深夜営業のサテン
ぼんやり夜道を見つめていた
店の明かりに照らされた冬のかっこう
面影がゆれて足早にすぎてゆく
幸福について考えていた
生きてゆく資格
そん ....
人は誰もダラダラと
洟が出て
人は誰も咳くしゃみ
繰り返す
ちょっぴり寒気して
体温計ったら
38度5分も熱があるだけ
人は誰も会社学校に連絡して
人は誰もただひたすら
布団で寝るだ ....
ばらばらでしょ?
顔も声も
ことばも胸も
こころも
仲良くなりたい
私がいて
出し抜きたい
自分がいる
愛を語る
私のそばで
いつでも
愛を疑って
そのうち
虎に ....
微熱を帯び逆光にかすむ夕暮れに
倦怠と人々は吐き出される
降ろされた日よけを通して見える
前と似た次とも違う底だった
何かに押されているのか
何に惹かれているのか
無数の粒子をもった可 ....
京都大学三千人
(というのは一体何の人数なのか君も分からないし、
はっきり言って僕も分からない)
受験に疲れた予備校生がひとり
問題用紙を人知れず
まだ見ぬあなたへ届けてた
京都大学三千 ....
乗り換えを間違えた。
俺は、いつもそう。
あぁ、卵は、もう少しで孵化したのに。
アオハル・トランスファー。
アオハル・トランスファー。
眼を開いて、堕ちた先は。
列車に乗り ....
螺旋
自由を我らに
糊のごとく
血は青ざめて
はりつきしたたりつつ
プウとひと鳴りする
我らの鼻孔
棒のような腕を
這ってゆく物ら
朗笑
えがく
螺旋 ....
男はうろんな目で
メイビー・アイ・ラブ・ユー
と、どこかで聞いたようなフレーズを呟いては
またひとり
私をみながら笑っている
ギターをつま弾く彼の指は
長年の栄養失調のため ....
都心の通勤ラッシュ
経験がなくて
ちょっと怖いけど
どんな鞄持って行くべきか?
迷っている。
何時台をはずせば良いのか?
座ってゆきたい!
ウラ技が知りたい。
でもたかだか2時間の ....
上昇気流に乗り出した
全てが良い方向に向く
今までの苦労が実った
あとは真直ぐ前進のみ
愛し愛され
憎まれて
惚れたはれたは
後にして
スタンドアップ
ユアシャイニーハート
....
三日月のブランコを漕いで
銀河をおもいっきり蹴っ飛ばす
宇宙の壁に届きそうだ
もう ここまで来てる
爪先が届きそうで届かない
助走が足らないのか?
よしチャレンジだ
勢いが足らな ....
うちにうりぼうがきた
祖父が猟師から安値で買ってきた
うりぼうはかわいくて
姉と私はこっそり
うり うり と呼んでは
かわいがっていた
うりぼうは決して私たちの
声に喜びはしなか ....
鐘がなるたびに
とりがおちました
午後になると
西瓜をたべましたが
だれもが無言で
こんなにあおい夏が
ありました
言葉は生まれてすぐに
手を離れる
誰からも必要とされないなら
母としては少し哀しい
・
私はキャッチボールが下手だ
投げる言葉が見当たらない
昔父がキャッチャーみたいに腰を落とし ....
また会えるからさびしくなる
花粉のせいで涙めになる
振りむいて手をあげる
はなれてゆく
みえなくなる
歩きだすしかなくなる
花粉のせいで涙めになる
また会える ....
何してんだろう?
ここにいる意味は
遠い未来にあるそうだ
壁の山を乗り越えないと
次の僕には会えないらしい
血を吐きながら歩く人生
愚痴を吐きながら歩く道
ゴールは一体どこに ....
チャイナから阿片中毒のターンテーブリスト呼んじゃいなブリストル経由でやって来た眠れる獅子は四肢痺れたまま決して罌粟なんてヤってねぇヨっつって痙攣したまんま曼荼羅絵皿をスピンすっぴんだと顔面凶器のガ ....
かつて
わたしたちの知るところではなかった雪を
当たり前にながめるわたしの感受性のなさ
たった二十年前、人は雪に触れることを許された
その五年後に、地上に最初の街ができ
更に五年 ....
僕の歩く距離、君の歩く距離
前ばかり向いて歩いていたら
振り返る景色に君はいなかった
今度は少し、ゆっくりと
もう横に君はいないけど
青い球体に手を突き刺して
あなたを引き抜きたい
白い球体はゆっくり東から西へ
いつもより明るい夜を巡っていく
孤独なんて簡単に乗り越えられる
と思っていたのに、私はもう潰れてしまい
そうに ....
国道16号線を走る
千葉44km
渋滞に巻き込まれる
千葉42km
千葉40km
ゆっくりと近づいていく
千葉30km
千葉4km
もう少しだ
そう思って ....
明日は多分 体が私でいれた時の世界だろう
消えた 私の何もない場所は
スタートである地点ですらなくなった
今日は サンフランシスコのような ムシ暑さだ
私のいる日陰など 無いのだろう
....
Born in somewhere on earth
"I am" is what we simply call
Never felt the oneness with nat ....
大きさはクリアしたのに
質量オーバーで
1000円以内で 送れない
この間 安かったのは
パートの叔母ちゃんが
料金表を
見間違えた からなんです
そんなコトも 露知らず
「持 ....
人は空に夢を見た、人は空を見上げて鳥を見た。
ある人は鳥を見て、鉄の鳥を作り、
ある人は鳥を真似て、高い所に上がった。
空は人の目標であり、空飛ぶ鳥は夢だった。
ある人は鉄で偽物の ....
エックスって言っても今出回ってるニセモノじゃないのよ
まだ最初の頃の1錠数千円のヤツよ
知ってる?
オリジナルのエックスはベトナムで使われた自白剤なのよ
アレを他のとちょっと混ぜてアッチの ....
つまがねむり
むすこははなうたをうたい
やがてそのはなうたも
いつしかやみ
ねむりがおとずれている
はやくねむりなさいとしかりながら
ねむってしまったつまのこえも
は ....
まがい物を集めて作り出す
卑俗をてらう一編のオブジェ
動き出す断絶に
彼らは喝采を送る
訳知り顔は壁画の奥行き
ただ数ミリの化学物質
声もなく叩く衝撃は
驚かすだけの技法に過ぎず
....
その少年が死なねばならぬ 理由はどこにも無かった
夜明けの遅い南西の島の窪み
降霜を知らぬ灰白色の谷間
その通い慣れた道を
生まれ育った町から一歩たりとも出ぬ内に
その少年が死なねばならぬ ....
朝早く起きて背筋を伸ばし
人の嫌がる重荷を背負い
嫌味にも笑顔で応えて
困難にすら感謝して生きる
あいつはいいやつだな
一言目には みんなの口から出る
でも ただそれだけ ....
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