死が
眠りのようだったら良い
いつもの眠りのように
目を瞑り
深い夢の中へ行く
それはとても深くて
なかなか目が覚めることはない
そうして意識だけが残り
肉体は土へ還る
....
錦糸町へ行かなくちゃ
錦糸町南口のエイコっていうスナックへね
あの子に逢いに
何!
好きなバーボンアンドソーダを飲みに行くばかりだけど
かわいいな
ほんとにかわいいな
汗に濡れた肌を ....
付き合い始めてから
決めた合言葉
長さは関係ない
お互い幸せを感じられたら
それでいい
どんなに大変なときでも
笑顔にさせる合言葉
心を結びつけてくれる
水の子ども
鏡にしるしを
つける子ども
今日は 離れて
泡の手と手
ひともとの
すべてがすべてに
あきらかな夢
青と 次の色
半分の径
仕草 ....
何も持たない夕暮れに
二度書きの日の生き死にの
近すぎる礫と礫の声
何も持たない波と波
どこまでも
誰も居らず
どこまでも
羽と羽と羽
空洞の
明 ....
遊びにきてよ
窓はがたゴトゆれるけど
月はさかさまにみえるけど
(誰も知らない夜の色)
遊びにきてよ
雨がふっていないのに
雨がふっているような気がする夜は
(それは一人だってこと) ....
薄曇りの空
昼の明度が低い
苛立ちを泡立てたような
街の雰囲気のなかを歩くと
泡に包まれた静電気が
渇いた頬にぱちぱち当たる
降るならば降ればよいのに
水の腐った匂いがする透明傘を片 ....
例えば時々虚しくなって
何のために生きてるんだろうってなって
そんな気分のまま家に帰って
付けたテレビでは凶悪事件やら
ボーッと聞き逃す僕は偽善者?
頑張れ頑張れ訴えるモデル
疑問を抱 ....
その透き通った影
彼女は微笑みながら泣いている
巨大な満月の中で
バルコニーの柵に腰をおろして
赤ん坊に乳房をあずけて
傍らに香を焚き
路地裏の暗がりに浸された長い ....
寒村にも桜が咲いている
老婆が田んぼをととのえている
大飯原発に向かっている
福島第一のまわりにも
かつて静かな時間がながれていた
田んぼのつぎの担い手は
いまどこ ....
今日も空は黙っている
通い慣れた散歩道
見飽きた変わらない風景
だから
ぼくもひとりただ黙って
歩く
今日も空は黙っている
喫茶店の木製テーブルは
相変わらず堅い
だから
....
まがいものに
きみは
こころほれて
まがいものに
きみは
いやいやをして
だけど、きいて。
しんじるということは
う ....
忙しいと言いながら
忙しそうにしている人がいた
忙しい毎日が嫌だとぼやきながら
忙しいのはなぜかしらと呟きながら
忙しさから解放されそうになると
忙しく何かを探しはじめる
忙し ....
忘れようと
あがいてみたけど
余計に
思い出は
濃くなって
いきました
似ているって
書くものが
似ているって
言われました
どこか
遠いところで
つながって
いるのかも
しれません
そう ....
雪解け
の真みずを飲みほす母は
耳もとに咲いた
花をついばむ嘴で
ちいさな足に
生年月日を刻印する
とんとんと、
角灯を倒していく
降り立った
ベランダで冷たくなった
少女たち ....
私は何もない
手にしたものは
いつも限られていると思う
目には 否定
手には 約束
うみから
さかなをとり
はたけから
やさいをとり
ひとから
おかねをとる
うしは
おちちをとられ
そうすることで
いきている
かこも
みらいも
....
どうして
涙が
でるんだろう
いつも そう
泣くなって
言わないよね
一緒に
泣こうか
一緒に
月を見上げて
ね…
また外部とつながるアンテナが鈍くなってきた。意識というのが普通の人がどうなのかよくわからないが、自分の意識が一歩だけリアルな世界から足を引いてしまう感覚になる。普通に息をし生活している自分がゆっくりと ....
知りえた価値観の数の分だけ
考慮要素も増える。
ただ人を見るのでなく
背景事情を主に見る。
取るべき反応をチョイスして
取捨選択の結果、神経通じて出力OK。
予想外の反応に、知りえなかった ....
サブカルチャーに骨抜き
失墜 轟音の底へ
頭痛がする どうしようもない気がして
閉塞していく現状
抜け出したくて何かに摑まる そいつが罠
未だ虚勢張る 学習しちゃいない
妄言信じて 妄言吐 ....
先月 ....
呼びとめてほしいと思った
知らぬまま行こうとする私を
踏んでしまったものからの声で
呼びとめてほしいと思った
抑えることが美と思うのかと
桜はおもいおもいに散る
だれも連れず
自分の ....
彼女ができないのは呪い
なんかの
ガンギエイとか
人間 限られた資源をペース配分していかなければならず、その配分は一見無尽蔵に見えて、実は限りがあるので注意しなければならない。また、一時 ....
みんなとおなじくらい
たまごをあっためていたのに
わたしのだけかえらない
あのこのも
このこのも
みんなかえって
かわいいこができた
なかなかかえ ....
はい、どなた?
玄関のドアを開けてみる
ツルツルの警察官が立っていた
まことに申し上げにくいのですが
近所の公園のかたすみに
あなたの遺体が見つかりました
と言うので
下半身ですか上半身 ....
中古の馬車に荷物を積み込んでいたら、
ロビーが集まれというので、
てんでに破れたコートのポケットから、
盗んだ缶詰をふりまきながら、
俺たちは来た道を振り向いた。
もうやめたい、とロビー ....
風が吹き
水面は揺れ
草木はざわめく
梟は語り
兎達は眠り
闇が優しく包む
水面と踊り
梟を照らし
雲と語らう
星と共に
いつもそこで
優しく柔らかく
眠りにつ ....
椅子と椅子の隙間から
右側だけの手紙を書きます
今日は洗濯物を
たくさん畳まなければならないので
表札はきれいに外しておきました
見えるだけの郵便局の前から
鳩の歩く音が聞こえて ....
空は
むかし
透明で
この世の青いもの
全部すいこんだ
(わたしの青いブラウスも
空に持っていかれた)
空は
いま
青色で
透明な雨を
はきだしている
2962 2963 2964 2965 2966 2967 2968 2969 2970 2971 2972 2973 2974 2975 2976 2977 2978 2979 2980 2981 2982 2983 2984 2985 2986 2987 2988 2989 2990 2991 2992 2993 2994 2995 2996 2997 2998 2999 3000 3001 3002
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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