自称詩人なんて
オナニストみたいなもんだ
と思っているあなた!
オナニストをバカにしてもらっては困る
オナニストは
あらゆる映像や書籍やイメージ、器具を駆使して
クリちゃんをフル勃起させて ....
足付かない水底の異様
ひろがり
平常心、喪失し
たちすくむ
胚種の成長そのもの、
宇宙の諸事象の流れ
その力動、巨大に透きとおり
細やか層状の響きの交錯
形成され練り上げら ....
宝石は眠っている
と偉い詩人が言った
こんなに美しいものが
眠ったままとはもったいない
起こしてやろう
とハンマーを振り上げ
振り下ろす
宝石は粉々に
いよいよ深く
....
いつかいつか
君の祈りが天を越え
星々に到達しますように
そして大空が
君の胸を青く青く染めますように
哀しみに沈んだ時間も
いつかいつか昇華され
喜びの光となりますように
いまの私には己の存在理由が見つかりません
あなたにはありますか
私は一度それを見失ない
この世から消えようとしましたが失敗し
それ以来自死するのが怖くなりました
左手の手首にはその ....
グラスの縁に
刺さっている飾り切りレモン
指先がそれを摘み上げて
絞ります
グラスに
シュワシュワと濃度を増した酸っぱさが
沸きたち消えていく
その香りを 見つ ....
三月、姉と一緒に歩くコンビニ帰りの冬道では雪が降っていた 夜気で烏賊墨がかかったように黒い近所の景色がこんこんと降る雪で白く塗り替えられていく様子はそれだけで普段と違うちょっとした非日常だった 姉はお ....
ふだんの平凡な暮らしの中に
しあわせはある
しあわせは
何か特別なことではなく
遠くにあるものではなく
ふだんの平凡な暮らしの中にある
朝の木漏れ日
真っ青な青空
おはようのあいさつ
....
●コップに入れた吉田くんを●空気が乾燥した日に●風通しのよい部屋に二日のあいだ放置しておくと●蒸発して半分になっていた●これは●吉田くんが●常温でも空気中に蒸発する性質があるからである●コ ....
心が浮つく
紙に貼られたセロハンテープの
右上の部分だけが少しめくれている感じ
だのにひっぺがすことができない
してはいけないから
左手の薬指の腹で撫でるようにすると
奇妙に心地良かったり ....
不謹慎だと思うけど
自分が死んだ時
誰かに今まで頑張って来たのに
もう死んだのかとか
まだ死なないで欲しいと
言われるのは嫌だな
今まで頑張って来たこと
努力してきたこと
すべてが無駄 ....
この雨
歩きたい
傘はいらない
にっこり手をふる籠の中の幼児に
降りかかる
こっそり再会を約束してはやぶり
みわたす限りの氷原は
サティがあたためた
灰いろに溶け出してゆく暗い ....
戦士エイソスは、直接祭祀クーラスの元を訪れることも考えていた。
(クシュリーやイリアス・ナディを攫わなくとも、
物事を良い方向に好転させるすべてはあります。
それは、エインスベルに恩赦を与え ....
エインスベルは虹の魔法石を持っているという。
それは、すべての魔導士たちの魔力を無効化する魔法石である。
ならば、エインスベルがヒアシム・カインの魔法を発すれば、
戦いの決着は一瞬でつくのではな ....
戦士エイソスは己が無力を感じて苛立っていた。
ランランテ戦争における無力、クシュリーの誘拐に関する無力。
世界を動しているのは、自分ではない、と感じる。
では、誰が世界を動かしているのか?
....
プロレタリアの布石から旗号に見せかける戯曲は
もどかしくあと一息で瞳が刻む
やわらかな下弦の月の禁欲
傾けられた割れた弾ごとたどたどしく
その青臭いカゲの隔たりに貪るような
爪に火を ....
○「コロナ感染爆発」
感染死者が最多になっている
若い人たちの感染を増やして
年寄りを減らそうとしているのか
お国のために
○「寒暖差疲労」
うちの田舎は
寒暖差の激しいところである ....
焼きそば病になっちゃって
毎日、そればかり食べている
そいつを食べないと不安になる
無性に金魚掬いがしたくなる
渇いた唇が、
ソースの味を恋しがる
飢えた眼球が、
紅生姜やアオサの彩 ....
山に登れば
僕は鳥になる
下界を360度見渡す鳥になる
山に登れば
僕は風になる
峰々を流れる爽やかな風になる
山に登れば
僕は子どもになる
父と歩いたころの子どもになる
....
一歳半になる娘が
どんどん人間になっていく
言葉を理解し人格を備えていく
この発達を前にして
私は一人慄然とする
生命の恐怖というか
我々人間の仲間としての闖入者
この恐るべ ....
なんにもない
もうなんにもない
これ以上なんにもない
あらわれた あらわれる、
沈黙の豊穣
響きの含蓄
たもたれる間、
たもたれる魔、
つらぬかれ
開く瞬間
無 ....
ひとりでいるのに
寂しそうに見えない
それは真っ直ぐに
歩いて行くから
派手な看板の下で
待ち合わせたりしない
ただ生きるために
必要なものを探して
好きとか嫌いとか
....
壊れた天秤が地平の距離を金色に燃やすころ
符号の片割れにされたうさぎは橋から飛び降りた
もの事が売り買いされていた
のたうつ悲鳴が
脚を生やして時間からの逃亡をはかる
そんな一日との組体操に ....
エインスベルの表情は、泰然自若としたものだった。
いや、実際には超然としていた、と書いたほうが良いだろう。
叔母ミーガンテへの復讐、ライランテ戦争、今回の監獄からの脱出、
事が起きるごとに、エイ ....
海は涙の何滴分か
確かめるには
小さなスポイトが要る
それと吸い上げた
塩水を溜めておくため
海とおんなじ大きさの
容れ物が要る
バターの日
強ばった手足に蜜を塗り
小鳥たちに愛を与える
ナイフ、なにも
切らないでいられるうちは
美しく澄んでいて
でもわたしたちには生活がある
パンもバターも熊の夢も ....
ひとり山道を歩いていると大蛞蝓に遭った
私は呼吸も荒い中、足を止め
元気ですか――と、声掛けした
彼は特に気にするでもなく、じっとしていて
じっとしていることが最大の防御ですと言わんばかりに
....
ふるさとの夕暮れは寂しくて切ない
人声なくただ風だけが吹いている
やがて深い闇が降りてきて
この世にただ一人取り残される
大家族で食卓を囲んでいた昔が
懐かしく思い出される
ふるさとの ....
貴方に会えて
私のまわりは
めまぐるしく変わって
全てに輝きをもたせた
貴方とともに
時代の波におされながらも
頑張ろうね
私達なりのアプローチで
越えて行こうね
約束に
....
ポツポツと降る哀しみに
今夜も心に穴が空く
ホロホロと鳴る哀しみに
胸の奥までビショビショだ
帰って来ないあの方の
綺麗な小指を想い出す
夜道にゴロンと棄てられ ....
279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.11sec.