血を吐いて
死ぬなら
勝手に
死ぬならいいか
喜びはどこにでも溢れ
悲しみは皆が隠し持っている
何も届かない
深海の炎
氷の中で
水の中で
ありとあらゆる
自 ....
魚たちは
丘に打ち上げられ
濁った空気を吸っている
けものも
けだものも
身を潜めて眠っている
鳥たちはどこか遠く
姿を見せない
夜
灯りのない街を
明るい部屋で夢想する
シ ....
思考は
先の見えない糸のように
絡まり
歩みを阻む
出口は見えているのだ、
キレイなもの
都合の良いもの
それらだけを抽出して辿れば
絡まることなど知らずに着ける
しかし ....
私は目を閉じる
自分など描けず死なされた
豆粒となって 生きた 暗いシェルターの中であろう
生きた事など 私は間違いだった
少しも私としていいことなんて無かったんだ
私で ....
誰かが困っている時でも
音楽家は歌を歌うしかない
芸術家は絵を描くしかない
報道陣は報道するしかない
消防士は火を消すしかない
医者は医療行為をするしかない
科学者は頭で考えるしかない ....
同じ時間
同じ瞬間
他人事
死が近くにいない人には
少しの刺激も余裕な一時
笑いながら冗談まじり
乗り込んだ揺れる楽しいアトラクションの
感想を語る
死が近くにいる人には
少 ....
描き方は二つあって、
対象を直接に具体的に描くか、
対象を囲む他のものを描いて間接的に浮き彫りにするか。
事態に対して皆がする運動について、
それが是か非かという当否、評価 ....
だれもわるくない
だれもわるくないから
すこし胸を撫で下ろす
それはつらいことでもあるけど
やさしくありたいと願う
泣かなくていいんだよ
泣いてもいいんだよ
それはあかるいことでもあ ....
車が
小枝のように
軽々と
流されていく
灰色の
獣の声は
うかがいながら高みを目指す
奪う
奪われる
手をつなぐ
確かめるため
失うもの
慟哭の意味を
胸に灯し ....
下らないサンバを踊れ
下らないジャズに痺れろ
....
ていでんのよる
きみとみていた
あのよぞらを
わすれない
ほしでみたされていく
あのよぞらを
いきのびて
みていたよるを
+
せいぎのみかたは ....
みながんばっている
いちばんがんばらなければならないひとを
一心に応援しなくなって
この国はいったいなんねんたったのだろう
みながんばっている
うさんくささに気づきすぎる ....
膿んだ傷のある腕を
長袖の服で隠して
調子の外れたハミングは
いつでも古いシャンソンをたどって
彼女はマリーと呼ばれていた
マリアンヌみたいなコートを
いつも着ているせ ....
わたしは日本人だ
日本でうまれて暮らしている
わたしは日本人だ
国籍だってきょねんからそうだ
食べ物いがいもとの国籍には興味ない
食べ物だって興味ないかもしれない
....
空の途中の領域
中途半端な浮遊感と一緒に
風を翼に受け
停止したまま浮遊する
彼だけができる芸当
地上を常に意識する狩人は
樹木の枝葉の間から
見え隠れする野鼠ほどの小動 ....
今詩人に出来るのは
少しでも楽しい詩を書くこと
精一杯に綴る事
生きてる限り
ペンが握れる限り
「応援しよう」なんて思ってない
そんな恩着せがましい事は
ただただ僕は綴るだけ
綴りたいように描きたいよ ....
彼や彼らが死んで
しばらく経ってから
君は埋葬する
そして理解する
人は死んでも星になんかならない
人は死んだら死体になる
そして記憶になり
いずれ忘れ去られる
埋葬される者はまだ幸運 ....
メインタワー十九階
シャンデリアがゆっさゆっさと揺れていた
長机のしたに隠れていても
それは天井からの落下物だけのお話だから
部屋を飛び出して非常階段をさがした
鉄扉をあ ....
剃刀の刃のような罪悪感を拾うために
目を閉じてしまう
わたしは弱虫です
薄っぺらで
重さなんてほとんど感じられないけれど
痛くて
涙を流してしまいそうです
指先の小さな傷
それ ....
(剥離)
揺れが大きくなって行く中
あなたは誰を思いましたか
カラスが裏手で鳴き騒いでいた
それはいちばん大切な
あなたの負うべき存在なのだろう
それから揺れがおさまった後
誰の ....
煙草の銘柄で『LARK』と書かれた、ちょっと昔によく在りような細長い円筒に底蓋のついたゴミ箱を使っているのだが、なんというか、勝手の悪いゴミ箱で大きなゴミ袋を掛けると筒が細い分、袋に余りが出来てもっ ....
私がなにをできても
なにができなくても
私は私の心で
あなたのことを想います
どんな場所の空でも輝く月のように
あなたはきっと無事でいる
信じることは絶対やめない
空虚である
「あなたは拒食症なのですか。」と
ここまで出かかったのだけれど それでも
あたしには勇気がなくて ほら
愛す 勇気さえもなくて
死んだら 泣くけれど
ねぇ あの娘でいいから ....
おやすみなさい
お手上げ 手に負えないよ あなたのせい
おやすみなさい まあお聞きなさい
赤子が泣いている
泣いてる事を伝えたいのだ
泣きすぎて泣き声しか聞こうとしない
顔をぺ ....
のどの奥を通過する透明な言葉
そしてからっぽになってしまう
だからってむやみに捨てないで
それは見えないだけで在るから
いろんな色のドリンクみたいに
きっと知らないものを含んでる
....
世界に名だたる名指揮者の下で、
それは華麗に綺麗に罵倒されている。
どこに出ても恥ずかしくないのが設立目的の楽団では、
不協和音の叩きは速く、
一般的大人代表のマエストロが知れた顔してアドバイ ....
しまい込んできた
本当のかたまりが
溶けだす
それは突然で
届かない想いも
見抜いてくれない強がりも
いつしか憎らしく
平気な仮面をつけたのに
何があっても
崩れなかった
....
彼女の耳にかかるピアスの鋭さは
柔らかな曲面を拭い去る
針の先端のくぼみに
黒ずんだ色素の集合は
次第に広がりゆく
いつしか連鎖物は全身にまわり
一番外側にあね膜は
ひらりと脱げかわる
....
言葉など無力でしかないと
何度思い知ればいいのだろう
たった一滴の水をとめることもできやしない
いつの日も
私の言葉が間に合ったことはないのに
うたをうたわずにいられないのだ
....
土曜の午前6時
カーテンを開ければ 外は雲ひとつない晴れた空
散らかった部屋を朝日が容赦なく照らし出す
食べ散らかした冷めてしまったデリバリーピザ
飲み散らかしたいくつかのチューハイの空き ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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