どんなにそこが
ゆきぶかいところでも
どんなにそこが
つなみでながされても
どんなにそこが
ほうしゃのうでおせんされても
わたしたちは
ふるさとをすてない
....
津波がさらっていった親父の夢の事を考える
太平洋に浮かんでいる親父の夢の事を考える
親父は彼のブルースをドライブ出来るだろうか
僕は僕のブルースをドライブ出来ない
屈辱と憤怒と恐怖と焦燥と劣等 ....
椅子が揺れてる
じつに不安定な
音に沈む
いつの間にここにきたの
ぼくの居場所なのに不思議だね
他人行儀に笑ってる
夢をなくしたの
誰がこわしたの
うらまないで うらまないで
....
隠し持ったナイフを、見せびらかす夜。
似合わない僕は、おぼつかない歌を。
君のためのうそを、全部失くしたころに。
ただよう、淡いシャンプーの香り。
(もうすぐ飛ぶ、飛べるだろう。ね)
ほ ....
きみは まさか、
さかなじゃないかと思ったんだ
背骨が あばらが
見たことのあるような
かたちをしていたから
コンタクトレンズをはずした
いつもと違う世界だといった
きみが見てい ....
かなしい
そういったきり
うごかないきみ
ネジがきれたのだと
せんせいがいっていた
できることに限りはあるが
どうしても解決したいとき
まず第一に
できることとできないこと
何を最優先にするのかを
明確にする
それができる人でなければ
真剣な協力関係は成立しない ....
ゆるがないじぶん探して
ひとは旅にでる
そうだ、ひとは
だれもがじぶんの人生の
じぶんが主役なのだから
ゆるがないこと
じぶん以外にゆるがされてしまう
じ ....
動ける者に告ぐ
動いてくれる事を
批判する者に問う
今必要な事は何なのかと
この言葉が届けばいい
言ノ葉よ言霊よ
どうか私の気持を運んでおくれ
風にのって
丘の向こうへ
....
波は運んでくる。
木片を
手紙の入っていない壜や、
死んだ魚を。
波は連れてゆく。
砂粒を
まだ生きているものや、
傷跡さえも。
....
わずかな振動が 頭を揺さぶり
日々風の色が変わる その一喜一憂よ
煙突から緑色の煙をあげる家々 遠く
汽車の音が聞こえる その海岸線で
荷車を引いていく老婆の後姿が
昨日出会いたかった ....
枯れ葉はいやゃいやゃと呟いて
庭隅ですねている
ボレアスがねちっこく
幽冥へ誘惑するので
トルソは待てょ待てょと囁いて
海坊主にすり寄って ....
血が飛ぶ
それを啜る
それを啜って生きる
肉片が飛ぶ
内蔵が溢れる
体液が流れる
耐えられず
吐く
そういうんじゃ無いんだ
そういうんじゃ無いんだ
飛翔して、
愛液を ....
アトリエの薔薇に芽がついたよ
花が咲くころ
君に送ろう
その時は、いつか
この春の、
すぐ後にあったのかもしれない
たった今、過去になった太陽
自分の為にすることが
誰かの為で ....
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君は背比べをしたことがある?
一度は家の柱に背中を付けて、
頭の高さのところに傷をつけた思い出があるよね。
高い人、低い人、色々だと思うけど ....
ほら横なぐりの
ぼたん雪のなかを
回送バスがはしってゆく
窓を曇らせ
満員にひしめいた乗客の気配だけを乗せて
がらんと無人の灯りを点して
回送バスがはしってゆ ....
転がった寝床は宇宙の底で
手帳の残りページは一桁になった
時代を象る歌手が耳元で泣くのに
チョコレートを食べたあとの罪悪感は
どこにもいかない
銀河は君の傍にいて
僕は一人
多次元座標に ....
大海原を望む丘の上で安らいでゆく魂が一筋の輝きを放つ。
しばらく見なかった太陽がその魂をさらに照らす。
緩く弧を描く水平線が真実を浮き彫りにする。
目をそらしてはいけないのだ。
こんなにも自由 ....
もうすぐ桜が咲こうとしている
もうすぐ梅が散ろうとしている
木蓮が音をたてようとしている
花が街道を染めようとしている
自然は柔らかく生ききっている
希望にゆるがず生きき ....
だれのものでもない
できた橋を
わたる
生き物には足があるようだ
二本あればわたれるようだ
いままでどおりなら
唄い酒場のような居場所があり
(どこか)わたってきたところ ....
空を見上げれば
自由に空を飛ぶ大人達が
遠くへ 遠くへと
姿を消していく
飛び方も
生き方も
僕は知らなさすぎて
飛び立つことはまだまだ先だと
辛いことを
たくさん乗 ....
きこえない春の
ユキの下にガレキの上に
漂うものを知っているか
山は
海はなされるまま
ドウ セイ アオ フカク
チカク きいてただろう呻きの
なす術もなく
人は
希望は明日 ....
緊張する暇すらないはずなのに
一週間ずっと緊張していた
だからだろうか
風邪をひいても
いつもは熱などでないのに
朝計ったら7度8分もあった
タバコをふかしてはしつ ....
詩が歩いている
ビルとビルの隙間に
入っていく
詩が食べている
今日の定食という定食を店員の詩がテーブルに置いて
詩が転んでいる
ハイヒールを手繰り寄せて顔を見せないように
....
嘆こう
いつか早朝のラジオで聴いたんだ
「前半しっかりと絶望すること。
それが復活や飛躍への、ステップになるのです」
私たちの脳は生きるために
絶望と絶頂を繰り返す
友だちが教えてく ....
再び歩き始めるんだ
膝を抱えてうずくまった場所から
行き先なんて確かめなくていい
立ち止まった自分を責めなくていい
pauseを解除するんだ
内なる声が途切れた位置で
イン ....
できないことはやらない
けど
できることは胸を張って
ひとつひとつ確実に
募金箱に五円玉一枚しか
入れられなくても
やらないよりは
はるかにすばらしいはず
....
闇夜の日本から
急いで脱出するんだ
とにかく
一刻も早く
自分の国へと
横目で見ている
おいらはあくびの顔で
アホの愚かさと
デマの恐さを感じる
んー、どうぞさよなら
んー、とっと ....
日記帳、
欄外の余白を縮絨し
つくられた子羊に
錆びた針を飲ませる
わすれられた浜に
とり残された
もろい足跡のように
母の筆跡は、
幾度目かの春で途切れていた
....
私は何も思うことなど無くした
今日も 誰もいない風の中で
一体 誰に向かって 祈るのだろう
きっと私は この手を合わせて祈るのかもしれない
白い風だけが ぼんやりと 流れている
....
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