ふせていた目をふと、上げた
窓外の庭に
今年もわすれな草の花々は
空の太陽に向けて
青い小さな笑顔達を咲かせている
去年の今頃は
杖をつき、背中を曲げて
わすれな草の花々 ....
ぼくもきみも
個々にあって
個々にない
ぼくやきみも
此処にあって
此処にない
此処には個々もなくて
想いだけがある
伝わるかな?
ココロの声
ココロの中で叫んだ声は
....
浮つくだけ浮つけばいいわ
私はこう思うの
“あなたの魅力を分けてあげてるのね”
わたしは森の中にいるようだ
ときには幹の表皮をかけあがり
ときには維管束の中をかけめぐり
ときには分解者として仕事をこなし
ときには苔の羽毛に正体をなくし
ときには朝露のひとたまにな ....
{引用=
エニー・エンター・キー ver. 1
}
ヤン(yan)とレトネ(retne)の、鍵(key)にまつわる話
ヤンが朝起きると虫になっていなかった
のでごく普通の朝であった
レ ....
私は何もない
思いなど何も無かった
死体である体だけがあった
言葉など 必要ないのかもしれない
私は とても疲れていた
雲は空を流れていくけれど
言葉は いつも そこに満ち足り ....
二人らしいありたっけの悪口が隠れたよ
二人らしいね!前よりずっと
恋人でも友達でも人間でもないの私
蛹になる
とても簡単な解決策さぁ羽をつくろう
湿っぽい監獄でおひさまの夢をみる ....
ベガスの駐車料金一泊 ....
スチール缶の中で真っ黒に佇むコーヒーを覗くと
ウッドベースの重低音が聞こえてくる
コーヒーにジャズは似つかわしくないが
ときにそれが恋しく響くことがある
口笛につられてシジュウカラが舞い降りる ....
地獄の楽隊は
明くる日の未明
無邪気なさり気なさを装ってやって来る
とてつもない東方からの呼び声……
膨大な大気を蹴散らして
砂漠の部族の進撃をも妨げる勢いで
そしてついには死者の眠りをも ....
裏山で雪に潰され 折れた枝を集める
曲がった杉の木に足をかけて
土と雪を這い上がり 山道に出ようとすると
蝉の抜け殻が
木の根元 小枝にまじってあった
雪溶け水の下る
山道 ....
また つまづいたよ 言葉に
ころんとひとつ転がってたんだ
言葉がひとつ
だれのものでもないこの言葉が
なんだか重くって
僕の目も口も耳も
閉じてしまった
どうして僕はいつも
言 ....
私は大事な髪も洗わないで
ずっと
ずっと
眠っていた
目が覚めて
体を起こしても
背筋は弧を描き続けて
何がそうさせるのか
考えている間に
また眠ってしまった
....
1.詩人
一人の詩人は
自らの詩をオルゴールに閉まった
そして時々、宝石が
散りばめられた蓋を開ける
身分証明が必要なときや
金に困ったとき
....
生のまま食べたい
生のまま食べたい
生でなきゃ
生でなきゃ
生でなきゃ
良くない
皮の上二重なら
気持ち良さは半減
生でなきゃ
生でなきゃ
生でなきゃ
イケない
....
目の前のアルジェリア人は
僕と同じ様に鼻くそをほじって
それを床に叩きつけた
それをゆかしい光景だといえば先生に怒られるだろうが
僕は勝手にそう想おう
・・・・先生も鼻くそをほじるのだろうか ....
オオルリが鳴く
川のほとりに立つ
高い高い木の頂きで
空よりも
水よりも
深く青く清澄なる色から出る音色に
森が統一されてゆく
平均寿命ではワタシが上
この社会ではワタシが下
生き延びるには勇まし過ぎる甲冑
丸腰では同等になれない
歯がゆいけれど
それが土深く根を張る掟
月末月初は精算・請求・雑多の山
デ ....
黙秘権、
の
外側に
行ってしまうのですか、
*
孤独死を待つ白兎の、
瞳は紅い。
いつも
公用語は行方不明だから
えぐらない手つきで
水をかけあって、 ....
ロックンロールというやつはカルピスの原液に似ている
忌野清志郎がストレートに六甲のおいしい水で割った王道であるならば
甲本ヒロトは三ツ矢サイダーで割ったような清涼感がある
チバユウスケが ....
{画像=080406010521.jpg}
光りと闇
陰と陽は対局でもあり
xyのよう ....
歩みゆく
春の路
カタバミの群れ咲く
川ぞいの家
みどり葉もにぎにぎし
スイトピーもどき
可憐なる
小さな花つけし
野草、陽の光浴び
温かき日
タンポポは
野に ....
ビルの上を飛ぶ、鳥は自由なのか?
狭い街で食料を漁って、何かめぼしいものを見つけないと生きていけない。
人間の私は餓死が嫌だった。
ものを食べれずにひとりで死ぬことが恐ろしい。
....
躰ごと何処かへ消えてしまうように
5限目の授業中は
夢の海を泳いでいた。
おなじ手
きみが
仔犬をなでた手
大根をきざむ手
ぼくを
柔かくつつむ手
おなじ手
おなじ手
かなしみに
涙をぬぐった手
....
眼を閉じて
碧と藍が交わる水平線を探すとき
きっとそれが
二人を隔てたはじめてのものだと思った
そのあわいの水面を撫ぜる風の音
海鳥の声が窓辺に届くたびに
傾ける耳の奥に渦巻く暗い思い出
....
グミを食べているときは
世界で何が起こっているかなんて
考えもせず
ただ幸せな気分に浸っている
「必要とされ 必要とする」という
かくも疑わしき言葉に
涙を流したこともわすれ
ただ ....
ウサマビンラーディンが死んだ朝に
ローンバリバリのW400に乗って
あの格好悪い映画みたいに
純白のウェディングドレスを着た君をさらいに行く途中で事故って死ぬ様な
平成初期のドラマよりヌルくて ....
もう既にどうしようもないこと 今となっては止めることもできないこと
部屋中を探し回っても どこにしまったのかも分からなくなったもの
いくら思い出そうとしても ぼんやりとした残像しか残 ....
かすかな肌の触れ合う音と溜息 生きている証のような唇の暖かさ
熱く沈黙のような吐息 一度きり囁かれた言葉も繰り返される言葉も何もかも 拡がり続ける滑らかな曲線が 想像もできないほど遠い場所で 見た ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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