみを思う、
ぼくの一心の言葉は
一敗地にまみれ、風の餌食
冬の日
空回る、
....
穴居のインテリア
文明化された原始人の為の
鋼鉄と石粉で出来た矩形巣箱の中で
居間は森林であれ
台所及び食堂は菜園であれ
或いはささやかな礼拝の山頂で
僅かな部屋部屋を繋 ....
ギザギザの
気温の折れ線グラフの
端がほつれて
光の縦糸が
眠たそうな家並に
垂れ下がる
カチカチに
凝り固まった表情筋の
端がほつれて
微笑の横糸が
路地裏の野良猫を
追い ....
目に入る幻の運河
冷たい河水を手に汲めば
己の顔がぼんやりと映る
通りすがるアメンボ
教えてくれない知ったかぶりの船
さみしい人が多いから
インスタントのコーヒーを
淹れて配りましょう
ミルクもつけて
ひとりになってうつむいて
泣きそうな背中に
かける言葉が見つからなくて
迷いそうでも
コーヒ ....
4回目の、本指名の女の子。
今日は東京マラソンなので、
近くの駅からタクシーで来たら、道に迷って、
遅くなったらしい。
いったい、ぼくらの、
生きている、息苦しさは、
どこから、生 ....
アルファベットをすらすら繋いで
バリケードを作るつもりか
それともまっさらな裸にエプロンとして下げるか
石板に刻みつけるような筆跡じゃ、筆記体と呼べないな。
そもそも筆記体を知らないけれど。
....
配給された その竹槍で 何が 刺せるのですか
高射砲の弾丸も届かない
遥か 雲の上 から 無差別に 奴等は爆弾を投下したのです
あなたのヨイトマケで どれくらい深い 穴が掘れましたか
その ....
市場の朝は早く寒い
働く市場の軒下から
真っ青な空が広がっている
君の頭上に空があり
野菜の中に埋もれて
汗をかいていた君は
市場の軒の間から
深く青い空を見る
空の青は深 ....
うかれているしかなかったのだ
さびしかった
信じられないくらいの
さびしい状況にいたのだった
いちかばちかのような気持ちだった
だから
うかれているしかなかったのだ ....
冬将軍の「喝」におどおどしながら
朝は白い挨拶で
昼は黄ない騒音で
夜は青い街路灯で
太平洋側の田舎町は流れの時を刻む
ねぇ あんたには見えるだろう
北風 ....
どうして足に板をつけて
高い所から窮屈な格好で滑走して
なんにも持たないで ジャンプ台から
身 ひとつで
空 めざして
飛ぶんだろ
バランス崩したら落ちて
怪我して死ぬかもしれな ....
テレビや雑誌を眺めていると
この世の誰もが自分より偉い奴に思えて来る
お前の事を考えていると
俺の知ってる全ての男がお前を抱いている様に思えて来る
だったら全員殺してしまおうかなんて
このご ....
冬には冬のうたがあるように
きっと今頃にもあう うたがあるのだろう
知らないということは幸せなことで
季節にも うとくてすんでしまう
桜が咲いたら春だということにしている私にとっては
今もま ....
あれから半年も経った/そろそろ言ってもいい頃だ
この歳にまだ子供だ/だけど人にはもう甘えんな
不眠症が辛くて行った心療内科/眠れるようになる薬は無いか
医者と話した三十分間/これで助かると感 ....
僕がまだ若い頃
居酒屋に行って
この酒を飲むたび
いつも最後には吐いた
全部吐けば楽になる
我慢してはいけないと
口に突っ込まれた白い指は
いつもやわらかだった
外で吐けとか
ト ....
泣くほど綺麗な空を見て
思わずカメラを構えて
撮ろうとした途端 嵐が吹いた
泥水がレンズを濡らして
暴風に私は飛ばされ
起き上がった途端 夢から覚めた
夢で見た 広い世界は時と ....
あまいまる
あかいまる
あおいはる
ぜんぶでたらめな町を
通り過ぎてしまった
便利な言い訳が
頭のなかでマーチを演奏する
なにが言えたのと人たちを
笑いすぎてしまった
気の触れた駒は
行き場所がない
大事なものは ....
人は誰も
起算の町を持ちます
流されるまま生きて
それを誇りにしていた時代も
体の衰えと共に
終わりを告げるのでした
とらえどころのない世の中だから
漠然としていながらも
せめ ....
日記の言葉を読んでいるとき 君はどこにいるのだろう
いつも見えない 今日も 深い霧の中に包まれたまま
寂しさを生みだすだけだ 言葉などというものは
だけど 具体的な考えなど 人には浮かばない ....
全てのことは 終わったのだ!
関係ないのさ 人のことなんて!
俺は 自分のままで いたいだけ!
今日も 何もない空だ
死んでいるのは 一体 誰か?
息をしているのは 俺だけなのだ ....
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