咀嚼した
ことばを
吐き出せないでいた
ゆうべ
君に向かって
ガラス越しにキスをした
みたいに
あ、てんしょん
知らなかったよ
飽和した
夜に浮かんだ月ひとつ
な ....
*
シフォンスカート・パフスリーブは夢のように広がり、
肌を透かす、
脈打つ。
*
五線譜に咲くメロディ、
finに向かっていくつも上昇、
リズムは必要ないか。
*
病を持つという、 ....
私はすっかり
私の慰め方がじょうずになってしまい
ひとり ということに慣れてしまいそうなのか
産地直送ストレートりんごジュース
とかかれたポップが目に留まる
ラベルには
りんご園と青空 ....
サイテーおじさん
サイテーおじさん
おじさんかんぱちはらえれほれり
ねえちゃんちびりぬええももだ
アレアレアリャリャめいわぬじい
すからべへのってしびりいちびり
みけれてもけってええわ ....
よわいものよわいもの
つよいものにはわからないよわいもの
つよいもの
かなってみるかなわからないよわいもの
よわいもの しあわせに
おこめがひとつぶ
なみだにながれてありがとう ....
泳ぎ疲れた感情の波
あお向けに浮かべば空
現実に押しつぶされないように
限界まで吸い込んだ
息をゆっくりと吐きながら
だんだんと融けてゆく
僕は今
一番おだやかな表情で
月 ....
思い出1匙。
買う買うといって今なお買ってもらえてない約束のおもちゃ。
思い出1匙。
けれども負ぶってくれた背中はごつごつした筋肉のベッド。
思い出1匙。
毎朝のテレビ争奪戦で何度も ....
メンテナンスを終えた
体から
さらさらと
水が流れる
この冬溜め込んだ
迷いや悔恨
さらさら
さらさら
流れてゆく
体にも
四季がある
こうして
新しい季節 ....
未だ無くならないイジメの自殺/教えてくれよそうなった経緯(いきさつ)
弱い者囲んで何が楽しい?/そんなお前見て親は悲しい
死ぬほど怖い物は無い/そんなのを選ぶことが怖い
それほど苦痛を感じてた/ ....
まる
切り取られたいっこ
有限のまる
まる
無限にぽっかりあいた
穴ぼこのまる
まる
切り取られたいっこが有限のまるならば
穴ぼこがぽっかりあいた無 ....
シロい空を研いで、
そのままで問う。
コトバの後に何が来るのか、
やさしさに終りや、
始まりはあったのか。
セカイ、きみは素っ裸だ。
ぼくは ....
風がほどける
追いかける
光がくずれる
ふくれだす
水っぽいぬくみよ
おまえはどこにゆくのだ
ほんとうの目的地とはいつも
突然あらわれたかのようなふりをす ....
パンクやってたんだ。
Missサプリ。
とりもどしにゆきたくなったか。
Missサプリン。
たまには、きみどりはおって。
Missサプリンゴ。
ちっ、目のすみに、おおいぬのふぐり。その ....
じぶんを責めんな
たにんも責めんな
ま、こんなもんだろ今んとこ
て、あきらめてるふりでもしてろ
で、欠片でいいから
感謝できそうなことかき集めるんだ
そいつに嘘でも ....
嫌な事忘れて
パーっとやろう。
カラオケ大好き
ツイスト&シャウト
会社から電話だ
また明日飛び入りだ
こんな時間に
よくかけるな!
夢を削るのは
誰にでもできる事
努力す ....
触れる以上,握る未満。
相手の気持ちを推し量るように,自分の気持ちが出過ぎないように。
お互いの,開いた手にできる指の隙間を埋めるように。
離れたくないし,離さないし。
そっと ....
まぼろしの
亀をしごいて
朝夕に
ハードコアなビデオにも
反応しない我がムスコ
若い頃は
むしろ早すぎたのに
うまいこといかないもんだね人生は・・・
しのび泣く
浮かばぬ青果と夏の泳法
コバルトに震える切っ先
きうりと遊星は綺羅映えるまま
小焦れた炎天 息を詰めて窓辺の鍍金を密になぞれば
(広角)
指の白さは詰るように汗ばんで
煮え ....
飛行機で見た
ダイハード2なら覚えてる
予定時刻になっても着陸しなくて
滑走路に火が灯っていたことも覚えてる
無事着陸して抱きあった
あのひとが思い出せない
映画館だった気もす ....
次の私が抱える各問題に答えなさい。
問1.存在価値を証明しなさい。
問2.夢、希望、理想を求めなさい。
問3.心の空欄を埋めなさい。
....
列車が揺れている
私は寒がりなので
毛布にくるまりながら
じっと座っている
ポケットの中には
手に握りしめられた切符が
入っている
行き先はわからない
....
{引用=晴れやかな正午に
土砂降りの深夜に
ショーウィンドウ越しにわたしの海辺に寄って
砂浜で輝く貝殻を拾う
追い越して先回りする足取り
空瓶がひとつずつ埋まっていくたびに
はばたきの向こ ....
やっぱ自然には敵わないよね
今年はやたら寒いだけかと思ってたら
河津桜は紅いろの可憐なほころび揺れているし
これはとばかりにお出かけした越生の梅林
朝晩は冷え込むためなのか未だ七分咲き ....
(
誰もいない
)広い
体育館の入り口
(ずり落ちた蒼い
蒼い )
( 月に
照らされた
)白い小さな
君のお尻 )
好きな色は?と問われたら
自分は尽かさず「白」と答えるだろう
縫ってくれよ!と言わんばかりの白いエプロン
勇者を乗せた白馬
私の体を守ってくれる白血球
時を感じさ ....
一滴
一滴
そして数滴
雨粒が打ちつける
見上げれば
どことなく暗い雲が
行き先を不安にさせる
引き返せと
無言の視線を投げかける
家を失った犬だから
まずは寝床
そ ....
別に何かを求めて彼といる訳ではないのだ。
コルツのどろり甘い煙がすでに雲掛かった部屋へ愛と共に吐き出される、白い幻影。
吐精の済んだ男は深いため息をついてさっさと私に背を向けている。
....
クランクを回す
上りのエスカレーターが動き出す
人が乗る
負荷がかかる
乗る人の数は徐々に増え
更に力を込めて回す
見上げると人が
下りのエスカレーターを待っている
上り ....
世界の裏にいたとき
とりとめもなく群がる人間の雑踏の絵が、ありました。その絵の中に、自分の体はハッカ飴みたいに白く浮いているのではないかとふいと足下を見つめる女の人が、いました。女の人ははたからみて ....
雪が降り出して
過去から電話が
かかってくる
空から
落ちてくる雪は
ただ無責任に、軽やかで
遠い外国の物語の初めみたい
赤子は、ガラス越しに
生まれて初めて雪を見る
冷たい ....
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