ぼくが平凡に飽いて 随分と時が経つ
青空は決して
何処までも 広がってはいない
何処にでも 広がってはいない
その空の下に 血が流れる戦地に於いて
青は益々 その純度を輝かせる
....
虹の裏には
雨雲があり
雲の裏には
空があり
空の裏には
宇宙がある
その先は知らない
昨日の表には
今日があり
今日の表には
明日がある
その先は知 ....
遅すぎた雪は
後から追ってきた 雨に溶かされて
もう 降らない
でも 雪は
きみが大切に育てた
色とりどりの花たちを 皆殺しにしていった
夕時雨に
垂れた 白い涙 啜って
重く ....
潜み、また
ここで、
断絶した線路の、先
なかった、ここでまた、いいえ、
いいえ、水が
漏れていたの、ここで、
潜み、また、
尖っているもの、行け、
見て、しろ、
できな ....
眠っていると、起きたくなる
起きていると、死にたくなる
死にたくなると、活動したくなる
音楽をきいていると、旅に出たくなる
旅に出ると、家を持ちたくなる
家を持ちたくなると、乞食になりた ....
私の夢は
詩人になること
詩を書いて本にすること
今よりも
謙虚さと
忍耐を持って
おおらかに
豊に生きること
何事も
前向きで
融通性のある人でいること
物事にこだわら ....
彼と
別れて
もう一年が過ぎました
一年前まで
本当に
あなたを心から
頼れる人だと
思ってたけど
一緒に
同居しはじめたけど
お互いの考えが
違うことに
なんとなく気 ....
謝らなきゃいけない
そう思っていても
言葉が出ないときがある
そんな時
どうしても
迷ってしまうよね?
ごめんなさいの一言
ここで
謝ってしまえばいいのだけど
とても勇気のい ....
つばめはこんなに
力強く鳴くんだっけか
君はこれはきこえるのかと問う
返事もせずにいた私
小さな小さなからだのつばめ
遠い場所からきたつばめ
おまえに今がわかるのか
もっと小声で鳴け ....
あなたの弱さもズルさも汚さも情けなさもだらしなさもズボラさも
全部抱きしめてあげる。
捌け口などではなく
寧ろ塞ぐ何かを求めている
出し切ることの必要性と、
止めることの必要性が等しく比例したときに、
手放してきたものへの容赦がはじまる
いたわるように
過去 ....
世界は今までも今も
同じように続いていて
遠くの国の悲劇には目を耳を塞いでいたかっただけ
手放せるものなど何ひとつ無い
ひたすら積み上げてきたものを一瞬で失っても
決して ....
道に倒れて
吐かれながら
からまれたことが
ありますか
みんな知ってるとは思うけど
酔っ払いは
やさしい人好しじゃありません
オエッ!とするたび
足を止めて
路地裏の方に連れ ....
時は、なにも解決しない。
時は、なにも洗い流さない。
あれから幾つも月日は過ぎて、君も僕も結婚した。
君に子どもが出来た事を、君の友達から聞いた。
この世で逢えることは、も ....
もう
よっこらしょ
なんすよねー
後ろ姿は去年と同じ
よ
おひさし
やっちゃったねー
はいー
やっちゃいました
猛スピードで
あはは
疎開出産
じゃなくて
いや
ほんと ....
あたしをどうか
照らしていて
あなたの心の灯りで
導いて少しずつ
今までの暗やみを
忘れてゆけるから
あたしの心がいつか
誰かを照らせるように
きっと大丈夫
見つけたいの
あなたが ....
)黒い大きな瞳が笑う
滴りおちる (汗
軟体動物のように腰をくねらせるのは
生き物の快楽を知っている証拠
歪んで照明に輝いたのは
僕の影じゃなかった
)隠せば
隠す ....
三十五人のオーボエ奏者が
空へ空へ落ちながら
午後に銀を描き足してゆく
夜と雨
夜にうずくまり
入口の光を聴く
側道に 崖に
蜘蛛の巣に
書かれ ....
今日も私は鏡を見た
私の 体は 生きているのだ!
壊れた 自分を そこに 知る
夢の中で声を交わしたものたちよ!
どんな自分にだって
そんな思いは あるのだろう
それは ....
なみだのぶんだけ
なんになれる
強くなって強くなって
錆びていく
好きで泣いてるのか
楽しみでしかたないのか?
強くなれるんだ
したたかになれるんだ
望んで泣いてるわけ ....
あのね
あっけらかんとした空を見上げてる。
夜空の真空ににんげんの息がしゅうっと吸い込まれていく。
またたく星たちも息づく夜の海は
僕を誘惑して誘拐するんだろうって
こころの中で沈ませて ....
目の前で尻が揺れている
私はそれを追いかけている
尻は太股の動きに合わせて揺れる
太股は歩くための前後運動をし
そのたび尻の肉はわずかに上下する
尻の輪郭の弧の一部分が
プリンと持ち上 ....
ことしのさくらは
ふびんだな
と、かんじたのは
ぼくだけで
つぼみはみるみる
ふくらんでいた
なにか
ございましたか
はるよ
きみがきらいだ
スイッチをカチカチさせても
だれも気づかないそんなこと知ってる
タスケテなんて意味ない
笑ってる
それが悲しみでも
助けるなんてだれもできないから
ゆるい結び目は簡単にほどけて ....
なら、「行間」がいい。
先行する1文とその後に続く1文
その間に生まれる窪み。
文章や言葉の向こう側に置かれる感情は、
そこに潜っている。
潜水は得意な方で、肺胞一杯の息を連れて、
深くに ....
三日月に座って唄うあの子は誰
透明な声を響かせてレースのカーテンが揺れている
水のような夜の音が
静かにささやいた声は夢
世界の半分を包む蒼く澄んだ暗闇を
君の眠りの中へ
そっと解 ....
ご案内致します
目の前に扉がございます
その先にあるのは未来です
扉の向こう側は今現在真っ暗闇ですが
こちら側と大した違いはございません
留まる事は出来ますが
戻る事は ....
強烈な痛みが指から腕へ
視界から赤い線が見え始める
飾られない苦痛
遠い久の形見が残される
貴様らが嘆く
あれよりはこれよりは
そんな言葉しか出せない
酷く刺さる優越が
貴様た ....
俺はもうずっと飯を食ってなくて
やっと開店した店のカウンターで
三十分以内でくうはずの飯を食ってた
現場では山のような仕事がまだ
俺を待っていた
地中に埋まった管の端っこは
壊れた家にあっ ....
夢はまだ
手の届く
ところに
あるでしょうか
わたしのそばに
そして
あなたのそばに
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