金の光を体に帯びた
釈迦の言葉を聴きながら
緑の木々の下に坐る弟子達もすでに
金の光を帯びていた
夜の森の隅々にまで
不思議な言葉は沁み渡り
葉群の{ルビ詩=うた}も
森 ....
はたらきありが
よるになっても
すにかえらない
はなは
まよなかも
さいたまま
つきとほしは
たいこのむかしと
かわりなく
ゆうごはんを
つくっても
あな ....
つめたくなった
きみのてのひら
染まる体温
命を移すように
つつみながら
泣けてきた
さすりながら
きっとぜんぶ
きみのためだけじゃない
かなしみをおもって
すべての
世界は濡れ ....
磯辺の岩に立ち、風に吹かれていた。
僕の幻が、波上に輝く道を歩いていった。
浜辺に坐る妻はじっと、目を細めていた。
岩の上に立つ僕と
海の上を往く僕は
激しい春風に揺さぶられ ....
戦争映画ってやつは
こんなことと比べると
ずいぶんと甘ずっぱい天災のように思えた
しがみついていた
地上には
その果てまでゆかなくても
幸福がある
夜道には玉 ....
蛇口の匂いは
夏の風にながれて
僕は水をあつめて
魚になった
想像してみるんだ
闇の中の闇を抜けて行く
君の中の君に会いに行く
....
何故食い過ぎるのかを
あなたたちはいつも
問い詰める
何故運動しないのかを
あなたたちはいつも
問い詰める
「何を食ったの
よく生きて来られたね」
心は上の空
昼飯のことを考えている ....
大人になって
自由になった気がしてたのに
言えない言葉がどんどん増えた
いつの間にか
言えなくなってたことばかり
想いがあふれて
涙をとめられなくても
いつでも笑って
....
頭が痛かった
酒を飲んだからか
ひと駅わざとゆきすぎて
寒夜の家路をえらんだからか
たいせつな存在が嗚咽していた
ほそい声で頭が痛いと伝えていた
だからだろうか
....
そっか
あなたは
こんなところに居たのねって
単純に
そう思ったのが
初めだった
理由なんて
ひとつも分からない
ただ
目の前に居る
あなたに
毎日惹かれて
....
星の見えないこの街で
少し大人になった気がしていた
車両の行き交う音、サイレン、雀の囀り
は、聞こえない
喧騒の楽しみ方を忘れてしまったのは
最深部の傷が癒えたからなのか
....
走れ。
翳りの中、狭い光が照らすアスファルトの上を。
夜明けとともに訪れる、日没の予感を。
その林、海の花びら、霧を抜けて。
いつの日も
この脳髄に
浮かんでくる
パロディ
ちょっとぐらい
つまんなくても
載せちゃうよ
早いもん勝ちだもん
お天道様に
背を向けて
生きることになっても
またどこかで
一 ....
でも僕は
どちらかが欠けたら
ここに、なかったんだ
この薄暗い世界に落とされ
光と音を身に纏って
痛みと心地よさを知るの
全ての装備が揃っているから
汚いものを無視できな ....
テーブルの上に世界をひろげても
あなたの森羅万象は私の目には写らない
それでも世界をひも解こうとお考えであれば
椅子に座って陽が沈むのを待てば宜しいかと
あなたはきっと待ちきれないでし ....
新神戸駅は
駅裏の
山のみどりが
清々しくて
淡くて
ほのぼのとして
あったかくて
泣いているのはなぜ
江坂まで送った車のなかにも
まだそれが
....
雨よ 今は降らないで
あの子が 泣いているから
そんなふうに 冷たく 無残に しとしとと
愛しいあの子に 降らないで
今だけは 太陽よ
あの子に笑いかけてやって
きっと き ....
車窓のない列車は
「夜目」という名の駅に向かい
走行していた
乗客は皆、無口だった
そして窓外の景色でも見るかのように
ただ壁の方に視線を向けていた
車窓のない列車というものは実に ....
やっぱり寂しいんだようと言って最後の最後でわたしが泣くと
うわーーこいつ泣いたよきめえ
といつもの調子でみんな笑った
それからいつもみたいにじゃあねと言って
それぞれ走り出したばかりの市バスに ....
もうやめにしたい思いだった
それだけの心だった
私は 何かを 見ていた
全ては どこに 転がっている
タクシーを そして 拾うために
バス停に立たされた
どこに ....
心やさしき ひとよ
心強き ひとよ
人々の痛みがわかりすぎるから
その胸を絶えず悩ませ
希望を
明日を
指し示してくれている
勇気ある ひとよ
真のリーダーたる ひ ....
子供達のいない公園は
時折り古代遺跡になる
すべり台は物見の塔
ブランコは祭り道具
砂場は野菜の洗い所
一つ一つが遥か彼方に
置いてきた記憶の欠片
回転遊具の中に入って
見上げ ....
あんなに怖かったのに
考えてもかんがえても
答えはなかったのに
きみと話した時間に
茜いろの帰り道に
電車の窓からのぞく空に
やさしさの意味 ....
あるいて
くたびれて
たちどまって
ふかれて
めをとじて
ゆるして
なんて
やわらかいんだろう
ぼくがし ....
おかあさんがだいすきな
ぼくがひとり
ここにいる
でもぼくは
ひとりじゃない
おかあさんがいるから
ニュースにおわれて
おいかけて
ここまで
はしってきたけれど
ふりむけばまだ
あるとしんじている
あのまちをまだ
このめでみていない
ニュースでみた
さまざま ....
やっとあらわれた
あらわれてくれたのだ
光芒が
父が死んだ時も見た
さぞ悔しかったことだろう
今日までここにいたのだ
まだいくわけにもいかなくて
今やっといけたのだ
....
「この戦いが終わったら」
とか言うのは何とかフラグなので(笑)
縁起でもないのだが
この戦いが終わったなら
今度こそ子供らが安心して眠れる国にしよう
子供の親たちが汚染で途方に暮れたり
し ....
ごちゃごちゃ言うてんと手え動かせよと
何度言われても私の頭は
すぐにどこかへ行ってしまう
脳内 口腔内 上空ははれて
痛みまで感じる三月の空
目の前のことでなく
この先へ続く仕事
一 ....
かきよせて
こねても
もとにはもどらない
投げて
吹いて
蹴飛ばして
それよりこうしよう
みんなで結ぼう
ゆっくり結ぼう
2986 2987 2988 2989 2990 2991 2992 2993 2994 2995 2996 2997 2998 2999 3000 3001 3002 3003 3004 3005 3006 3007 3008 3009 3010 3011 3012 3013 3014 3015 3016 3017 3018 3019 3020 3021 3022 3023 3024 3025 3026
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