何もない
ここにいるのは 誰でもなかった
一人ではなくなった
私は 一体 何者なのだろう
そんなことを考えた
遠くへと また 私は歩きだした
そびえる山の頂を見た
今日も私は とても ....
手前の 二段に詰まれた段ボール箱 ぴったり揃ってない。
上の段ボール箱の下部面積中 外側に出てる部分がやや多め
だから 自分が前方部分に座って
そん時はそん時で 後ろに倒れるのを回避している ....
NATO軍の空爆で
カダフィの息子と孫が死亡と
電光掲示ニュースで知った
カダフィ本人と夫人は無事なのだと
ならカダフィの息子と孫達は
何の為に殺されたのだ?
息子と孫の死を悼む父母祖父母 ....
きみはなぜ
わたしではないのだろう
このからだのなかに
なぜきみはいないのだろう
わたしがおもうかんかくの
そとがわにあるかんかくを
なぜひとつしかない
かんかく ....
東京
何でもあるが
大したものは無い
唯、女に綺麗を許してくれる
好きにさせてくれるのだ
そこが大阪とも福岡とも違う
半ば人の幻想で造られている東京は
だから墓地によく似た姿をしてい ....
神様の手のひらから粉のような星が
銀紙のような雪が
娘たちのまぶたにふりかかって
あたたかい子宮に
世界中の悲しみが戻っていく
なにもこわいことはない
宇宙の奥の奥のような
青いドレスが ....
眠りからとけると
部屋はあいかわらず
自分色に汚れた壁床
今日こそ外へ
世界を捉えにゆこう
風に晒されにゆこう
くるまるシーツをはがし
自己臭に鈍った嗅覚でさえ
感じる匂い ....
火を食べる川
その川のようになりたい
なりたければ仰向ける空へ返す仕草を
かみしめたまま忘れないこと
石の尖りを解かれた頃には
流れの起伏をたどっていることだろう
いつかは溢れ、落ち着くと ....
家にいたってなんにも無いと 久々の一人暮らしをしてみたけれど
徐々に背中に忍び寄る孤独 右も左もわからない生活
言葉遣いだってなんだって ぜんぜん違うから余計に孤独
どこに行こうにも試行錯誤 ....
坊主はぼうずであってボウズではない
などと訳の分からないことばで遊んでいたら
ボウズがとつぜんやってきて
わたしたち仏門を小馬鹿にした生き方にはかならず罰がくだるで せう
などと マジ顔で言う ....
にゃーちゃん
その首筋に
そっと
顔をうずめると
とても
安らいだ
気分になるんだ
ほのかな
洗濯の匂いと
慣れ親しんだ
肌
ぐぅぐぅと
寝息をたてて
ぐっす ....
憲法記念日に
僕は床を磨いた
ブルーハーツを聴きながら
せっせと床を磨いた
日本列島という
案外と大きな床も
そろそろきちんと磨く頃だったろう
佳しなはどこまでも 佳し ....
深緑まぶしい首都に
パレードの列が続く
国旗を振って喝采を叫び
国歌を高らかに朗じながら
パレードの列が続く
薄曇から時々日の差す首都に
パレードの列が続く
聖典を読む ....
天に敷き詰められた灰色のふとん
かみさまがおねしょをしたから
ほら、雲間から
かみさまが恥ずかしそうに手をふってる
雪国育ちだからと言って
スキーが出来るとは限らない
沖縄に住んでるからと言って
泳ぎが上手いとは限らない
夏が好きだからと言って
スイカが好きとは限らない
容姿端麗だからと言っ ....
すでに川は
平坦な静けさの原野にひとを集めて橋をつくり
横たわる大蛇の骸であったから
サンタクルス
ナザレ海岸の大西洋の落日を眼鏡に映して
修羅のあゆみはヨーロッ ....
こんなときに こんなことを想うなんて
どうかしてると 人は言うだろう
ふと 隙間を覗けばいつも見えてしまう
小さな翳【かげ】り
辛さは人によって違うことも知 ....
何色のスカートで羽が開くのか
ぬかるんだ睫毛に虹が掛かる
あの日からもうずっと君を見ない
エム、
午後九時
決まって木槌が目に付いて
隣室ではジャズのボリュームが上がる
*
....
上手に絵を描こうとしても
それが思い通りにならないように
ある夜夢の中で素敵な未来を見てしまったら
現実的な未来を考えることは
遥かに遠い星に辿り着こうとすることに似ている
誰にも約 ....
つまがつくってくれた
べんとうをたべるのは
いったい
なんどめなのだろう
けんかしたかずと
おなじくらいに
なったんだろうか
であったときは
いちどきりなのに
....
いきていることに
かんしゃしなさいと
ひとにおしえてあげるのは
ちょっとちがう
いきていることに
かんしゃしてる
そうおもっている
だけでいい
おしつけよう ....
ゆるやかに
もう乾涸びてしまいそうな川の
もう息絶えてしまいそうなせせらぎを
聞きながら
顔つきを変えずに
下ってゆく川面を見ている
投擲する石礫は対岸に届くことなく
力なく落下して ....
長く歩いてくると
道に落ちているゴミの類い
しがらみという糸屑や
負い目というガムの滓
義理という不燃物
扶養義務って言う海綿動物の亡骸
みんなすねに絡み付いて
どうにもこうにも ....
私は子供、刃物が怖い
私は子猫、太陽が怖い
私は綿飴、割り箸が怖い
私は信号、視線が怖い
私は耳、イヤフォンが怖い
私は目玉、テレビが怖い
私は骨、布団が怖い
私は声、壁が怖い
....
たばこのけむり
あいまいのなか
そっと
てをふるもの
ひかり
ふりつもるゆき
とうめいなゆき
ぼくを
ふちどるもの
ひかり ....
満たされなければ
埋め尽くそうとする奔流が産まれて
満たされてしまえば
表面張力に負けそうな不安に
何処までも落ち着く事の無い
彷徨う旅のように
今日も私は貴方の捜索を始める
短くなった
夜をうち捨て
靴の裏で
光をつぶした
だれでも
知っている
夜の次は
朝だ
そして立ち昇る
あいま ....
忘れてください
なんて思ってもいないのに
やっぱりいいです
なんてごまかしてる
言えない言葉ほど
私にとって大事で
言えないからこそ
ずっと想い続ける
ホントにナイスタイミング。
一瞬のためらいもない言葉は 気持ち先行で 認識が後から追いつくぐらい。
隙間を探して 疑いを差し挟むのがもったいなくなる。
受け取る私も 発したあなたも 言葉に置いて ....
あと九作品だ、が目の前を通過する。
あと九作品なんだよ、よ。到達まで。
今まで侮っていた。
こんなに長い道のりだったなんて、思わなかった。
この前初めて気付いて
やっちまったなー。
後悔し ....
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