君は慣れたかな?
僕はもう慣れた
毎日人が死んでゆく
医療崩壊
救急車は来ない
搬送先もない
その数は明らかで
理解もしている
でもそれは
僕の近くじゃない

君は慣れたかな?
 ....
朝に、

流動する微細に
粘りつく
巨大な
極彩色の
おもちゃ箱

ひっくり返す

アパートの部屋、外に出れば

無意味の大河流れ
時間を引き裂き響かせ

そらはあいかわ ....
花をたくさん
飾ってあげて、と
テラコッタを願って積まれた花壇
日暮れを待って水をあげたの

そこに蜂とも蝶々とも感じとれない
まるでニンフの笑顔があったから
水がこぼれて唇に
涙がふ ....
噛み砕かれた
朝の死がいが転がっている
果実の並ぶ
健全な食卓からは
冬を裂く音が聞こえてくる
雪解け
のような発声で
猫が毛玉を吐いている
猫から吐き出された毛玉は
新たな猫になり ....
最近あまり見かけない
石焼き芋の販売車

寒さと共に
食べたくなってくる
甘味の強い焼き芋

家の庭で焚き火して
さつま芋を焼く

良い香りが辺りに漂う
もうすぐ程よく焼ける
 ....
今日は僕の誕生日だ
僕はかなり以前から
自分の年には違和感を感じてきた
近頃その違和感がひどくなってきている
僕はいつの間に
こんなに年を取ったのだろうと思う
「誕生日おめでとう!」
と ....
なんでばあちゃんの家に行くと
あんなに心やすらぐのか不思議だった
手放しで安心できる場所だった
長男が生まれてすぐ死んだ後
次に生まれた僕も病弱だった
「今度は死なせるものか」
とばあちゃ ....
来なよ
家、片付いてないけれど
これから片付けるよ
半年前に燃えちゃった家だけど

お茶、用意するよ
ガスと水道止まってるんだった
大丈夫、井戸水汲むし
火をおこすのは得意です

 ....
 忘れていた言葉である

 もう何年も発したことがない

 巨大ダムの決壊のような

 一大事でも起こらないと

 あの場面で

 言葉が詰まってしまうのはなぜ

 プライドと ....
更新される混沌の時に
今、新たに生きて

ジャイアントコーン、
噛み砕き
味わい

歪む脳髄に耐えながら

溢れる言葉、
掬い拾い集め

無 波打つ響き

耳 澄ます この ....
なんだか無性に
文字が書きたくなってしまった
こんな夜更けだけれど
こんなに寒いのだけれど
もう結構晩いじかんなのだけれど
それでもしょうがないじゃないか
だって文字が書きたくなってしまっ ....
揺れる三角
貫入する線

ねりあげくずれ
のびゆくむげん
色のひびきに
うらがえり

懐かし
すきとおる
揺れる三角
陥入する線

私は知らない
未知の意味

増殖する ....
細い角があった
磨かれたひろい螺旋
立つ者の額にも尖る

薄い翼があった
連続する空間への
感情の無理解を愧じる

持ちあがった身が
鳥の群れとなり羽ばたく
指をおった乾いた窓が
 ....
僕等はまた
出会えるかな

遠ざけた日を
何度も悔やんで
君のことを
悪者にしていた

許されなくても
きっと誰よりも
信じてしまう

罪の重さで
君の物語は
読めなくなっ ....
30歳に見えないっ(キャッ

ほぅ、じゃ何歳に見えたんだい
40に見えたか、老け顔か

更年期、かくのごとし


性獣や49歳妻子持ち、24歳女と不倫

意外とめちゃくちゃにできて ....
漆黒に青銅の響き、在り
ぽっかり開いた穴、広がり

忘却される在ることの去来
ワダチ確かに途上に刻まれ
不断に崩れ落ちる祈念の海

私たち、常に途上の人
叩き漂いエンジン吹かし
憑依 ....
言葉って難しい
使う状況やその人の立場で
同じ言葉でも意味は変わってくる

誰も自分も傷つかず
重さや軽さもなく
優しさや恐れもなく
責任や後悔もなく
過去や未来もないような
そんな ....
愛は信なり
どこまでも信じることなり
たとえ裏切られても裏切られても
信じることなり
美しきがゆえに
善きがゆえに
ではなく
醜くても
悪くても
信じることなり
また
愛は無償な ....
冬の太陽は 孤独だ
冷え澄み渡る蒼天に
ただ一点、燃え盛る

雪 降り積もる北の国から
届いた手紙
毛筆で書かれた文字は黒々、
その実在感に
しばし目を見張り 私は
ゆっくり立ち上が ....
 空がおわる

 その日きみと鳥になり
 おわった空をわたる

 海がおわる

 その日きみと貝になり
 おわった海をすう

 嘘がないことば
 或いは
 研ぎすまされた嘘か
 ....
流れる 大白雲
ゆっくりのっそり
奇異なこと
動きそのもの
意志を観る

消えてしまう
流れ白雲、忽然と
ひっそりひろがる
青空に 地球廻る
音すら 聴こえ

空、あかね
日 ....
いのると
いきるは
似ている

とどくとか
とどかないとか
そういうことで
なく

しあわせでも
ふしあわせでも
ないものが

心にあたる
ことがある
百名山の開聞岳に登った
行く途中池田湖畔の菜の花畑で
開聞岳をバックに写真を撮った
何枚も何枚も撮った
福岡から来ていた親子四人づれの写真も
頼まれてシャッターを押した
この親子とは
開 ....
戦士エイソスは戸惑っていた。クシュリーが
これほどまでにエインスベルを憎んでいるとは、思わなかったのである。
彼は、初めてその妻に対して疑念を抱いた。
あるいは、彼女こそクールラントの運命を握っ ....
クレールは、ハッジズ・ア・ラ・ガランデの嫡子だった。
ハッジズには五人の子供たちがいたが、
クレールはそのなかでも最も武勇に優れていると言われていた。
しかし、政治力については未知数である。
 ....
○「自分を信じる」
自分を信じることができなければ
他人を信じることもできない

○「若者たちよ」
若者たちよ
もうよそうじゃないか
横並び意識は
簾のような前髪
成人式の振り袖姿
 ....
もういらない
そんな歌も、言葉も、もうほしくない

私は自分を知っているはずなのに
どうして?

ただ
穏やかに眠りたいだけなのに

人差し指にささむけができた
少し当たるだけで痛 ....
エアポンプから、水と空気がないまぜに砕かれ、一粒一粒の静寂に溶けていく音が聞こえる。遠くに暗闇の気配がある。僕の手の届く、このせまい暗闇とはたぶん質量が違うのだろう。持ち重りのする、ゆるい輪郭 .... 冬に一度だけ訪れる夏
ぬいぐるみを窓の外に向ける
雨だったから誰も気付かない
坊主よりも優しく
木魚を食むネコ

水の出ない蛇口
庭の雪の珈琲

あなたは消える蝶々を私にくれた
 ....
神さま、教えてください

人間失格感想文

むげんのみらい
ひとのことしか
かけなくなった

*


ドライブの帰り道
甲子園地方大会に
ブラリと立ち寄り(何処かと何処かと ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
戦争なんて怖くない紀ノ川つかさ323/1/13 20:41
おもちゃ箱ひだかたけし923/1/13 19:50
書簡 よりsoft_m...023/1/13 18:47
朝の行方ちぇりこ。623/1/13 18:33
焼き芋が好き夏川ゆう423/1/13 12:33
年齢zenyam...1*23/1/13 10:12
ばあちゃんの家023/1/13 9:49
ぺんぺん草◇レキ2*23/1/13 3:33
ごめんなさい佐白光1*23/1/13 0:40
夜想9ひだかたけし423/1/12 23:22
文字を書きたい坂本瞳子1*23/1/12 22:46
むのことばひだかたけし423/1/12 19:52
ある画soft_m...323/1/12 19:49
いつかミナト 螢023/1/12 17:20
不惑から遠くりゅうさん3*23/1/12 6:55
途上の人ひだかたけし323/1/11 20:06
無重の言葉リィ023/1/11 12:31
愛の復興zenyam...0*23/1/11 6:51
燃える、燃えるひだかたけし4*23/1/10 20:46
檻人soft_m...423/1/10 20:35
五行歌、推移ひだかたけし423/1/10 18:32
心あたりやまうちあつ...2*23/1/10 17:51
鰻温泉zenyam...0*23/1/10 14:46
いくつもの運命(六)[group]朧月夜2*23/1/10 13:22
いくつもの運命(五)[group]1*23/1/10 13:21
独り言1.10zenyam...0*23/1/10 6:24
もういらない初代ドリンク...023/1/10 0:20
湖と瓦礫ねことら023/1/9 22:14
ふゆあかりmizuno...723/1/9 21:45
神さま、教えてください足立らどみ2*23/1/9 21:42

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